新着情報

ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 544
2012.02.24

新雪の八千穂レイクに到着し、暫くすると早朝から止んでいた雪が再び降り出しました。
週初めの天気予報で週末の甲信越地方は雪との予報でしたがピタリと的中しました。雪のため防寒具に身を固め車まで徒歩で移動すると汗ばむ暖かさの大寒です。
40cm程の厚さに結氷した氷も降雪で積もった雪のため氷面が保温され融氷の心配が発生しました。自然相手のコースコンディション維持の難しさです。ひとつ問題が解決されると、また新たな心配の種が芽を出す厳冬期の皮肉です。

昨夜凍結予防のためワイパーブレードを上げホテルに戻りましたが、2台目のポルシェ993のウィンドーのみ何故か黒々としています。
頭隠して・・・の諺にも似た失態です。何と両サイドの窓を開放したまま、ご主人様はホテルに帰られました。翌朝来てみると当然両シートには雪が積っていました。
でも心配無用です。暖かいとは云え厳冬期の高地に降る雪ですからパウダースノーで息を吹きかけると飛んでしまい何の問題もありませんでしたが、これを見たポルシェ乗りは朝から大声で笑うことができました。

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例年、毎朝いつも通り早くホテルを出発したウォルフガング・カウフマンさんが一人ハイドバンを操りコース整備の除雪作業をしています。山ひとつ隔てホテル北側に位置する八千穂レイクの積雪は30cm程もあり一昨日完璧に整備したコースは振り出しに戻ってしまいました。
パウダースノーと云えどもこの広いコースを再度復旧するとなると3、4時間は要します。
取り急ぎ外周コースの復旧を優先することにしました。虎の子の1台しかないハイドバンがフル稼働で除雪作業に励んでいます。人手はあっても吹けば飛んでしまう雪質で、この広さですからジムニーの除雪作業を見守りしか手だてはありません。

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八千穂レイクの土の導入路と氷上への接点の氷面状態です。
雪に覆われ保温された南に面した土手が唯一の導入路で岸辺に近い氷面は融氷し腐りかけ始めています。
雪が止み北風が強く吹いてくれるよう神風頼りの心境です。
当面の問題はコース全面の除雪作業の終了待ちと、唯一の氷上コース導入路がこれ以上、悪化しないような防止対策と安全確保が優先されます。

会場に早めに到着したポルシェ乗りが三々五々集まってカウフマンさんの除雪作業を見守っていますが、悪化した導入路と除雪状況及びタイムスケジュールの説明はまだしていません。
コース状況公表 ? の可否がこんなところにも潜んでいようとは思いもしませんでした。

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ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 543
2012.02.24

空腹のまま露天風呂に首まで浸かりウェルカムパーティーで乾ききった喉をシャンペン、ビール、ワイン、日本酒で潤し、空腹に和洋中華のビュッフェを食べたなら皆さん無条件でご満悦のはずです。
パーティーに参加された来賓が色紙を用意していましたから、インストラクター4名がそれぞれサインをしました。仕上げはウォルフガング・カウフマンさんとの記念写真です。
来年もまたお世話になります。一昨夜美味しい和食を用意して頂いたホテルの責任者と先発隊のメンバーですが、モータースポーツが大好きでラリーは北海道まで見に行くそうで自分も同様に走るのが得意だそうです。

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無雪期、昨年11月初旬に訪ねたときのホテルの全景です。
雲ひとつなく澄み切った青空は野辺山の天体観測所の所在を思いおこす美しい空です。
昨夜パーティー中は、ちらほら雪が舞っていましたが一夜明けるとご覧の雪景色です。既に雪は止んでいますが、鉛色の空は重く垂れ込め積雪は足首程まであり、湿気のない吹けば飛んでしまうパウダースノーです。
辺りは全てモノトーンで墨絵の世界です。

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新雪をかき分けホテルの横にある駐車場から玄関前のロータリーを経て前面道路に脱出しました。除雪が間に合わず踏み固められた雪は圧雪状態で500m程上り坂が続きますが、中間地点のスキー場入口駐車場付近で除雪作業をしているため通行できません。駐車場から脱出した車は一旦道路右脇に駐車し除雪作業の終了まで待機です。この状況だと松原湖高原線から国道299号線コスモス街道までの道路状況が心配です。

ホテル内の私道を出てしまうと県道松原湖高原線から続く国道299号線は既に全面除雪作業が終了し何の問題もなく八千穂レイクに到着することができました。新雪の中、深閑とした氷上に昨夜駐車した車が綿帽子をかぶり佇んでいます。

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次回に続く

ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 542
2012.02.23

今年で第4回目を迎えたポルシェウィンタートレーニングですが前回と前々回、使用したホテルは軽井沢でした。今回、正月以降改装工事で使用できないと知らされていましたから、今年からは八千穂レイクから松原湖に向かう途中、至近距離のホテルを前回ウィンタートレーニング終了直後に決定しました。
八千穂レイクから国道299号線、通称メルヘン街道を麦草峠方面に上り切ったところで左折、松原湖高原線に入り少し下った白樺林の中の温泉ホテルです。
ホテルの敷地内にスキー場を併設しているので週末は満室でしたから予約は1年前から入れていました。 

初日の氷上トレーニングを17時に終了し7km先のホテルに各々移動しました。それぞれ部屋が割り当てられ一旦解散後、露天風呂に直行です。標高1,360mの風呂に首まで浸かり日頃の疲れと今日一日ハンドルと格闘した肩と腕の筋肉をほぐして19時30分からウェルカムパーティーが開かれました。
事務局長の開会の挨拶後、各インストラクターの挨拶が続きます。

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最初にウォルフガング・カウフマンさんが、昨年に続き今年も氷上トレーニングが開催されることを楽しみにしていた。ここに集まった多くの皆さんとは10月のニュルブルクリンク以来の再会で今回の来日を楽しみにしていました。
今回は参加された皆さんの運転技術が時間を経過するごとに向上しているのを実感しました。終了時の成果が楽しみです。
私はいつも冬しか日本に来ていないので次回は冬以外に呼んでほしいとの挨拶で締めくくりました。
津々見友彦校長は第1回の氷上トレーニング以来2回目で、初日の今日はコースコンデションも良く皆さんと楽しくトレーニングができた。明日から更に沢山の参加者が加わることとで参加者の運転技術の向上の手助けをしたいと挨拶されました。
乾杯の前にもう一人ドイツから来日したニコ・カストラップさんが挨拶に立ち、今回初めて日本を訪ねる機会が訪れ皆さんと、このレッスンで知り合いになれ少しでも運転技術の向上の手伝いができることは大変嬉しいです。
次回皆さんがドイツを訪れたならニュルブルクリンクでお会いすることを楽しみにしています。

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多忙の仕事を調整し参加された皆さんが、元気よく乾杯の発声で杯を掲げました。風呂上がりの乾いた喉にシャンパンがしみ渡ります。
文武両道、定常円における車の旋回運動時の横Gの技術論文を執筆した原中喜源さんです。4名インストラクターの皆さんの挨拶が終わり暫し歓談に入りました。

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次回に続く

ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 541
2012.02.22

八千穂レイクで開催のポルシェウィンタートレーニング初日午後の走行風景です。
初参加したポルシェ993ターボです。富士スピードウェイで開催されるスポルトファーシューレには997GT3RSの後期型で参加しています。今日使用している993ターボは学生時代からの親友で同郷のクラブ員がぜひウィンタートレーニングに参加すべきであると薦め初めて参加しました。
勧めた当人は仕事柄、都合が付かないためウィンタータイヤまで用意しての推奨です。持つべき友の素晴らしい見本です。

ベンツAMGのワゴンです。
大阪から氷上に使用するイベント資材を満載し参加しました。
昼食、ケータリング、ガソリンの手当、参加者が休憩時に使用する管理棟の暖房、清掃、夜食の手当に奔走し、トレーニングに参加してもコースアウトした車の救出等々ほとんど走る時間が確保できません。
ボルクスアウストの吉田勲社長と同じです。
ポルシェクラブ六本木のイベントは、このような縁の下の強力 ! なくして開催することは不可能です。企画の準備段階から会員のボランティアで組み上げられた手作りで人任せにしないことが、参加費を安く押さえる重要な要素だからです。

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日頃ポルシェを愛用していますが、修理が間に合わず国産車での参加者です。
掲載した2台ホンダS2000ですが、2回目、4回目のベテランドライバーでアクセル操作のみでカーブで弧を描き氷上で楽しそうに踊っている模様です。

これでもかとばかり一杯にカウンターを当てグイグイと迫って来ます。
この状態から立ち上がって走り去っていきました。昨年10月開催されたニュルブルクリンクノルドシュライフェのスポルトファーシューレ海外版は2回目の参加で雨の最終日ポルシェ997GT3を駆って走ったポルシェ乗りです。

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唯一今回の氷上トレーニングにポルシェのFRとして参加した928です。
昨年、一昨年とウォルフガング・カウフマンさんの移動車として使用しましたが、タイヤは4年を経過しグリップは著しく低下、2日目の朝、新雪の積もった坂道は全く歯が立たずホテルからローダーで会場入りした、過ぎし日のポルシェの旗艦車でした。
会場入りした初日、東京から八千穂レイクまでの道路は無雪で、すこぶる快適なクルージングでしたがひとたび雪に出会ったなら4年経過したスタットレスタイヤでは用をなさないに等しいことを実感しました。
まさにタイヤは命です。

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次回に続く

ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 540
2012.02.21

連続する複合コーナーを巧みなアクセルとハンドルさばきでカウンターを当て抜けるポルシェ964です。コントロールが最も難しい車種であるにも関わらず初参加の初日からこれだけ乗りこなすコントロールテクニックは見事の一言です。
サーキットデビューは昨年10月7日にポルシェクラブ六本木が開催したスポルトファーシューレ海外版のニュルブルクリンクノルドシュライフェです。
冬期は雪道を十和田から青森まで毎日通勤しているだけあって実戦で鍛え上げたテクニックはお見事です。

ポルシェウィンタートレーニングの参加は3回目のポルシェ993です。高速の外周コーナーを上手にコントロールして抜けていきます。ここは風の通り道で氷は最も厚く硬い箇所ですから、澄んだ青氷を針鼠のようなスパイクでドリフトしても硬い氷はほとんど削れることはありません。そこを綺麗にドリフトして通過して行きます。

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最新のボクスタースパイダーと初期のボクスターです。964がドリフトして、する抜ける複合コーナーと類似したコース設定を摺り足状態で抜けて行きます。
2台とも氷上トレーニングの参加は今回が初めてでスパイダーの参加者は富士スピードウェイのショートコースとレーシングコースをそれぞれ1回ずつ経験していますが、ボクスターの参加者はこのトレーニングが初参加ですから最も理想とするトレーニング方法といえます。

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ラフなアクセル操作で雪壁への突入回数が最多でペナルティーのビールの拠出が決定した地元佐久出身のポルシェ乗りの996ターボです。
シートポジションの修正以降きれいな弧を描いた曲線のドリフトを披露しています。氷上トレーニングは昨年に続き2回目の参加で、昨年10月には5日間のニュルブルクリンクノルドシュライフェのトレーニングにも参加しています。

4輪バギーで縦横無尽に行動し、あちらにスタックしたポルシェあれば駆けつけ、こちらでスコップが必要なら持って行き参加者全員のフォローを一手に引き受けて頂いたルーフの代理店ボルクスアウトスの吉田勲社長です。いつもにこやかな笑顔は写真でご覧の通り素晴らしいです。

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次回に続く