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ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 611
2012.08.09

見学者入口の鉄扉から競り場に入ると通路の両側に冷凍鮪が並んでいます。
初め右側の競りが行われました。
暫くするうちに左側の競り場に仲買人が集まってきて並んでいる鮪の品定めをしています。
頭と尾が落とされた鮪の尾ビレ部分を輪切りにした状態の切り返しを鉤で肉片を削ぎ落としています。

鎌倉鎌倉




仲買人は皆さんゴム長靴を履き鉤を持っています。
懐中電灯と手拭いは持つ人と持たぬ人、めいめい異なっています。
鉤で削ぎ取った肉片を指先でコネ、懐中電灯で油のノリとキメを調べているところです。
水っぽくなくネットリした肉質の鮪を見分け競り落とすのだそうです。
昔懐かしい手で振る鐘が鳴り響き競りが始まりました。
一段高い場所に立ち早口で何かを言っているのですが、意味が聞き分けられません。後で聞いたところによると競り値を言っているそうですが、仲買人は指で買値を示し競り落とすそうです。
因みに自分の競り落す鮪を間違えたときどうなるのか素人じみた愚問をしたところ再び競りに掛けるそうですが、ブーイングなのは当然のようです。

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60kgの鮪を競りに掛けるとkg 当たり 3,000円として18万円程のようです。
競りの見学者は1回に60名を2回に分け、5時30分少し前から6時少し前まで約30分競りの模様を見学します。2グループ目は6時少し前からのようです。
地下鉄で三々五々案内所を訪れる70%以上が海外からの見学者なのに驚きましたが、考えたならジグフリード・シャラーさんもガイドブックを見て魚河岸に興味を示し早朝3時から眠い目をこすりながら来たのですから、日本の魚を主体にした食文化が世界に知れ渡っていることとなります。

競りが初まると一斉にカメラのシャッターが切られましたが、案内所で待つ間、2,3分のDVDを何回もエンドレスで視せられた効果でしょうか。フラッシュは光りませんでした。

帰りしな場内の10人程で一杯のカウンターだけの鮨屋で肩を触れあい食べたお任せで3,500円の握り鮨は美味しかったです。
鮨屋でも先程競りを一緒に見学した参加者が多かったのはガイドブックで情報が知れ渡っているからでしょう。
奇妙な縁です。

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次回に続く