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ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 618
2012.09.09

夕暮れ迫る諏訪湖の送り盆です。
湖面は海抜759mあり、箱根芦ノ湖より36m高く例年ですと長袖シャツを着る季節ですが、昨日と打って変わり今夕は湖面を渡る風が丁度心地よく感じる夏の終わりの信州です。

天竜川の河口、釜口水門付近から東、山の頂にチラチラと明かりが灯っていますが、ここが諏訪湖より約500m高い1247mの杖突峠で、峠を越えると桜の名所高遠です。
江戸時代幕政の権力闘争に関連した大奥の艶聞、御年寄り江島と歌舞伎役者生島の 「江島、生島事件」 で江島がお預けの流罪となった高遠藩も有名です。

八ヶ岳八ヶ岳




諏訪湖周辺の仏寺から集まった僧侶の読経で送り盆の灯ろう流しが始まりました。
火の灯され灯ろうが次ぐ次と湖面に下ろされ帯のように長くその数は1,200灯に及びました。
湖岸の直ぐ近くの船上から花火が打ち上げられ見上げる観覧客の顔が赤く染まって見えます。
お盆を過ぎると信州は急激に秋の気配が漂い始めます。

八ヶ岳八ヶ岳




送り盆に因み江戸時代から引き継がれている花火をテーマに現代に至るまでの花火が頭上に大輪の華を次々と咲かせました。
そんな中にあって、古い時代の製法で作られた奥ゆかしさと郷愁を感じさせる控え目な花火が現代とは違った良さを感じたのは歳のせいでしょうか。

八ヶ岳八ヶ岳


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次回に続く

ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 617
2012.09.02

メルヘン街道を佐久から諏訪に向う国道299号線を更に上り続けると、左側にに白駒池の入口がシュバルツバルト /ドイツの黒い森のように現れました。
シラビソの原生林に分け入る入口は鎮守の森の杉木立のように見えます。
ここからまた更に上ると約2kmで麦草峠に到着します。

日本で2番目の標高2,120mの麦草峠は国道292号線の渋峠、標高2,150mより30m低く降雪期は通行止めとなります。
しかし5月のゴールデンウィーク期間、盛夏の8月、紅葉期の10月の一定期間と、ほかの月は週末定期バスが運行されています。
因みに佐久から千曲バスが諏訪からは諏訪バスとが麦草峠に向け午前10時30分頃と15時過ぎ、それぞれ各1本づつ運行されています。
何人くらいの乗客がいるのか機会があったら乗ってみたいと興味が湧きました。           

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その疑問は写真でご覧のように、この高地でも広い駐車場が完備されていているからです。
通称北八ヶ岳と云われるこの一帯はシラビソの原生林と一面岩を被う絨毯のような濃い緑の苔が神秘的でメルヘンの世界にいざなわれたような美しさです。太く黒い幹のシラビソが頭上を被い、この間からの木漏れ日が一層の美しさを際だたせます。
一度訪ねてみることをお勧めいたします。

東京はまだ連日暑さが続いているそうですが、お盆の15日ころドイツも38.5℃という史上初めての気温を記録したそうです。
20年くらい前にエアコンなしのベンツが走っていた時代から想像すると木陰に入ると夏でも肌寒いドイツでは想像し難い気象です。
麦草峠から少し諏訪に向け下った辺りの気温は16℃と表示させれいます。

八ヶ岳八ヶ岳




一昨日からアイフェル高原一帯は初冬を思わせる程、気温が低下しニュルブルクリンクで講師を務めるウォルフガング・カウフマンさんがいつものホテルに訪ねて来てくれました。雪が降るのではと思うほど寒いねと云うように朝夕は10℃にまで下がっています。
10月1日(月)から開催されるポルシェクラブ六本木のニュルブルク週間に参加される皆さん防寒用コートをお忘れなくお持ち下さい。

麦草峠から北山奥蓼科温泉を経て鹿山まで下って来ました。
地名通り多くの鹿が生息し、天然記念物のニホンカモシカも良く見かけます。

八ヶ岳八ヶ岳



次回に続く