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ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 694
2013.01.24

1週間前の1月17日(木)から4日間に亘り第5回ポルシェウィンタートレーニング八千穂が開催されました。
週間天気予報で今日は晴れのはずでしたが、どんよりと曇った空から突然殴りつけるような雪が降り出す生憎の天候です。
急激に変わる空模様と開催日が平日の影響もあり、初日のトレーニング開始時刻に集合できた参加者は僅か9名で早朝東京を発った参加者がブリーフィング開始時刻に到着していません。

ニコニコ顔のウォルフガング・カウフマンさんは昨日ドイツから到着したばかりにも関わらず疲れも見せず「ミナサン オゲンキデスカ オハヨウゴザイマス」と愛嬌たっぷりの挨拶でコース状況の説明から入りました。
その後は早速氷上カリキュラムの開始です。

ウィンタートレーニングウィンタートレーニング




今冬は早くから寒さが厳しかったのは皆さんご記憶のことと思います。
八千穂レイクの氷上リンクの完成は1月16日朝で前々日は東京に記録的大雪をもたらした雪の影響で八千穂レイクの管理者は連続14時間を費しコースの設営に専念し完成したばかりです。

標高が高いため不安定な今日の天候を危惧し、9時30分から参加者全員でコースを一巡するカル鴨走行をカウフマンさんの先導で行った後にオープンで自由走行となりました。

午後になって雪も強風も一時的に止んだため間隙をぬって参加者全員で幟の組み立てと設置を急ぎました。
参加者の皆さんのこうした協力の上にポルシェクラブ六本木のイベントは組み上げられています。

ウィンタートレーニングウィンタートレーニング




アプローチ上部の堰堤から眺めた結氷した湖面です。
昨年の同時期に比べ積雪は多いのですが息を吹きかけたなら飛んでしまう全くのパウダースノーで町道から湖面に繋がるアプローチは土の轍が凍結した上に雪が降り積もっただけですから、ハンドルを取られ不安定です。

除雪がなされ晴れ間も見えた13時過ぎには路面半分、南に面した部分の雪はなくなりましたがひとたび日陰に入ると真っ白な圧雪路ですから走行中、気を緩めることはできません。

ウィンタートレーニングウィンタートレーニング


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ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 693
2013.01.15

ニュルブルクリンクノルドシュライフェの3.4kmポスト クルデルバッハーホーへ の陸橋を越し直ぐの第4セクションのスター地点と第3セクションの終了地点の接続部はU字の底辺にあたります。
第4セクションのスター地点から眺めた天に向かって上るようなコースは完璧に覚えないとアクセルを踏んだまま上り切ることはできません。

6kmポスト手前フォックスローヤで第4セクションは終了します。
この区間のトレーニングを終了した受講車はスタート地点に逆走して戻りますから後続車が全車走り終えるまで待機します。

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アーレンベヤークの待機所で走行ラインのアドバイスを受ける第9軍団の先行車です。1台ずつの走行ラインを ICコーダーに録音しておきレクチャーのとき再生し参加者に改善点のアドバイスをするセクションインストラクターです。

その400m程先5kmポスト スウェーデンクロスで待機するのはスクーデリアハンセアートのベテランインストラクター ミハエル・ミュラーさんとポルシェクラブ六本木が北ドイツ自動車連盟と共催するニュルブルクリンク週間に2回目のミハエル・クルムさんです。

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このセクションの最も重要なチャックポイントは下りの高速コース5kmポストで左に緩やかなカーブとなりますがやはりここも右アウト一杯まで寄せてから弧を描くように下りのコースを左アウト一杯に寄せてからの右カーブへの走行ラインですから常に恐怖がつきまとい男度胸の我慢のしどころの連続となります。

ドイツドイツ


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ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 692
2013.01.14

昼食後のカリキュラム開始に合わせグランプリコース上の駐車エリアに各グループのインストラクターと参加者全員が集合しました。
午後最初のセクションはニュルブルクリンクノルドシュライフェの3.4kmポスト クルデルバッハーホーへ の陸橋を越した直ぐの退避場所からフォックスローヤの6kmポルト直前までの約2.6km区間です。
ミハエル・ミュラーさんがこのセクションのインストラクターで第9軍団の先頭でスタート地点まで引率します。

各グループの車輌が次ぎ次とスタートして行きます。
3グループの356もパッセンジャーシートから手を振りながら元気よくスタートして行きました。

ドイツ
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ポルシェ997の後を遅れじとスタートした356に誰もが優しい眼差しで見送っています。
第9軍団のスタートも間近になりました。

ニュルブルクリンクノルドシュライフェの第2セクションの4kmポストでのブリーフィング開始です。
クルデルバッハーホーへ の陸橋を越した直ぐのスタート地点はそのまま急な上りコースで天に向けてアクセルを吹かし続け上りきると体は宙に残されたままチョンとブレーキを掛け前加重に体勢を整えた状態でコース左一杯に寄せ右にカーブですからアクセルから足を離したくなるのをこらえ理想の走行ラインにもって行くのは走り込まないと体得できません。

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ミハエル・ミュラーさんが理想のライン取りをハンドルを握った状態を仮定して説明しています。
4kmポスト樅の木の間から眺めたニュルブルク城です。
ニュルブルクリンクノルドシュライフェを走ることは一瞬の安息も与えない緊張の連続です。
このリスクと引き替えにノルドシュライフェを走り切ったと云う達成感を得るのでしょう。
最近の脳の研究でこのようなリスクを好む領域が大脳の側面奥にあることが解ったそうで一方同じ大脳の眼球奥にリスクを抑制する領域もあり双方の領域が働くことでバランスを保っているそうです。
このバランスを機能させニュルブルクリンク週間の後半を無事故で楽しみたいです。

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ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 691
2013.01.13

2日間に亘り来週に迫ったポルシェウィンタートレーニングに関連したブログを掲載したのでニュルブルクリンクのブログを一時中断いたしました。

ニュルブルクリンク週間3日目午前中のカリキュラムが終了しました。
昼食はグランプリコースのメディアセンターに隣接したピット2階ADACのVIPルームが当てられています。

午前中の第2セクションはニュルブルクリンクグランプリコースからノルドシュライフェに入った最初のセクションで行われましたから昼食の会場に行くのにはノルドシュライフェの20.832kmを1周てからグランプリコースの所定の駐車スペースに車を停めて食事に行くこととなります。
グランプリコースからノルドシュライフェ迄のステージを約200m程逆送することができたなら約21km走ることなく昼食会場に行き着くことができるのですが。
そこは遵法を厳格に尊重するドイツなのかもしれません。

ドイツ自動車連盟歴代のテーブルフラックが展示された部屋で昼食をとる津々見先生と余郷さんそしてポルシェクラブ六本木の皆さんです。

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昼食時間は11時30分から14時迄の間に参加者とその同伴者並びにオフィシャルが一斉に食事を取りますから混雑ぶりは相当なものです。
当然あちこちのテーブルに散らばってしまいますが、トレーニング中は緊張の連続でしたから昼食の時間はリラックスしたのかポルシェクラブ六本木の皆さん良く食べます。
食事を済ませるとジグフリート・シャラーさんと明日以降の日程の打ち合わせをする事務局の加藤さんで食後の休憩などない活動ぶりです。

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ドイツのGTRオーナーズクラブのメンバーがスクーデリアハンセアートに3名参加していましたのでクラブのユニホームを着用していた一人を写しましたがクレストは日本と同一です。

早めに昼食を済ませ14時までの残り時間をフリー走行のためグランプリコースの第9軍団の駐車ブースに向かう3名です。
鉄格子の扉が写っていますが間違いませんように。
出所風景ではありません。

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ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 690
2013.01.12

山裾に陰った残光が鏡面のように結氷した八千穂レイクの氷面を鈍く光らせています。
今冬は例年になく厳しい寒さが続き今のところ降雪も少なく完全結氷した氷は特に硬質です。
ポルシェウィンタートレーニングが開催される1月17日(木)までこれから丁度1週間となりました。その間に適度なパウダースノーが積もりそのまま厳しい寒さが続く好条件が最良です。
去年のようにコース設営の予備日から金曜日まで最高のコンディションが続き開催日3日目の土曜日は10℃と云う異常な高温に見舞われ更に重い雪が終日降り続く最悪の状態になってしまいました。

ウィンタートレーニングウィンタートレーニング




今日の下見の状況では雪はほとんどなく、この状態だとトレーニング時の車速に煽られ氷上の雪は飛散してしまうでしょう。
そのためトレーニングで使用するリンクは氷上一杯広範囲に設営し、ドリフト時のカーブでの安全帯を大きく確保しています。

ウィンタートレーニングウィンタートレーニング




今冬に入って厳しい寒さが連日続いていますが、雪はほとんど降らないため大量の水が流れ込む八千穂レイクのこ給水口付近だけは結氷していません。
長野県佐久地方、いわゆる東信地域の気候は太平洋気候に属し、長野市のある北信地域、特に新潟県境の豪雪地帯とは冬の気候が大きく異なります。
雪が少ない代わりに厳冬期は寒さが厳しく八ヶ岳を境にした中信の諏訪地方は佐久と気候が似通っていて、この時期厳しい寒さを利用し寒天作りが行われています。

柔らかな冬の午後の日が差し込むホテルのロビーから屋外の山毛欅林を眺めました。
今夜もしみる(厳しい寒さ)でしょう。

ウィンタートレーニングウィンタートレーニング




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