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ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 719
2013.02.23

2台のイコールコンディションの車をスタートラインに並べ、まずは負け組からスタートです。ストッポッチを握るウォルフガング・カウフマンさんが手を振り下ろしたのを合図にスタートしました。1分の間隔で追うは勝ち組です。
フロントエンジン、リアドライブ車でバランスも良くRRのポルシェに乗った後はすこぶる乗り易い車です。
右のバックミラーにはレースの時に同一チームが同一カラーで間違わないようにバックミラーの色を変えてあるのと同様ヘアーバンドを巻き付け目印にしています。

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両車はリンクの遙か遠くを懸命なハンドルさばきで逃げつ追いつでタイムを離そう、縮めようと争っていますが、これからハンドルを握るドライバーは遠くを走る2台を見やり腕組みをして待つことしかできません。
西に傾いた冬の日は東の浅間山方向にたなびく雲を弱々しく照らし、北八の東に位置する八千穂レイクは既に日が陰り気温が低下し始めましたが、皆さん熱く燃えています。

先行する負け組の車が最終コーナーを曲がってゴールを目指し懸命に走ってきます。
来た来たとばかりに見やる勝ち組のドライバー達です。


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当然負け組も勝ち組もギャラリーの興味は何秒開いたか縮めたかが関心の対象で、こればかりはハンドルを握るドライバー任せでどうすることもできません。
焦ればミスを誘発し、のんびり走っていたのではゴール地点でタイムを比較されるのでハンドルを握ったならドライバーは平常心が何よりも大切です。

次にハンドルを握るのはポルシェシンガポールのポルシェ乗りチャールズ・シュウさんです。
自信に満ちてのポーズでしょうか。緊張をほぐすためのシェイプアップなのでしょうか。防寒具の上着脇にスパイダーマンのような編み目模様がデザインされていてブルーとブラックの揃いの帽子がよく似合います。
がんばって走って下さい。

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ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 718
2013.02.22

13時30分に3日目前半の氷上トレーニングを終了し、昼食会場のハーモナイズまで4ドアの車輌を総動員して移動です。
今日は週末でポルシェクラブ六本木がレストランを貸切にするのを遠慮して、昼食の時間帯を遅くすることで対応しました。
ウォルフガング・カウフマンさんは午後から始まる模擬レースのコース変更に伴う設営作業の時間を確保するため昼食時間を返上しハイドバンを駆使しコース整備に専念してくれました。

15時半をとうに過ぎた時間にハーモナイズで作ってもらった野菜のサンドイッチ2個と希望の水を1本添えカウフマンさんに渡しました。水と野菜のサンドイッチをひとつだけ取って持ち帰ってくれた昨夜からボクスターで参加している優しい女性にひとつどうぞと勧めています。当人は既に昼食をすませてきたばかりですから貰った野菜サンドイッチはどうなったのでしょうか。食べたでしょうか?

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暖かく快適なレストランでポルシェクラブ六本木会長の小林さんと同席し昼食を楽しむ事務局の市川さんです。
コース整備はカウフマンさんに任せ、たまにはこうして寛ぐことが心身ともに良いのではないでしょうか。
ここ4日間の好天と寒風、雪面からの照り返しで赤く焼けた頬はすっかり山男に変貌しています。

ひとしきり食後のトレーニングをした後、まず二人づつがじゃんけんをし勝ち組と負け組の2班に分かれました。
イコールコンディションにするため使用する車2台は同一車種で同伴者も参加できるようにオートマ車です。
男ばかりが楽しむのではなく同伴者も参加してもらい初歩にして究極のドライビングテクニックの面白さと少しレースの緊張感を味わいながら走りを楽しむことで男のロマンであるポルシェ乗りの夢を同伴のご婦人方が参加することで理解してもらおうという志向です。

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2班に分かれただけで競争意識が芽生えじゃんけんに勝った余勢を駆ってレースも勝ったと豪語すれば、何々聞き捨てならぬとばかりの舌戦です。
しかしこのレースばかりはやってみなければ結果が分からないのが氷上での長時間レースの面白さです。
敢えて長時間と表現したのは究極の低ミュー路ですから速度でタイムを稼ぐことは不可能でせいぜい20kmから40kmの速度が限界です。しかも何人ものドライバーが乗り継ぐことでシートが引き継がれるのですから、正月の2日に開催された箱根駅伝より勝つことが難しはずです。
なぜなら一人のヒーローが超人的テクニックと速度でがんばっても勝つことが叶わないのが氷上レースならではの難しさです。

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ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 717
2013.02.21

ウィンタートレーニング3日目の午前中、前半のカリキュラムを一旦休止し参加者全員が集合しました。
ウォルフガング・カウフマンさんからの度々のブリーフィングは講評と更なる留意点の説明です。
再三に亘る注意事項は素早いハンドルの戻し方についてのタイミングと舵角です。自分では既にマスターしたと思っていてもリンクの状態で特にカーブの氷面が鏡面状であったり、スパイクの爪跡で多少グリップできても次のカーブの吹きだまりの具合で常に変化するリンクの状況を読み切るまでに行き着くのが氷上トレーニングの奥の深さであり面白さです。

ドイツ生まれのドイツで育ちで完璧なドイツ語の通訳はカウフマンさんと一心同体でハンドルを握った時のレベルは我々参加者と同一なところが皮肉にもカウフマンさんとは対照的です。通訳として日本語で言うは易く、行うは難しの甲斐さんです。
モータースポーツ車輌の設計を担当しポルシェを愛し自らもポルシェに乗る“ようやく巡り会えた爽やかなそして車を知る真の通訳" です。

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この後、午前中の後半は逆回りのトレーニングです。
ブリーフィングの注意点に留意し13時15分までトレーニングを続け昼食にする旨の説明がありました。
そして午後の後半は毎回行われ好評の模擬レースについて、簡単な説明がありました。
この説明では皆さん真剣そのもので緊張した面持ちです。模擬とはいえレースですから、かりそめにもポルシェ乗りとしての競争心をかき立てないはずがありません。
反面、緊張した面持ちは不安の現れでしょうか。

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駐車する車輌とドライバーを確認しながら1台ずつカウフマンさんが指示を出しリンク入口に向かいDr.原中さんのコントロールでスタートしていきます。
後半に行われる模擬レースのイメージを思い描きながら真剣にリンクに向かうポルシェ乗りの皆さんです。

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ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 716
2013.02.20

八千穂レイクで開催されている2013年第5回ポルシェウィンタートレーニングに於ける模範走行です。
ハンドルを握るのはクレーマーポルシェのレーシングドライバー ウォルフガング・カウフマンさんでパッセンジャーシートは銀座から買い物帰りのような服装でトレーニング会場に現れたお世話になっている宿の代理女将です。
カウフマンさん女将へのスペシャルプレゼントです。

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ポルシェクラブ六本木の幟の下から写しました。
完璧なアクセル操作とハンドリングで流麗なドリフト走行のままぐんぐんとカメラに迫ってきます。

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一瞬の間に目前を通り抜けカウンターを一杯に当てたまま走り去りました。
言うは易く行うは難し ではなく実践あるのみの模範実技です。

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ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 715
2013.02.19

思い出したように北西からの突風が吹き荒れ、穏やかな天候の朝を迎えたとは云え標高1,500mの高原の厳しさをあらわにします。
銀座で買い物をしているような服装で大きめの鞄を小脇に抱えた女性が訪ねて来ました。休日を利用して絶好のコンディションの八千穂レイクにポルシェクラブ六本木が主催するウィンタートレーニングの見学に訪れました。
宿泊は今日で5日目を迎えます。
ラリー好きで自分も走ることが大好きな代役の女将です。
この後ウォルフガング・カウフマンさんが運転する993と928のパッセンジャーシートに身を委ね思い切り楽しんで頂きましたが、その模様は後日のブログにアップします。
カウフマンさんとは既に昵懇の仲で彼も大喜びで迎えました。

ウィンタートレーニング
ウィンタートレーニング



今度は色鮮やかな防寒具に身を固めた見学者が数名現れました。皆さん立派なカメラを肩に何人かの人はもう1台を手にしています。県道の路肩に並べて立てられた幟に誘われ覗きに来たようです。
群馬県から来たカメラの同好仲間だそうですが、夏に来てその素晴らしい景色に魅せられ冬も行ってみようと仲間を誘って訪ねたそうです。
皆さん60才以上の方とお見受けしましたが、寒い最中の雪道にもめげずカメラを肩に写真を撮りに来た方達ですから皆さんどなたも足腰がしっかりしていて雪道も氷上も足取り軽やかに散策していました。
ポルシェ乗りの皆さんが今日くらいの人数で集まったなら何時も1人位、空中高く足を舞上げて転び、したたか腰や肩を打撲するのですが、そんなへまをするような人達とは別の歩き方でした。これが経験から会得した体験ということでしょう。

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寒さをモノともせずボクスターをオープンにして颯爽と快走する昨夜のキャンドルトレーニングから参加した女性ドライバーです。
氷上トレーニングへの参加は4回を数えプライベートで他の氷上走行にも参加しているベテランですから今回もスタックなしで楽しんでいました。

重量級のポルシェカイエンが怒濤の走行をして行きます。

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