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ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 816
2013.12.18

銀座松屋にほど近い画廊を訪ねたのは半年以上前の5月のことです。
9月2週から連休にかけ秋の軽井沢で開催される個展の準備に忙しい時期でした。
昼前に世田谷のアトリエを兼ねた自宅を出て画廊に通っていますが、ここでは絵画教室を主宰し生徒は主にご婦人が対象だそうです。
創作活動は教室が17時に終わった後、自宅のアトリエで行い時間を忘れ朝まで筆を取ることもしばしばあるそうです。
訪ねた画廊は程よい空間に描く対象の素材と完成したと思われる作品が並べてあり、素人でも創作過程が何となしに分かるような雰囲気です。

竹田総合病院竹田総合病院




5月に訪問したとき撮影した花瓶に挿した薔薇の花が、9月のブログに載っていましたからアップしましたが、淡いブルーを基調として描かれています。
8月には家族が待つオーストリアに帰国し9月の展覧会が開けれる前に再び来日するそうです。
展覧会の後は今回依頼した絵を届けに会津に行くことになっています。

竹田総合病院蔡國家



依頼した画家とひょんなことからNHKの大河ドラマのモデルとなっている会津に二人で出かけることとなりました。
せっかくの機会だからと掛け流し温泉の純日本旅館を探し、東山温泉に投宿しましたが、140年を経た由緒ある旅館の部屋と庭園です。
書は伊藤博文で“正實致冨”と書かれ解説は「正直であり誠実であることが、結果として望みを叶えることができる」と云う意味だそうです。

竹田総合病院竹田総合病院




建物全体が国の登録有形文化財第一号だそうで「離れの間」の特別室は宮内庁指定棟で第二号、順次三号「水仙の間」四号と続き「菊の間」に宿泊させてもらいました。部屋からは緑滴る庭園を散策でき頭上を覆う樹間から眺める純和風建築の粋を存分に味わうことができました。

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次回に続く

ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 815
2013.12.02

仲井真知事にお会いした後、地元新聞社、琉球新報社をお訪ねしました。
編集部のエレベータロビーの壁にもやはり書が掲げられていました。
本土では特定の場所以外、なかなか見かけないですが沖縄ではある規模の訪問先では必ず書が掲げてあり、見るたびにある種の緊張を覚えます。

琉球新報琉球新報



編集部の応接室で写真家初沢亜利さんのインタビューが始まりました。
以下は初沢さんの話の概要と雑記です。
1973年パリ生まれですが名車と謳われたポルシェカレラRSが誕生した年でもあり、日本では日産プリンスが最後のS20のエンジンを搭載したケンメリのGTRを発売しています。
その時から初沢さんは車との縁があったのでしょか。
車雑誌GENROQに東日本大震災の写真と記事を掲載し同出版社三栄書房から「True Feelings  爪痕の真情」を出版しています。
震災翌日に現地入りし1年間に亘り東京ともう一方の取材先北朝鮮を行き来して撮った写真集を矢継ぎ早に2012年に出版しています。
この写真集の前に既にイラク戦争前後の市民の生活を撮影した「Baghdad2003」(碧天舎)を出版していますが、写真撮影ですから当然対象となる現地に赴き、その地の歴史や文化が理解できるまで滞在し市民の目線でシャッターを切り続けているうちに相互の信頼関係が構築され初めて本質に触れる写真が写せるようになるそうですが、それができるようになるまで時間をかけるそうです。

琉球新報琉球新報




編集部を訪ねた時の取材の模様ですが、先に述べた初沢さんの話を編集局の記者は聞きながら、軽く握ったペンですらすら流れるように書き留め質問をしています。
職種は違ってもプロとは凄いと感心しました。
時々初沢さんを促すように頷きながらペンはノートの上をサラサラ走っています。
時にはノートに目を移しますが、ほんの一瞬ですから何とも驚きです。
改行の時行間の重複もなく、なお話す速度で書き留める技はペンの先に目があるのではと錯覚する正確さです。

その約1ヶ月後に会津若松で新聞3社の取材がありましたが、メモを取りながら録音をしていました。
墨で記したアナログとデジタルの相違でしょうか。
頑ななまで伝統を大切にする沖縄の文化と歴史なのかと勝手に思いを巡らしました。

インタビューが終わり記者が撮影した初沢さんの写真を写真家の初沢さんに見せ出来具合を確認しているところで何ともほほえましいプロ同士の情景です。

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次回に続く