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ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 844
2014.02.23

一夜明けた2014年1月16日(木)の佐久平は雲ひとつない日本晴れの朝を迎えました。
ドイツの冬は、どんよりとした曇り空の日が連日続き、冬空の下でこのように晴れ渡った天候を経験することは多くのヨーロッパの人にとって大変珍しいことです。
長野県南佐久郡佐久穂町大字八郡 八千穂レイク
 ドイツのフランクフルト空港から成田空港を経由し八千穂レイクまで、両国内の移動距離を合わせ1万km余ありますが、来日早々疲れも見せず移動し今朝から始まる氷上トレーニングのリンクに立った3名のドイツ人はニュルブルクリンク ノルドシュライフェを知り尽くしたドライバーで右の2人はプロです。
ティモ・クルックさん右は、昨年ニューモデルのポルシェでノルドシュライフェを走り最速のレコードを更新していますが、その時の991GT3や918の動画をホームページで観ることができます。

ウィンタートレーニングウィンタートレーニング




ニコ・カストラップさんはアーヘン工科大学自動車工学の大学院を修了していますが、在学中からポルシェ社のインストラクター務める傍らサスペンションの研究開発をしています。
来日する前、既にフィンランドで30日間、雪上トレーニングのインストラクターを務めてから八千穂レイクに来たそうで、25才の新進気鋭のエンジニアでプロドライバーです。

3人目は既に何回か登場頂いたジグフリード・シャラーさんです。
昨年の夏に念願の993GT2を入手し、964RSとを使い分け空冷のポルシェをノルドシュライフェを楽しんでいるそうです。

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日本のインストラクターは3名です。
往年の名ドライバーにして紳士の津々見友彦校長先生と文武両道のDr.原中喜源さんです。
もう一人の余郷さんは仕事の都合で18日(土)から参加されます。

シャラーさんの隣の女性は初めての車が997カレラで今日から始まるウィンタートレーニングのために、その997のマニュアルミッションの特訓を首都高速道路で何日かしてからの参加です。
この積極性の根源はどこ潜んでいるのでしょうか。
初めての車がポルシェでしかもマニュアル車です。
これを攻略するため首都高速道路で練習重ね、初めてのドライビングスクールが八千穂レイクの氷上ですから、これを平易に表現すると世で云う“飛んでる女性”と言うことになるのでしょうか。
世の男性諸氏から良くある質問は、ポルシェで氷の上を走って壊れないか。から、どうやって会場まで行くのか。はまだしも、何の意味があるのかに到っては好対照と言うべきでしょう。

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ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 843●
2014.02.22

昨年暮れ佐久穂町役場が各戸に配布にした佐久穂町とポルシェクラブ六本木共催のコンサートの案内です。
1月18日(土)18時から茂来館で開催されるプログラムとは別に八千穂高原スキー場のセンターホールで翌日19日(日)12時から公演の案内です。
原案はポルシェクラブ六本木副会長の加藤さんが制作し、産業振興課観光係が校正、印刷し町民に配布されました。
佐久穂町の西は北八ヶ岳東麓に続く国定公園で四季を通して自然豊かで、スキー場はその山裾の北東斜面にあり標高が高いためパウダースノーで人気があります。

厳冬の最も寒さの厳しいこの時期にしかできない氷上トレーニングが開催される会場の八千穂レイクはスキー場の直下にあります。
明日から4日間ポルシェを愛しポルシェを乗りこなそうとする同好の士が各地から集まって来ます。
その中には一度来日し、すっかり日本贔屓となり参加したシュツットガルト在住の紳士、ジグフリード・シャラーさんとポルシェAGのティモ・クルックさんです。
とっぷりと暮れた八千穂レイクは八ヶ岳下ろしに乗って雪が舞い始めました。
気温は一気に下がり18時過ぎで-13.5℃を表示しています。
明日の日の出前には-20℃にも行くのでしょうか。

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人の息もエンジンの排気も凍り付く程の外気温の中で水蒸気となって立ち上ります。東京ではなかなか体験することはできません。         
そしてまさに万物が凍てつくような日の出前は屋外で深呼吸をすると鼻孔が寒さで張り付くのを体験できます。
ぜひ、試してみて下さい。
明日から開始されるポルシェウィンタートレーニングのコース設定の下見に参加したメンバー全員で記念撮影をしました。
極寒の大空に向かって何人かはパイロンを帽子変わりに大声でバンザイを叫んでいます。右端が氷上の事務局の市川 泰さんです。

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カメラを立てに構え撮影に専念する菊池カメラマンです。
下見で全コースの試走をして戻ったニコ・カストラップさんとティモ・クルックさんがコースの状況の感想説明しています。
市川さんがウォルフガング・カウフマンさんと4回、4年に亘る集大成で完成した素晴らしい氷上コースは、ほとんど修正の必要はなく、明日から八千穂レイクで5回目のポルシェウィンタートレーニングを迎えます。
氷上リンク整備にこだわり抜く市川さんとリンク設計にこだわり抜いたドイツのカウフマンさん、プロ同士の合作で2014年の八千穂レイク氷上リンクは完成しました。
明日からのトレーニング開始が楽しみです。

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ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 842
2014.02.21

今日一日氷上を走った人たちの撤収が終わった17時過ぎに再び八千穂レイクを訪れました。
日が暮れた氷上リンクをニコ・カストラップさんとティモ・クルックさんが試走していますが、グリップ走行にも関わらず走行速度が意外と速いのに驚きます。
ポルシェクラブ六本木の氷上トレーニングも回を重ねるにつれ運営も確立してきました。特にコースの設定については昨年ほぼ完成し、カーブも奥で更に角度が増すテクニカルコースが多様に取り入れられ、一段と妙味と面白さが加わりました。

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直線から高速カーブに入り、出口立ち上がりのコーナーの手直しに専念するジグフリート・シャラーさんと大鹿さんです。
水分がほとんど除去されたパウダースノーですから、除雪のため過度に体力を使うことはありませんが、面積が広いですから参加者が交代で素早く片付けていきます。
薄ぼけて、ぼんやりした冬の月が東の空から昇り梢に掛かっていますが月光は辺りをへいげいするがごとくに感じられます。
靴底からは深々と寒さが伝わってきて身震いする程の外気となってきました。

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ニコさんとティモさんの試走が終わる迄のお預けが解かれ各自、乗り付けた愛車に飛び込むなり暖を取る間も惜しむかのように月下のリンクへ一斉に解き放たれました。
毎年開催されてきた氷上トレーニングは過去の4回に比べ、今回は全ての条件がほぼ完璧に整ったポルシェウィンタートレーニングの会場、八千穂レイクです。
その条件は今晩この氷上に集まった誰も決めることができないものです。

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先週末から今週にかけ特に朝晩の気温が急激に低下し固く引き締まった氷は更に厚さを増したことです。
次の条件は正月明けに降った雪が、この寒さで完全なパウダースノーで、多からず少なからず氷上リンクを作る上で最適な積雪であったことです。
この雪質がスタックしたポルシェを真綿のように完全に包み込んでクッションの役割をすることです。

固く引き締まった厚い氷と完全なパウダースノーと冬型の好天、
この条件が揃ったことで、今までの全ての経験がノウハウとして活かされ、ほぼ完璧な氷上リンクが市川 泰さんと今一人の功績で完成したことは言うまでもありません。

朧月が隠れ、いきなり強風に煽られ雪が降り始めました。
これが山の天候ですが、予報と違う空模様に明日の天気はと一抹の心配がよぎります。

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ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 841
2014.02.20

車3台に6名、空間は全て荷物が詰め込まれパンパンにふくれあがったキャラバン隊は途中横川サービスエリアで休憩をとり、佐久穂町に直行しました。
上信越自動車道佐久ジャンクションから終点の佐久南インターで国道141号線佐久甲州街道を南下、清水町の交差点直ぐ手前のENEOSのガソリンスタンド“井出商店”に立ち寄り全車の給油を行いました。
今週末1月18日(土)に小海線海瀬駅から直ぐの丘に建つ町立茂来館で開催される“和と洋の伝統に親しむ夕べ”の演奏会に協賛して頂いています。
イベント期間中は参加車両全車が利用します。
給油所内のそこかしこに開催ポスターが掲示されているのを見るのは楽しく、感謝に心が和みます。
我々、先行隊は一旦 レストラン ハーモナイズに入り後続者を待つことにしました。

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30分遅れて津々見校長先生とカメラマンの菊池一仁さんがやはり車一杯に機材や防寒具を、はしけんばかり目一杯に詰め込み、助手席から下りるのも難儀な様子でレストランの駐車場に入ってきました。
思わず口をついて出た言葉は、心からご苦労様でした。
我々より早く大阪から到着し、既に氷上リンクの下見を終えた大鹿さんも仲間に加わっりました。13時から16時まで レストラン ハーモナイズはポルシェクラブ六本木長野ブランチの様相で話題は明日から始まる氷上トレーニングとポルシェの話だけです。
いつもは必ず他にお客様がいるのですが、今日は具合よく我々だけの占有です。
写真後方左はいつも美味しい料理を作ってくれるシェフで息子さんです。

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16時まで3時間ハーモナイズで美味しい食事とお茶、男だけの会話を楽しんだ後、八千穂レイクの氷上リンクの下見に来ました。
冬の日は北八ヶ岳の山稜に姿を隠し気温は急激に低下し始めています。
今日一日氷上を走り終えた皆さんが片付けの最中で、我々が試走するのは少し早いようでしたから、一旦ホテルに入り大量の積み荷を降ろしてから再び来ることにしました。
2年ぶりに同じ氷上で再会を果たしたニコ・カストラップさんと津々見校長先生が肩を寄せ合い楽しそうに会話をしながらキャラバン隊の車に向かいます。

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ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 840
2014.02.19

2014年 第6回 ポルシェウィンタートレーニングの期間中に地元企業の協賛で開催される演奏会“和と洋の伝統に親しむ夕べ”のポスターです。
主人公の一人ニコ・カストラップさんが今日来日しました。
1月11日(土)に江原さん、12日(日)にシャラーさん、13日(月)にティモさん、殿は今日14日(火)のニコさんです。
連休後の渋滞を避けるためスカイライナーで成田空港に出迎えに行きました。
今朝の到着便ゲートは大混雑で新聞社やテレビカメラの放列です。
江原さんと冗談めいた会話が飛び出したのは云うまでもありません。
今世界中で話題のレジェンドが海外遠征から凱旋帰国しゲートをでるなりインタビューとフラッシュで大変な賑わいでした。
ひと賑わいの後、ポルシェクラブ六本木の賓客ニコさんが姿を現しました。
出迎えの私たちはカメラも忘れ握手だけで迎え、そのままムラタチューンに直行しました。

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ホテルで待機するティモ・クルックさんに12時にニコさんがチェックインするから、昼食を一緒に取らないかと誘いました。
明日の午前中はホテルで寛ぐと昨日は言っていましたが、朝既に7kmのジョギングをして来たそうで寛ぐ意味を勘違いしていました。
プロとして成すべことを済ませてからと云う意味を素人考えで忘れていることに気づかされました。
昼食はティモさんのリクエストにニコさんも合意し、再びムラタチューンから徒歩で4,5分の野口鮮魚店に二日続けて行くことになりました。
ポルシェ社で一緒に仕事をする先輩、後輩が日本で再会し好物の鮨を存分に食べられるとの思いでしょうか。
江原さんと二人はニコニコ顔をして店に向かっています。
今日も鮨を二人前とウニにビール、そして日本酒も加わりましたが、ティモさんが日本のビールはとても美味しいとの感想でしたから、そのわけを説明しました。
東京スカイツリー近隣の食べ物屋ではビールのラベルに東京スカイツリーが印刷されているのとホテルからここに来る途中、隅田川を渡って直ぐキン斗雲のビルが製造元で近いから、できたてで旨いと話したら説明の意味を理解して大笑をしました。
食べ終わった後、他のテーブルに鮨を運んで来た鮨職人のおじさんを囲んで、

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昼食後ホテルに3人を送りロビーの喫茶コーナーで明日からのスケジュールの打ち合わせを行いました。
ウォルフガング・カウフマンさんが都合で来日できなくなったことを伝え、ニコさん、ティモさんと津々見校長先生、Dr.原中の4名体勢での開校を確認をしました。
天気予報は4日間冬型の気圧配置で好天の予想です。
一番の心配事がなくなりました。
明日は10時にムラタチューンに全員集合後、出発です。

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