ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 983 2015.03.20
ウォルフガング・カウフマン特任校長のブリーフィングが終わり、1台また1台と直線の遙か遠く、闇の中にぼんやりとまたたくキャンドルに向かってスタートを切るポルシェです。4日間に亘り開催されるポルシェウィンタートレーニングに同行したビデオ撮影隊のカメラがその模様を撮り続けています。
既に日はとっぷりと暮れ時間が経過すると同時に気温が急速に低下し初めました。50cm以上張った氷の冷たさは足下から靴底に伝わり、深々とにじり上がってくるので1カ所に留まって通過する車に向けビデオカメラ回し続ける気力と忍耐力は驚嘆すべきです。
1台また1台とドリフトをしながら通過する車のハンドルを握るドライバーはアクセルとハンドル操作に全神経を集中していますから、身も心も燃焼し尽くした状態でその度合いは氷上トレーニングに参加した経験と時間に反比例しています。
比較写真が以下の3葉です。
ドリフト体勢で走り987ボクスターを完全に押さえ込んだポルシェ乗りがドライバーズシートでニンマリしている表情が思い浮かぶようなシーンです。
マニアルミッションの997を駆って通過する女性ドライバーですが、タイヤはコンチネンタルのウィンタータイヤで既に3年を経過しているためグリップ性能が相当低下していて、宿泊先から氷上リンクに来る途中の最後の上りで坂で苦戦を強いられていましたから、暗闇に慣れない間は慎重を期してのグリップ走行をしていました。
997GT3RSで富士スピードウェイレーシングコースで開催されるスポルトファーシューレに参加していますが、氷上トレーニングには964カレラで参加しました。
富士スピードウェイレーシングコースで鍛え上げたドライビングテクニックを駆使し、氷上リンクでは常にドリフト走行を楽しむ余裕を持ち合わせ今回の参加者の中で技量は群を抜いています。
このトレーニングに参加したことが昂じこの後、本場フィンランドのアイストレーニングに遠征したと後日聞きました。
ここまで来るとウィンタートレーニングにおいて誰しもが認める真生ポルシェパラノイアでしょう。
次回に続く
ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 982 2015.03.19
ウォルフガング・カウフマン特任校長が右カーブアウトに立って走って来る車のハンドリングをチェックをしていましたから、ドライバーがその方向に気をとられるのは自然の成り行きでしょうが、気を抜いた一瞬に車は思わぬ方向に向きを変えました。その途端にスコップで雪をすくい上げリアウィンドに投げかけドライバーを冷やかしているシーンです。
リンクはつるつるの氷面ですからスピンターンも前にも後ろも進めぬコントロール不能な状態です。
仕掛けた?当人が一人で救出せざるを得ない滑稽なシーンです。
多感、ひょうきん者、インストラクターとしてプロ意識とドライビングテクニックは非常に高く、常に参加者を楽しませるプロの中のプロです。
悪戯をカメラで捉えられ、見ていたかと云わんばかりにおどけ顔のカウフマンさんです。
暮れ始めた2日目の氷上トレーニングは好天の下、17時前に終了しました。
土、日曜日の仕事が繁忙のため2日の参加だけで帰られるポルシェ乗りもいます。
その方達のため、この後特別プログラムが用意されていますので最後までお楽しみ下さい。
サッと済ませられ、かつ空腹しのぎでいつもお世話になっているスキー場内のレストランで軽食を取る参加者の皆さんです。
体を温めるため、温かなうどんで統一しましたが食事を用意して頂きましたレストランの皆さんには手間ばかりお掛けしてすみません。
心から感謝を申し上げます。
食事を兼ねた休憩を1時間取った後、再び氷上リンクに戻りました。
ライトアップされた中のブリーフィング風景とコーナーごとに淡い光を浮かび上がらせる氷上リンクのキャンドルです。
次回に続く
ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 981 2015.03.16
ポルシェウィンタートレーニングは初回の女神湖開催からスタッフとして参加しています。一方ニュルブルクリンクを走らせたら、その渋い走りを評価され北ドイツ自動車連盟が開催するスクーデリアハンセアートではグループ3位に輝く実力です。大きなボディーを流れに任せゼロカウンターのまま、すり抜けて行く村田正明です。
今回が初参加の993で2日目を迎えましたが、未だグリップ走行の状態でドリフトの切っ掛けを掴めていない状態です。
このまま2日目で氷上トレーニングを終了したなら、つまらなかったと云う印象のみが残るでしょう。
主催者として運営方法の改善が急務です。
特にRRのポルシェで初参加の場合は、4日目で何とかドリフト走行を会得すると云うのが大方で見るとやるとの違いは体験して初めて解るのも事実ですから、どうするかと云う課題が残ります。
国産FR車で氷上レ-ニングに参加した二人の走りです。
トヨタ86のドライバーは富士スピードウェイで開催されるスポルトファーシューレには、993レーシングで参加しています。
2日目には完全なドリフト走行でアクセルとハンドル操作を楽しんでいます。
もう一人ユーノスロードスターを駆って美しいドリフト体勢でカメラに迫って来るポルシェ乗りは富士でのスポルトファーシューレには、いつもケイマンSで参加していますが、前回から氷上トレーニングにはセカンドカーのこの車で参加しています。
その大きな理由は冬タイヤの賞味期限の問題です。
2年経過し3年を迎えると、極端にグリップ性能が低下し、宿から八千穂レイクに来る上りでスタックして動けなくなる車が出てしまうほどです。
そんな時、ランドクルーザーが絶大な威力を発揮して会場まで牽引してくれたのは大変助かりました。
話がそれましたが、ポルシェ用のサイズの大きいタイヤは国内では入手しにくく、おまけに86やユーノスロードスター用冬タイヤの価格が何倍もするので、常にタイヤ調達の問題と価格がネックになり、仕方なく価格が安く調達しやすい国産で参加せざるを得ないと云う実情があります。
因みに今回991用のミシュラン冬タイヤをドイツから空輸してもらいましたが、送料、通関料込みで57万円程もしました。
その先はRRのポルシェのハンドリングの面白さにこだわり、大枚をはたいて購入できるかどうかにかかってきます。
新旧86の競演です。
両車は思い切りドリフトを仕掛け迫ってきましたが、その先にはカメラではなくスコップ構えた見物人が立っていて、それが問題を起こしたのです。
次回に続く
ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 980 2015.03.11
前回のブログに続く4車4様のドリフト模様です。ポルシェウィンタートレーニング体験者の参加日数と今回初参加のポルシェ乗りでは当然運転技量において大きな開きがあるのは下、左右の写真をご覧になれば良くお解り頂けると思います。
同じ964でも経験者と初めての参加者とでは、明らかにアクセルとハンドリング操作の違いが分かる写真です。
一方何回か参加経験のあるポルシェ乗りでも開催日初日は「感を取り戻す」まで時間差があって、長い人では半日くらい苦戦を強いられることもあります。
今回初参加のポルシェ乗りは2日目、まだドリフトの切っ掛けを掴んでいない状態でグリップ走行をしています。
、
両者は既に何回もウィンタートレーニング参加していますが、RRとミッドシップ、仕事の都合で開催日2日目が参加初日に対し、ウォルフガング・カウフマンさんと一昨日から八千穂レイクに入っているポルシェ乗りとの違いが2枚の写真でお解り頂けると思います。
前回からポルシェウィンタートレーニングの模様を写真でご覧頂いていますが、開催日4日間が長いかどうかは参加したポルシェ乗りの技量の上達状況に大きく左右されるのではないでしょうか。
仮に初参加でもドリフト走行を3日目くらいに習得したポルシェ乗りは、更なる技量研鑽に励むのに後1日では短いでしょうし、4日間参加してアクセルとハンドリングを連動した微妙な操作でドリフトの切っ掛けを作れなかったポルシェ乗りは、4日間はとても長く感じ次回参加しない傾向にあり、そのようなポルシェ乗りのフォローが運営側としては今後重要な課題となります。
近い将来ポルシェ取得を目指し、初歩にして究極の氷上トレーニングに参加し腕を磨いていますが、神戸から昨年に続き今回で2回目の参加です。
常にドリフト体勢でアクセルとハンドリング操作を楽しんでいますが、大学時代までスポーツ選手で運動神経が特に優れています。
ベンツのEクラスCDIで昨年から通算6日間参加し、技量優秀にして、最終日カリキュラム終了時にカウフマンさんが表彰したほどです。
往路は東京からイベントで使用する機材、備品を運び氷上ではレスキューを担当、ポルシェは各年代の名車を所有し、今回はポルシェ乗りとしてではなく、カウフマンさんの通訳も務めて頂いたランドクルーザーのドライバーです。
真綿のような雪に閉じこめられたポルシェの救出作業を終え車溜まりに戻る途中ドリフト走行を楽しんでいますが、参加費を拠出しての完全なボランティア活動です。
こうした陰の協力者のお陰でポルシェクラブ六本木のイベントは運営されています。
次回に続く
ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 979 2015.03.01
3車3様、同一方向に向かって攻め上げる様な体勢で走って来ます。両脇はドイツ人でロマン・クライガーさんとジグフリード・シャラーさんです。
凄まじい雪煙を巻き上げ華麗なドリフトを披露するシャラーさんです。
左は2台共ウィンタートレーニング初参加で参加車種の中で最もコントロールが難しい964を中央にそれぞれが特徴的な走りをしています。
既にドリフトの切っ掛けを掴みつつあるクライガーさんとグリップ走行の964に対し連続したドリフト走行の928を操るシャラーさんです。
外周コース最終コーナーを抜けるところでカメラを構えていたいたところコントロールを失い、失速したような状態で突っ込んで来ました。
昨年から通算6日間走行し、知る限りシャラーさんのスタックは初めてです。
パッセンジャーシートに佐久穂町の体験同乗者を乗せていましたから、先日ブログに書いた心理的現象が原因でしょうか。
“千里の馬も蹴躓く"とはこのことでしょう。
居合わせた参加者を集め小休止を兼ねたブリーフィングです。
一息入れてから再びトレーニング開始ですが、こんな時のちょっとしたアドバイスがその後の長丁場の参考になります。
その結果と云わぬまでも、シャラーさんと同期生のポルシェ乗りの997はご覧の通り綺麗なドリフト走行でカメラを構えていても、そこは精神科の医師だからとは云いませんが走り抜けて行きました。
3台とも同期生で去年からの初参加です。
こちらはオーバースピードのため、最終コーナーはクリアーしましたが、第1コーナーに入るところで突っ込んで来ました。
昨年のウィンタートレーニングに初めて参加し、富士スピードウェィで開催されたスポルトファーシューレに全て参加、今では氷上ワルツの名手のはずでしたが?
次回に続く