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ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 246
2010.08.11

歴史的勝利を収めた「マンタイレーシング」は、2010年第7回「ニュルブルクリンク6時間耐久レース」で42周、1023.498㎞を6時間6分で走破、今年もアイフェルのコースで歴史に残る最高の結果を残し、2010年7月31日(土)VLNレースを終了しました。表彰台を独占した3台の「ポルシェ997GT3R」は「マンタイレーシング」のゴールデンイエローの「HARIBO」ゼッケン88と「マンタイカラー」ゼッケン114と112です。

マンタイレーシングマンタイレーシング






圧倒的な勝利は第36回「ニュルブルクリンク24時間耐久レース」で史上初の3連覇を果たした2008年もそうでした。スタート時にウォーターホースが外れ、20分余のピット作業後復帰、トップに返り咲きゴールでは3位の競合チームに3周の差をつけてチェッカーを受けましたが、ファイナルラップでピットインしボディー全体の汚れを落としてからの余裕のチェッカーでした。

強すぎる「マンタイレーシング」に対し、その翌年の2009年は既にブログに記載したように、大幅なレギュレーション変更を行いレースの3ヶ月前に「SP9」で公表されましたが競合チームの車輌は、その時点で既にレースの準備が全て整った体勢でした。予想以上の不利な条件の中で、あえて不利なレギュレーションの「SP7」で参戦し、4連覇を果たしたのはレース界では全くの奇蹟でした。

今回の第7回「ニュルブルクリンク6時間耐久レース」VLNにおいても、強すぎる「マンタイレーシング」に対し、レース終了後即座に1位、2位の車輌にメカニックチェックが入りました。レース終了後メカニックチェックを受ける。これはいたって普通で且つ重要であるが、今回のレース結果をみて、この時点での車のチェック作業の必要性に疑問感じオラフ・マンタイさんはチーム監督として、VLNのメカニック監督官に不公平なチェックの抗議を申し入れました。馬力やレース規約に準じているか、間違いがないか等のチェックでした。

マンタイレーシングマンタイレーシング






1974年からレースに携わってきたが、常にスポーツマンシップに則り、「マンタイレーシング」はフェアーなチーム力でポルシェを最速の車に仕上げてきた。とコメントしています。

特に驚くチックの結果は出ませんでしたが、あまりにも強すぎる「マンタイレーシング」と実直すぎるオラフ・マンタイさんの人柄を示す一面です。

マンタイレーシングマンタイレーシング





ムラタチューンは明日8月12日(木)から16日(月)までお休みを頂きます。
17日(火)から通常通り営業をいたします。
よろしくお願いを申し上げます。


なお、同ブログも取材のため一週間お休みさせて頂きます。
お読み頂きました皆様に心から感謝を申し上げます。
楽しい夏休みをお過ごし下さい。
また、8月21日からお読み頂くことを楽しみにしています。

次回に続く

ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 245
2010.08.10


2010年ロングディスタンス「ニュブルクリンク耐久レース」VLNが開幕し、7戦にして5勝を上げた「マンタイレーシング」のあまりの強さは、全てに幸福とは言えませんでした。矛盾も生じます。自動車レースに限らず競技において、フェアーに勝つことで何ら問題はないはずです。オラフ・マンタイさんは「ニュルブルクリンクノルドシュライフェ」のレースにおいて、ひたすらポルシェをどのチームより早く走らせることに腐心してきました。負けたレースでは次に勝つため全霊を傾注し、勝つことに全く手加減をしない常勝チームに育て上げてきました。

マンタイレーシングマンタイレーシング





その結果、「ニュルブルクリンク24時間耐久レース」で4連覇を果たし、今シリーズは破竹の5勝を遂げ7月31日(土)に開催された第7回「ニュルブルクリンク6時間耐久レース」において上位10位までに4台の「マンタイレーシング」がゴールし、のみならず表彰台を占有することとなりました。常勝することで広報活動も観戦者の人気も群を抜きご覧の通りです。

マンタイレーシングマンタイレーシング






「ニュルブルクリンクノルドシュライフェ」ではニュルブルクリンク最速のレーサー マルセル・ティーマンさんが欠場した状況にあって、「マンタイレーシング」から参戦したアマチュアのチームが、ワークスを退け3位の表彰台に3回目の挑戦で立つことを成しえたのです。この強さは「マンタイレーシング」の参戦車輌の性能を隔絶した位置に据えることにもなってしまいました。

2010年ロングディスタンス「ニュブルクリンク耐久レース」VLN第6戦と7戦の「ニュルブルクリンク6時間耐久レース」に総合優勝を果たした「HARIBO」「ポルシェ997GT3R」ゼッケン8のクリスチャン・メルツェン、ランセル・デビット・アーノルドさんです。

今回の6時間の「ニュルブルクリンク耐久レース」は3回目の挑戦で、3位の表彰台に立ったアマチュアチームのアーミン・ハーネ、マーク・ギンドルフ、ヨッヘン・クムバッハさんトリオです。

マンタイレーシングマンタイレーシング





次回に続く

ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 244
2010.08.10

2010年7月シリーズの3戦目にあたる「ニュルブルクリンク6時間耐久レース」では「マンタイレーシング」から参戦している「ポルシェ997GT3R」とアウディーR8LMSが繰り広げるトップ争いを多くの観客が期待し、前半はテール・トゥ・ノーズのまさにバンバーとバンバーが触れる激戦で観客をたのしませました。しかし、緊張したアウディーとの戦いも長くは続かず7周目でアウディーの勝機はなくなりました。

2位の表彰台を「ニュルブルクリンク耐久レース」VLNで初めて確保したポルシェワークスのティモ・ブレンハートさんはグリーンヘルで自己最速の8分13秒で快走し自身の健闘を喜びました。「マンタイレーシング」のアーロン・クラーセンさんは他のクルー2名とこのレースで2戦走れたことはとても幸運だった。2位で終わったことはに満足していない。「マンタイポルシェ」に乗ってスタートしたからには当然最高位を望んでいる。ヴェーアザイフェン17㎞ポストからアデナウの街から捉えた難しいアングルの写真です。

マンタイレーシングマンタイレーシング





連続2勝目の総合優勝を遂げた「HARIBO」「ポルシェ997GT3R」が17㎞ポスト、ジャンピングスポットに向けアイスコーナーから天に向って駆け上ったところです。この後下り逆バンクのS字をフルスロットルで通過し、ジャンピングスポットですが、その先魔の右カーブをトランクションを一杯にかけ全速で走り抜けていきます。次の左カーブの後すぐ、一気に先の見えない逆落としのような下りコースへと続きます。昨年の「ニュルブルクリンク24時間耐久レース」でワークスのシロッコに乗るウォルフガング・カウフマンさんが40㎞でコースセンターを走行するBMWに追突しリタイアしました。

マンタイレーシングマンタイレーシング





幸運に恵まれずレースを終わった「ポルシェGT3Cup」ゼッケン670のイギリスから参戦したゲイリー・ウィリアムさんです。彼がリタイアする前のドライバーユーゲン・シューマンさんは初めてポルシェでこのシリーズに参戦しました。
「マンタイレーシング」の仕上げたポルシェで「ニュルブルクリンク耐久レース」VLNに参戦することが夢であった。と語っています。

スタートしてから2時間で事故が多発しました。5位から4位に上がった直後にゼッケン110「マンタイレーシング」の「ポルシェ997GT3R」に事故発生のニュースが入りました。ドライバーのミヒャエル・ヤコブスさんがスピンし衝突炎上怪我がなかったのが幸運です。オーナーで「マンタイレーシング」のスポンサーのゲオーク・バイスさんです。
何とこの車は今シーズン2台目で新車で数日前仕上がったばかりでした。

マンタイレーシングマンタイレーシング




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ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 243
2010.08.08

今年も最も熱い7月にロングディスタンス「ニュルブルクリンク耐久レース」VLNが3回開催されました。7月3日(土)の第5回「ニュルブルクリンク耐久レース」VLNを皮切りに、7月17日(土)第6回が開催されました。この日、ドイツは稀に見る猛暑となり、35℃の炎天下で開催され、このレースで「マンタイレーシング」の「ポルシェ997GT3R」に乗ったアーロン・クラーセンさんは、60℃を越すドライバーズシートでの苦闘を語ってくれました。そして7月の3回目のロングディスタンスが、このシリーズです。

マンタイレーシングマンタイレーシング






レース当初はアウディーとの激しいレース展開を誰もが予想していました。
結果は既にお知らせした通りですが、数時間に及ぶ「マンタイレーシング」の参戦車同士の熾烈なトップ争奪となり、オラフ・マンタイさんですら、このようなレース展開は全く予想していませんでした。

スタート当初トップから4位まで順位が後退した「HARIBO」「ポルシェ997GT3R」のドライバー、ラッセル・デビット・アーノルドさんは午前中の予選で8分08秒のタイムを出していましたから、総合優勝に対する不安は全くなかったとコメントしています。こう言うコメントができる感覚は、日本人には理解できないところです。

3位に入った「マンタイレーシング」「ポルシェ997GT3R」ゼッケン112です。トップの「HARIBO」「ポルシェ997GT3R」ゼッケン88とは、4分51秒103のタイム差でした。ドイツの格言で「3回目は全てうまく行く」の言葉通り、3回目の「ニュルブルクリンク耐久レース」で見事に3位の表彰台を確保したトリオは、アーミン・ハーネス、ヨッヘン・クムバッハ、マーク・ギンドルフさんです。
この3人のアマチュアチームは、コンスタントにトップグループで走り、ロングディスタンス「ニュルブルクリンク6時間耐久レース」VLNで1、000㎞を超える走行を成し遂げた3台目に入ったのです。目を見張るこの活躍は大いに印象を強くしました。

ゼッケン670「マンタイレーシング」「ポルシェGT3Cup」は見事9位に入りました。40周を快走してインタビューに答えたウォルフガング・コーラーさんはクラス優勝には届かなかったが、これで次のレースへ参戦することができるとクラス3位の感想述べていました。

マンタイレーシングマンタイレーシング





マルセル・ティーマンさんを失って精彩に欠ける「マンタイカラー」「ポルシェ997GT3R」ですが、ポルシェのワークスドライバーのティモ・ブレンハート、アーロン・クラーセン、クリスチャン・ホーエナーデルさんは1位の「HARIBO」「ポルシェ997GT3R」とは、22秒差でチェッカーを受けました。この22秒がオラフ・マンタイさんの心胆を冷やすのに充分な冷却効果を発揮しました。

2台の「マンタイカラー」は、観客を惑わせるのに大きな効果を発揮しました。
2009年の優勝車の新しいオーナーは、ポルシェの熱狂的なファンでこの「ポルシェ997GT3RSR」は、今回のレースに参戦するため今年のレギュレーションに変更し参戦しました。オーナーはアメリカ人でこの車で参戦することで観客の反応を見たかったとコメントしています。
スタート時の27位から一時は16位にまで上がってきて、トップ10に入る勢いでしたが、2時間半を過ぎたところで、6㎞ポストのフックスレーレでBMWに追突しコースアウト、突然の終焉を向えました。「ニュルブルクリンク」における典型的な事故で良くあることです。

このまま無事故で行けばより良い順位が得られただろうとオーナーのマーク・ブリット氏のコメントでした。

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ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 242
2010.08.07

第7回VLN「ニュルブルクリンク6時間耐久レース」の上位グループがトップの争奪を繰り広げています。この光景はオラフ・マンタイさんにとって、盛夏のレースでバケツの氷水を頭から掛けれれた程、冷やすのに充分役に立ったようです。このことについて一昨日の「ポルシェパラノイア240」で少し触れましたが、写真をご覧下さい。スタート直後「ノルドシュライフェ」に入ってから先頭集団が激しいトップの争奪を繰り広げています。5台中1台のアウディーR8LMSを除き、4台をポルシェが占有し、その全てはオラフ・マンタイさんが手塩にかけ育て上げた「マンタイレーシング」からの参戦車輌です。言い換えると第7回VLN「ニュルブルクリンク6時間耐久レース」において「マンタイレーシング」から参戦した「ポルシェ997GT3R」が4台でトップを競う骨肉の争いをしているようなもので、このシーンが延々数時間に亘って続いたのですから、盛夏のレースであってもマンタイさんの肝を冷やさないはずがありません。

マンタイレーシングマンタイレーシング






「HARIBO」「ポルシェ997GT3R」ゼッケン88と「マンタイレーシング」「ポルシェ997GT3R」ゼッケン114が17㎞ポスト手前のジャンピングスポットを熾烈なトップ争奪を繰り広げながらの走行シーンです。観戦者は大いに楽しむことができたでしょうが、マンタイさんにしてみれば大変な事態になったと思ったでしょう。

マンタイレーシングマンタイレーシング





主なき後の強豪同士のトップの争奪は見ている者にとっては、最高に面白いでしょう。そして絶対的強さを常に見せ付けてきたマルセル・ティーマンさんにしてみれば、このシーンをテレビで観ることが、何よりの治療効果を発揮するでしょう。

主なきあとに、どんどんと新しいドライバーが台頭してくることが「マンタイレーシング」にとっては、何よりも好ましいことで「ニュルブルクリンクノルドシュライフェ」を舞台に最強にして最速の「ポルシェ」を創り出すことが新たに「ポルシェ神話」のページを加えることとなります。
もし、このシリーズに絶対的な速さを誇った彼が存在したらば、更にこのレースは盛り上がったのかもしれません。そして「ニュルブルクリンクノルドシュライフェ」を舞台に勝つために培われた「マンタイポルシェ」の技術の全てが、これから誕生する「ポルシェ」の性能の全てに新たなる技術として寄与しているからです。

マンタイレーシングマンタイレーシング





次回に続く