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ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 402
2011.04.19

陸前高田市内に向け進むうちに周辺の状況は更に深刻さをましていきます。
RC構造の建物がかろうじて原型を留めるのみで全て破壊し尽くされています。
この手前にあった木造家屋は基礎と土台を残しなくなっています。
竹駒駅から2km程、陸前高田市内に進んだ地点の状況ですが、気仙川の土手を越した川側の斜面に木造家屋の屋根が見えます。


津波津波




進行方向前方の霞んだ中にビルが見えますが、その手前には大津波が引く時さらわれたのでしょうか土手を越した気仙川の川原側にやはり木造家屋の屋根が見えます。そんな荒涼とした津波の爪痕の中、川沿いの小さな空間に野菜を商う露天店が店開きしていました。キャベツ無料サービスの表示が嬉しいではありませんか。久慈市までの間の津波の跡も生々しい被災地で見かけた唯一の露天店でした。

津波津波





陸前高田市に向かう国道沿い山裾のこの一角のみが、何故か津波を逃れ無傷で残っていました。直ぐ先はまた破壊しつくされています。電柱も残っていますがその先に続くはずの電柱も電線は存在しません。残った電柱の下には車道と歩道との間の僅かな窪みで、大型機械では除去しきれなかった瓦礫が人手で集められています。震災から短期間で良くここまで道路が確保されたと感動を覚えます。そのお陰でこうして支障なく移動できることは素晴らしいことで感謝せずにはいられません。

津波津波





更に進むと陸前高田市内に向け開けた気仙川の扇状地の遙か遠方に市立高田病を望みます。木造家屋は全て跡形もなく流されRCの建物の間をぬう道路のみ目立ちます。
非常用階段の向きで、かろうじて上下が判断できる鉄骨のみの残骸となった建物です。あまりの変わりように方向感覚が薄れ、この先何回か道を間違えました。毎月通い慣れた道のはずでしたが、その激変ぶりは凄しいばかりです。

津波津波




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ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 401
2011.04.18

4月13日(水)夕刻に東京を出発しました。
一路東北道自動車道を北上し、花巻インターチェンジで下り、北に約10km程の台温泉に投宿しました。
トランクとリアシートには水、食料品、衣類、自己完結のためのコンロも用意し、荷物の量は、トラック並みの積載量です。
一関インターインターチェンジ以北は特に地震の影響でジャンピングスポットが多くアスファルトの新しい箇所が補修部分ですが、陥没箇所は完全に修復されていず、そこは特に注意が必要で速度を下げての通過となります。
明日からの道路状況を把握するため、あえて台温泉に宿をとりました。三陸方面からの被災者を受け入れていると聞き情報収集を兼ねの投宿です。
タイミング良く一週間ぶりに休養のため大船渡から帰投した東京のボランティアが宿に到着したので状況を聞き、明朝は7時に朝食、8時出発としました。

陸前高田に向け釜石街道から国道107号線を経て盛街道に合流し予定通り2時間で現地に入りました。道路右、気仙川上流7km位から様子が少しずつ変化し始めました。

青森青森





陸前高田市内の手前、今泉街道との交差点で風景は一変しました。
今までテレビでよく見た風景です。

竹駒駅直前の鉄橋です。
ドラゴンレール大船渡線の線路が名称の通り、竜のごとく地図で見る上下でなく線路が上下にのたうっています。

青森青森





救援物資を輸送する車列が続きます。山肌は津波の傷跡がくっきりと残り河口7km付近でご覧の状況ですから、津波の高さは計り知れない凄ざましさで想像を遙かに超えていることが分かります。鉄もコンクリートもそのエネルギーの下では針金か乾燥麺のような状況です。

青森青森




辺りは全てなめ尽くされ瓦礫が山となし、山裾に押しつけられています。重機を導入し道路に散乱した瓦礫を両脇に積み上げていますが、ひと月前までこの瓦礫は全て機能していた物体の変形で、一瞬にして形をなくし変わり果てていました。

青森青森




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ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 400
2011.04.12

今年で3回目を迎えた「ポルシェ ウィンター トレーニング」は、4日間の日程を消化して無事終了しました。既にストーブは消され全く火も気のないゲストハウスで「ポルシェ ウィンター トレーニング 八千穂」のポルターにサインペンを走らせるゲオルグ・フォルムバームさんです。ウォルフガング・カウフマンさん、Dr.原中のサインは昨夜遅くまで費し終わっています。フォルムバームさんが今回の来日と9月に「ポルシェクラブ 六本木」の訪独を記念し、一生懸命ポスターにサインをしています。既に夕闇が迫り底冷えする高原特有の寒さです。

ウィンタートレーニングウィンタートレーニング





参加者全員で後片付けを開始しました。
氷上レースも速かったですが、片付けも瞬く間に幟、タイヤ、工具などが次々と車に積み込まれて行きます。帰心矢のごとしで長い人は既に7日間八千穂レイクの氷上で過ごしています。参加者全員が協力して創り上げる「ポルシェクラブ六本木」特有の手作りのイベントは参加費をできるだけ押さえ、氷上トレーニングに参加することでポルシェの制御を体で覚えて頂くためです。そして一般道での安全運転に役立つ最も基本である微妙なアクセル操作を体で習得する目的で開催されています。
トレーニングが終了した後の片付けは、参加した皆さんが協力することで一体感が芽生えます。

ウィンタートレーニングウィンタートレーニング





夕闇が刻々と迫る八千穂レイクの氷上からパイロンを回収しています。
好天に恵まれ強い日差しになるとコースのポイントが白一色となり見分け難いのでパイロンを多用しましたから回収するのが一仕事となります。
難易度の高いコースはカウフマンさんが4日間掛かって創り上げましたが、このあと「ポルシェ ウィンター トレーニング」で使用したコースが作り替えられます。
直線を長くとり、針鼠のようなピンを装着したタイヤで高速で走り抜けた後、コーナーは派手に雪煙を巻き上げて走り、ハンドルを握るドライバーは冬のラリーカーのイメージを想像し、DVDの映像の疑似体験を好むようです。
グリップするピン付きタイヤでコーナーをドリフトするのであれば氷上でなくとも練習は可能です。この時期しかできない練習をウィンタータイヤを使ってすることに大きな意味があります。

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ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 399
2011.04.11

レース結果がウォルフガング・カウフマンさんから発表されました。Bグループシルバーのオープンカー、Dr.原中組は健闘空しくタッチの差で優勝を逃しました。最終戦の優勝を手にして、諸手を挙げて喜ぶAグループの「ポルシェ乗り」の面々です。そんな中でAグループのファーストドライバだけが中央でぽつねんといていますが、同じ地元出身で八千穂レイクの管理責任者の市川泰さんは勝利喜びを体一杯に表現しています。Aグループのアンカーを努めた都筑晶裕さんも控えめな喜びの拍手です。

4日間開催された第3回「ポルシェ ウィンター トレーニング 八千穂」のカリキュラムは16時30分に全て修了しました。4日目最後まで健闘した「ポルシェ乗り」全員が集合して記念撮影です。整列した皆さんの正面にプロカメラマン、菊池一仁さんのカメラが据えられたので左脇から撮影しました。

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3年前、初めて開催された「ポルシェ ウィンター トレーニング 女神湖」の氷上トレーニングからインストラクターをお願いしているカウフマンさんは、今年9月に「ポルシェクラブ六本木」の主催で「ニュルブルクリンク ノルドシュライフェ」を一日占有しての「スポルトファーシューレ 海外版」においてもインストラクターで参加されます。

集合写真撮影の後、レースの講評がカウフマンさんから行われました。

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その講評は名古屋から参加したBグループの「ポルシェ乗り」で、ドリフトチャンピオンの提言で時計が止まったような静寂のあと急転しました。
まるで氷上をコマのように回転しながら滑って行くポルシェを見るような提言でした。
皆さん接戦を繰り広げ熱くなりすぎた結果でしょうか。集合写真の撮影で寒風にさらされ冷めたことで正気になったのでしょうか。
ドリフトチャンピオンからの提言を真摯に聞くカウフマンさんです。

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ポケットから記録していたノートを取り出し、参加者が提供したアイポットまで使い再度計測時間の確認を始めました。レースのプロも思いもよらぬ提言で大慌てのハプニングに見舞われています。

頭の正ちゃん帽をとって八ヶ岳下ろしの寒風に良く冷やし考えれば計算機はいらなかったのでしょうが。提言があまりにも突飛で自信を持って発表した講評に丸い目を更に丸くして驚くカウフマンさんです。

Aグループがスタートして30秒後にBグループがスタートしたのですが、チェッカー時のAグループとBグループの差は20秒ほどでしたから、僅差でBグループの優勝だったのですが、カウフマンさんがスタート時の30秒を差し引くのを忘れた単なるミスジャツチだったのです。
ひょうきん者のカウフマンさんらしいハプニングで「ポルシェ クラブ 六本木」主催の氷上トレーニングは幕を閉じました。

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ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 398
2011.04.10

ゲオルグ・フォルムバウムさんが古谷直広さんの素早い誘導でピットインしてきました。それとばかりに大きな体を幌をたたみオープンにしたユーノスロードスターの狭いドライバーズシートに上から落とし込むように乗り込むDr.原中です。回りのアシストは何やら心配げに手を添えています。助手席側から古谷さんがDr原中の着座と同時にシートベルトを装着できるように構え待機しています。
氷上コース側右のシルバーのロードスターは既にドライバーズシートに収まり助手席側のアシストがシートベルトを装着すればスタートできる体勢です。
シルバーとブラックのロードスターの秒を競うピット作業が勝敗の分かれ目と思わせる接戦です。

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Bグループシルバーのロードスターを駆るDr.原中がスタートしました。一瞬早くスタートを切った都筑晶裕さんの後を追う接戦の模様を撮影しました。
1月大寒、厳冬期の標高1,300m、曇天の八千代穂レイクで開襟シャツにオープンカー、正ちゃん帽の何ともアンバランスなこの格好が脳神経内科の Dr.らしくバランス良く組み上がっていて、原中さんの大らかな人柄と温かさが滲み出ています。

ウィンタートレーニングウィンタートレーニング





Aグループ、シルバーとBグループ、ブラックのユーノスロードスターはイコールコンディションで接戦を繰り広げた末、最終回3回目今日の氷上レースは無事終了しました。都筑さんがハンドルを握るAグループ、シルバーのロードスターが僅かに早くチェッカーを受けました。善戦及ばず僅差で破れたブラックのロードスターのコックピットで何時ものような笑顔を見せるDr.原中です。

「ポルシェ乗り」全員が参加した氷上レースは終了しました。

ウィンタートレーニングウィンタートレーニング



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