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ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 539
2012.02.20

ポルシェウィンタートレーニング初日午後のプログラムが開始しました。
レストラン ハーモナイズでの昼食を終え八千穂レイクに戻ったのは15時30ですから、休憩時間は移動時間を含んで90分です。
南に面したはめ殺しのガラス窓から差し込む陽差しとゆらゆらと燃える薪ストーブで暖められたレストラン内は25℃を超える暖かさでしたから、食事の後はウトウト始める人がちらほらいてとても寛いだ雰囲気です。
15時15分出発を大きな声で宣言し眠気を覚ました後、八千穂レイクに戻りました。
全員集合したところでブリーフィングを開始しました。食事の後に何名かが新たに加わりましたから改めて、午前中の課題の確認と講評後、タイムスケジュールが伝えたれました。

ウィンタートレーニングウィンタートレーニング





ブリーフング後、何時ものように質問に丁寧に応えるウォルフガング・カウフマンさんです。アクセルとハンドル操作の連携を説明しています。
更に詳しい回答を求める質問が出て個人指導の形で説明をするカウフマンさんです。メカニックとドライバーのプロ同士が双方納得いくまで質問と説明が繰り返されますから、その徹底ぶりは見事です。

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被写体にレンズを向ける菊池一仁カメラマンです。世界のレースを撮り続けてきたプロのカメラマンです。ポルシェクラブ六本木が開催するスポルトファーシューレの年間スケジュールを事前にお渡ししていますから、いつも他の予定を調整し来て頂き撮り続けています。
500mmの望遠レンズを構え鋭い眼光から一瞬を逃しません。
次回のポスター用の撮影もお願いしています。はたしてどんな一瞬を捉えるのでしょうか。今から楽しみです。

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ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 538
2012.02.19

13時30分頃、国道141号線と八千穂レイクから下った県道コスモス街道が交差する清水町交差点にあるガソリンスタンドからポルシェの食事とも言うべきガソリンが届けられました。20リッターのポリタンクに入ったハイオクガソリンは配達をして3,000円です。スパイクタイヤを装着した車は一般道を走ることができませんから例年通り配達をお願いし届けて頂きました。
もう1台今度は参加者のケータリングサービスの食材を積み込んだ乗用車がガソリンの配達直後に申し合わせたように到着しました。オーナーの好意でわざわざペットボトルの水からコーヒーメーカー、お茶、お菓子まで管理棟に運び込んで頂くことができました。走り疲れた参加者や同伴者は自由に管理棟で休憩しお茶を楽しむことができます。

ウィンタートレーニング
ウィンタートレーニング



今年で既に4回目を迎えるポルシェウィンタートレーニングは八千穂レイクにおいての開催は今回で3回目となります。
イベントを成功に導くためには主催者の責任と自覚は勿論、 地元の皆さんの理解と協力なしでは開催することすら困難で双方の信頼関係の上に成り立っていることは当然のことです。
水曜日の昨日は定休日でしたが、わざわざ我々13名のためにレストランを開けて、もてなして頂きました。開催日初日、今日の昼食時間はいつも通り営業し一段落した14時過ぎに休憩を兼ね八千穂レイクからレストランハーモナイズまで車数台に分乗して訪ねての昼食となりました。

ケータリング費用と昼食代を合わせ参加者全員から食事前に徴収し精算をすませました。爽やかな女性が2名で参加者名簿を手にテーブルを回り一人ずつ徴収しましたから、去年のように勘定合って銭足らずの苦い思いをせず済みました。

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このような失敗を経験して、その苦い体験の積み重ねが次回の開催時に生かされます。
ポルシェクラブ六本木は営利を目的として活動するのではなく、すべて手作りを基本にポルシェの素晴らしさをできるだけ多くのポルシェ乗りに知ってもらうために参加しやすい費用で開催しています。
ウィンタートレーニングのようなドライビングテクニックの基本トレーニングはできるだけ時間を掛けて反復練習することで初めて会得できるのであって座学で理論を勉強しても、できるようになるものではありません。
全ては体験から習得されるのであってサーキットを走れるから氷上も同様に走ることができるかと云うとそれは全く別です。
それが経験ではないでしょうか。

昼食時間に遅れて到着したインストラクターの皆さんが一団となって食事を始めましたが、カウフマンさんは相変わらず菜食主義者で少し大きめのサラダとパンひとつで食事をすませました。

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ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 537
2012.02.18

八千穂レイクの会場の最も奥の外周高速コーナでスタックしたポルシェ996ターボが脱出後、シートポジションについて再教育が行われ徹底が図られました。
風の通り道であるスタック現場は昨日まで全面が青氷でしたから針鼠のようにピンを打ったスパイクタイヤでご覧の状態になるまで仕上げるのにイベント前日から参加者を募り走ってもらいコースコンディションを整えました。
氷上を圧雪路と比較した場合、圧雪路の状態にもよりますがミューは半分以下でないでしょうか。
昨年に続き参加したポルシェ乗りは、当初どうしてもラフなアクセル操作になりがちで、その分スタックも多くなっています。氷面をドライバーズシートから見ると、どこも同じように見えますが、転倒を注意しながら徒歩で移動すると同じ氷でも微妙にそして場所によっては大きく変化していることが分かります。

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一旦休憩時間を設け再度のブリーフィングが開催されました。
初日の午前中の前半を終えたところで講評を兼ねウォルフガング・カウフマンさんから参加者への注意を喚起するための注文です。
休憩後再び午前中後半のトレーニングが再開されました。
慎重にコーナーを抜ける最多スタック賞者のポルシェ996ターボです。
コースのアウト側に除雪した雪を積み上げ万一のスタックに備え安全を期しています。

ウィンタートレーニングウィンタートレーニング




全コースが昨日完全に整備されましたが、ウィークディの木曜日ということもあり最高のコンディションであるにも関わらずこの広いコースに10数台しか走っていません。最高に贅沢なトレーニングです。
ポルシェ乗りの基本であるハンドル、アクセル、ブレーキの微妙な操作には欠かせないドライビングカリキュラムですから本来なら、まずポルシェウィンタートレーニングでこの基本をしっかりと習ってからサーキットのカリキュラムに参加するのが最も好ましいと考えます。

近年のポルシェは電子制御で高速安全を確保する機能が急速に進んでいますから本来ドライバーの感性でコントロールすべき分野までスポイルしているのかも知れません。それは車のみならずタイヤの性能にも大きく現れている事象かもしれません。
昨年末の富士スピードウェイのレーシングコースにおいて300Rでスピンをしてから、そのままダンロップコーナを過ぎガードレールに接触してから停止するという車輌事故が発生しましたが、この例を見る限り氷上トレーニングに参加してハンドルとアクセル、ブレーキ操作を訓練していたなら起きえない事故です。
名車の誉れが高いと云うことに魅了され高額で購入しても基本の運転技量が確立していなければ世界一安全な富士スピードウェイにおいてもこのような事故は起こりうると云う事例です。
因みに車輌は964RSでしたから最も運転技量を必要とするポルシェです。

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ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 536
2012.02.17

例年ウィンタートレーニングを開催すると氷上での転倒者は後を絶ちません。
第1回目のポルシェウィンタートレーニングでは津々見校長が転倒による手首の捻挫をし、運良く優秀なトレーナーを呼んでいたため直ぐにマッサージを受け強烈な激痛を伴う治療で後遺症もなく事なきを得ました。昨年は参加者が腰から転倒し今も調子が良くないと嘆いています。
雪道の歩行とはまた違った一段の注意を要する氷上ですが、不用意に歩幅を進めると思いがけぬ事態となります。周囲の人も一瞬の出来事ですから助けようもなくアッと叫んだ時は既に遅くご覧の有様です。その一瞬を捉えた見事な写真です。
足が滑ったのです。誤解なきよう。幸いにして後遺症はありませんでした。念のため。

車が滑るとご覧の状態となります。
八千穂レイクは八ヶ岳の東側に位置していますが、西側諏訪地方では満6年に一度、寅と申年に御柱祭が開催されます。日本3大奇祭で樹齢150年ほどで木口1m位の樅の丸太に引き綱を付け何百人もの氏子が木遣り歌に合わせ引くのですが、写真のポルシェターボに牽引ロープ付け木遣り歌ならぬ、かけ声をかけ引いても雪の壁に頭から突っ込んだポルシェはいくら引いてもビクとも動じません。

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人力ではいかんとも脱出できず冒頭の転倒者が移動用に乗ってきたレンジロバーに助けてもらいました。牽引ロープをフックに掛け引くと、いとも簡単につぅつぅーとコースに復帰しました。
スコップでフロアー下に抱え込んだパウダースノーを掻き出し、輪道を付け13名でエンヤコラと力を合わせ引いても引く側の人の足元も定かでなく頼りない限りでしたが、4駆の強力をいつもながらスタックのたびに思い知る一瞬です。

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脱出後、再スタートしようとした時にウォルフガング・カウフマンさんがそのまま制止しシートポジションがうしろ過ぎると指摘がありました。居合わせた脱出協力者全員が集まりドライビングポジションについて改めて説明がありました。雪壁に突入前と指摘後の大きな違いはシートの背もたれの位置は当然ですが、膝と肘の角度をご覧頂き比較することでその違いが良く分かります。
開催前に誰からともなく提案された約束事で度々のスタック者は脱出協力者全員にビールをおごることとなっていましたから、その名誉?ある第一号者として、八千穂レイクの地元代表者として開催日初日の午前中に選出されました。
 
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ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 535
2012.02.16

ボクスター2題、ドライバーは二人とも氷上トレーニングは初参加です。
仕事柄5日間の休暇をとって参加するのは相当躊躇されたはずです。
しかし今後のポルシェライフにおける安全を考えた時の保険と思って参加されたはずです。車は完全に整備され完璧な状態を保っていますから、新車と変わらないコンディションです。初日のカリキュラムが始まって間もなく綺麗なドリフト走行をできるまで腕を上げてきました。ポルシェの所有はこのボクスターが初めてで昨年の春に取得され氷上トレーニングに初参加ですから驚異の成長に驚嘆します。初参加でこれ程まで上達した例はありません。
限定生産のボクスタースパイダーで氷上トレーニングに初めて参加されました。富士のレーシングコースやドリフトコースには良く参加されていますが、低ミューの氷上ではどうも勝手が違うのか苦戦を強いられているようです。

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昨日から試走の名を借り走り込んでいる青森からの参加者です。
ポルシェの中で最もコントロールが難しい964を開始冒頭から綺麗にコントロールし高速コーナーを抜けてきます。今年青森は特に雪が多く圧雪路を十和田から青森まで毎日通勤し磨き上げたテクニックは初参加にも関わらず確かなものです。
996ターボを華麗にコントロールしながら走る地元参加者です。参加期間中ホテルに宿泊せず毎日、八千穂レイクまで通ってきました。昨年のスポルトファーシューレ海外版は10日間参加し、ウィンタートレーニングは今年で2回目で昨年は初日ホンダNSXで2日目からボクスター参加しています。

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話題の2台が外周と内周コースを併走しています。
コースを区切る新雪は完全なパウダースノーでコース整備をするのには丁度良い降雪量で氷面も最高のコンディションを保っています。

午前中のトレーニングは12時45分で中断し1時間の昼食休憩です。
相変わらず南からの暖かい風が湖面を渡り幟は北側にはためいています。

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