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ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 714
2013.02.18

今朝の八千穂レイクは風もなく穏やかですが放射冷却で寒さは一段と厳しさを増しています。7時に管理棟の暖房用ペレットのストーブを点火し暖をとってあります。
2時間経過しほんのり温かい室内でポルシェウィンタートレーニング3日目のブリーフィングを開始しました。
ウォルフガング・カウフマンさんが画板に挟んだメモを読みながら片言の日本語の挨拶です。
「ミナサン オハヨウゴザイマス」はいつも通りでした。
「ミナサント コトシモ ヤチホレイクデ オアイデキルノヲ トテモタノシミニ シテイマシタ」「ジュウガツノ ニュルブルクリンクデ オアイシタヒトガ タクサンイテ ウレシイデス」…云々と長文の挨拶に集ったポルシェ乗りから拍手喝采です。

今日これから始まるトレーニングの説明に入ったら表情が変わり、いつもの真剣な顔が戻っていました。

ウィンタートレーニングウィンタートレーニング



挨拶とブリーフィングは手短に終わり早速トレーニングの開始です。
踏み固められた雪道を一列に氷上リンクに戻るポルシェ乗りの皆さんです。
茶目っ気たっぷりで悪戯好きのカウフマンさんがまた何やら考えているようで振り向いています。
湖に直接下りるのではなくトラバースして一旦桟橋に出る手前を氷上に戻りますが、カウフマンさんは桟橋手前の分岐点に立つ何を書いてあるか分からないはずの日本語の看板に興味を示し写真を撮るよう云っています。
後続の隊列はここで一旦停止です。

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カウフマンさんが桟橋手前から左に迂回し氷上に下りた途端、先発して待ちかまえたいた先頭の悪戯相手が一斉にカウフマンさんを目がけ雪つぶての放射攻撃が始まりました。それに応戦するカウフマンさんですが、雪に全く湿り気のないパウダースノーですから投げても途中で粉状になってしまいこの雪合戦は残念ながら不成立で終了しました。

除雪機で作られた雪原の小径の分岐点に一列に並んでの記念撮影の後はカリキュラムのスタートです。

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ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 713
2013.02.17

八千穂レイクにおけるポルシェウィンタートレーニングの3日目、1月19日(土)朝の風景です。
昨晩遅くまで飲んだ後のアルコールを抜くためリンク内の駐車スペースに車を停め全員湖岸南まで徒歩で移動しました。
朝から穏やかで風もなくそろそろ天気の変わり目なのかも知れませんが、ご覧の天候です。

今朝のブリーフィングは管理棟で9時から開始です。
事務局の市川さんが氷上に積もった雪を除雪機を使って湖岸まで歩道を開設してくれました。

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取水口付近の氷はどうしても薄いのでその手前まで除雪し歩行スペースが確保されました。
同ブログ702に関連記事を掲載しましたが、除雪機が近づけない桟橋付近までは人力でラッセルし桟橋の付け根で岸に上がるのが安全ですが経験不足?から直接桟橋に上るルートを選んだため雪でカモフラージュされた薄い氷が割れ水底まで陥没した現場です。
今朝は既に雪を被り陥没した穴は分かり難くなった昨日の遭難?現場です。

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八千穂レイク南岸の岸辺に設けられた桟橋の付け根から上陸し管理棟まで続く小径は週初めの成人の日に降った雪が20cm程積もり人力で踏み固められた跡を100m程登り管理棟に至ります。
昨日、朝桟橋に直登しようとして氷が割れ一気に落ちた主人公ですが、重量も相当関連しているのではと思います。
気のせいでしょうか。

防寒靴からズボン膝下までが既に凍っています。

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ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 712
2013.02.16

キャンドルトレーニングは22時30分に終了し23時から2次会が開催されました。
寒の夜空に3時間さらされた後、それでも気力の漲るポルシェ乗りの面々は酒が入らぬ寂しさからか風呂には入らなくとも宿に着くなり早々喉を潤すためか大広間に集まり早速コップを満たし飲み会が始まりました。その賑やかな話し声に誘われ集まってきました。広い宴会場に2列で並んだ座席はほぼ一杯になり豊富な話題を種に国際色豊かに語り合っています。
生ビール、ワインは赤、白そして日本酒とグラスと瓶は次々と空になって行きます。
飲むほどに語り合いお開きは1時を過ぎました。

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朝6時に起床
まず体を目覚めさせるため湯船に首まで浸かりながらのストレッチから1月19日(土)の朝を迎えました。
東の空が白み初め瞬く間に山並みから朝日が昇り、標高1,600mの高原は3日目の朝を迎えました。東の空は鈍色から淡い藍色に急速に変化していきます。軒に下がった幾筋ものつららは朝日を反射しダイヤモンドのように輝いています。
こんな変化に富んだ景観とピント張り詰めた空気は都会に居ては味わうことができませんし、これも貴重な体験です。

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朝日が差し込む食堂で朝風呂の後の朝食です。
昨夜あれだけ食べて飲んでも皆さんまた綺麗に食べ尽くしいよいよ3日目のスタートです。
イガグリ頭のお二人が食卓で向かい合い今日の予定を話し合っているのでしょうか。
ウィンタートレーニング期間中はいずれの日も朝食は慌ただしく今朝もウォルフガング・カウフマンさんとDr.原中さんは朝食抜きで既にリンクの整備に出て専念しています。

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ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 711
2013.02.15

墨を流したような漆黒の八千穂レークの氷上リンクはヘットライトに照らし出されたコースの輪郭が浮かび上がっています。
ウォルフガング・カウフマンさんのかざすキャンドルの指示に従って各車は順次駐車場からスタートして行きます。瞬く間に光りの帯が氷上リンク全体に拡大し右回りの弧を描き始めました。

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夜目にもはっきりと写し出されたポルシェクラブ六本木の幟の下、正ちゃん帽にフェイスマスクそしてクリクリまなこをしたカウフマンさんがキャンドルで指示を出す度、1台また1台とスタートをして行きます。
昼間着用していた黒いズボンとは別のグレーの防寒ズボンに履き替えてことでコウモリに見誤ることはなくなりました。
最初の1周目は慣熟走行で自ら先導車を運転して後の再スタート風景です。

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厳冬期の夜間、八千穂レイクの氷上リンクで耐寒耐久のつもりでカメラを手にリンクに立ちましたが、寒い寒いとても3時間を耐え抜く気力と忍耐力は持ち合わせませんでした。
キャンドルトレーニングを開始して1時間、時計回りのあとは一旦全車が駐車場に戻り今度は逆回りです。

昼間のトレーニングと違い光軸の範囲以外は視界に入らないのでスピード感が増し雪の壁に乗り上げるようなスタックはなくなりました。
好天下でのトレーニングはリンク全体が広範囲に見渡せることでスピード感覚が鈍くなり、ついオーバースピードで逆ハンドルでの対処が遅くなり雪の壁に乗り上げることが多かったのですが夜間の寒空での救出作業を嫌ったのか皆さん大分慎重なアクセル操作です。

キャンドルトレーニングが始まる直前にもう一人女性参加者が加わりました。
夕方まで東京で仕事をしての参加で参加回数は4回目のベテランです。
手慣れたハンドルさばきはさすが参加豊富な経験者です。
2年履いたウィンタータイヤを履き替え万全の体勢での参加です。

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ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 710
2013.02.14

19時30分夕食後の席に残った最後の3名のうち1名を残し全員が再び氷上リンクに戻ってきました。
暗闇の中ポルシェのライトを照明替わりにブリーフングです。
これから約3時間に亘りキャンドルトレーニングが行われます。
開始前のブリーフィングは、まず何よりも寒いと思う感情が優先し早く暖房の効いた車内でホッとしたいとの思いが正直なところでしょう。
時間を追う毎に気温は低下して体温が羽毛服の上から奪われていく感覚です。
そんな状況下でもウォルフガング・カウフマンさんはキャンドルトレーニング中、立ち続け指導を続けましたから、その精神力、忍耐力に敬意を表します。

ウィンタートレーニングウィンタートレーニング



凍てつく寒空の下、ヘットライトとテールランプが織りなすページェントをご覧下さい。
菊池一仁カメラマンが八千穂レイクのギャラリーコーナーに面した堰堤の上から撮影しました。
リンク上に積もった雪を暗闇の中から更に白く際だたせるヘットライトの白、
漆黒のなかで精神を集中してのアクセルとハンドル操作は燃えたぎるような感情のテールランプの赤を表現しているのでしょうか。

ウィンタートレーニングウィンタートレーニング




除雪でコース脇に寄せた雪は昼間の強風で美しい曲線のシルエットを描きソフトクリームの様に浮かび上がっています。
尾を引いて流れるヘットライトの光軸は高速で走り去るレースカーを彷彿させ幻想的です。

ウィンタートレーニングウィンタートレーニング


次回に続く