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ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 863
2014.03.14

今年で6回目のポルシェウィンタートレーニング2日目、朝のブリーフィングが終了後、全車慣熟走行に入りまりました。
氷上リンク上で前車の間隔を適度に設け、カーブでドリフト走行をしながら、昨日の感覚を取り戻すドライバーもいます。
外周が直線コースで時計回りの場合、写真左下最終コーナー7時の位置から加速すると60km以上の速度が出せますから、第一コーナー10時過ぎの位置で充分速度を落とさないと毎年この一帯は常に鏡面のような固い氷面ですからコースアウトした場合、脱出作業をするのに苦労します。
腹這いの撮影ポイントは12時の位置ですから、11時のポイントから綺麗にドリフトを決めカメラに迫って来ると連続でシャッターが切れます。
しかし、被写体を追い続け過ぎスピンをした場合、外周の雪の壁に乗り上げて来ますから最も危険なポイントです。

20分程の慣熟走行後全車一旦、車溜まり戻り今回のウィンタートレーニングに初参加の初心者のみのフリー走行が約30分行われました。

ウィンタートレーニングウィンタートレーニング




2日目の初心者は7名ですが、なぜか昨年も参加した紫の衣をまとった964が初心者の中に混じっています。
ニコ・カストラップさんが氷上に積もった雪の上に指でコースを描きカーブでのアクセルとハンドル操作について、詳しく説明をしています。
ポルシェ社で専属のインストラクターを3年していて、この冬も既にフィンランドで30日間雪上トレーニングをしてからの来日ですから、ドライバーの心理も技量もパッセンジャーシートに座った時から見ていますから、実態に合わせた的確な助言が参加者の人気となりました。


ウィンタートレーニングウィンタートレーニング





ウィンタートレーニング2年目ですが、2日目の初心者グループに混じってスタートの合図を待つ紫の衣の964です。
パッセンジャーシートのニコさんはVサインですが、ハンドルを握るご当人は手を掲げ顔を覆っています。

ウィンタートレーニングウィンタートレーニング



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ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 862
2014.03.13

ブログを№851の2日目朝まで10日間戻します。
まずは自然が作り出した芸術品をご覧下さい。
通訳で今回わざわざ、このイベントのためにドイツから帰国し、ご協力頂いた江原さんを囲み2日目最初のブリーフィングです。
西からの気流が北八ヶ岳上空で冷却され、怪しげな雲が沸き始めましたが、この時点での天候に崩れはなく南東の空は雲こそあれ、晴れ渡っています。
その1時間半後に急激に天候が変化し、八千穂レイク上空で発生した霧は雪に急転しました。
これが高山地帯の天候です。

ウィンタートレーニングウィンタートレーニング




最初はシェープアップを兼ね参加者全員の完熟走行が行われかしたが、それは今朝の氷面の感覚に慣れてもらうためです。
初めのスタートは氷上トレーニングに初めての参加者で、インストラクターの指示に従って1台ずつスタートして行きます。
完熟走行には最良のコンディションで、春をも思わせる朝日が長い陰を伸ばし、参加者は嬉々として、インストラクターが出すスタートの指示を待っています。

ウィンタートレーニングウィンタートレーニング




ポルシェを購入し一回もサーキットを走ったことがないということ自体ドイツでは稀なことではないでしょうか。
997と964はそんな参加者です。

ポルシェに乗る人は、仕事で成果を上げ購入しているはずです。
ドイツで開催されているサーキットイベントで出会った参加者の中には第一線を退いたから、好きなポルシェを買ったよ。と言われる方に良く出会います。
アウトバーンで安全にポルシェを走らせるためポルシェ スポーツカー ドライビング スクールに参加したと言われる60才以上のポルシェ乗りが意外と多いのです。
最近の市販車で高出力のポルシェは四駆が多く、かつ電子制御で安全が担保されていますが、ハンドルを握るのはドライバーですから人馬一体となる部分をどう埋めるかは、体験から体感するのが最良でしょう。
ポルシェ誕生の地、ドイツにおいては、そんなポルシェ乗りが多いのではないでしょうか。
日本ではポルシェを高級な装飾品と考えている人も多いのですが、それはそれとしてポルシェはスポーツカーとしての本来の目的が明確な方が、ポルシェらしさを表現でき、より好ましいのではないでしょうか。
その究極の運転技術を体験から会得する場が、ポルシェウィンタートレーニングであることは間違いないでしょう。

ウィンタートレーニング
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ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 861
2014.03.12

 文武両道のインストラクターDr.原中さんのドリフト走行です。
昨年は大きなワンボックス エルグランドで参加しトレーニング期間中は氷上リンクの応接間でしたが、今年は普段南麻布から筑波の病院に通うレクサスISで参加しました。
インストラクターはドイツからジグフリード・シャラーさんを加え3名、日本は津々見友彦校長先生、余郷 敦選手とドリフの論文を何作も書いているDr.原中さんの3名が加わり全部で6名の布陣です。

ウィンタートレーニングウィンタートレーニング




インストラクターは顔ぶれも人数も豪華で、ウィンタートレーニングに初めての参加者は13名ですから、2人に1人の割合のインストラクターが隔たりなく充分に時間を掛けて同乗しました。
Dr.原中さんにもマンツーマンでドリフト走行に参加しました。
豪華な布陣で臨んだ今回のウィンタートレーニングはドリフトの進捗も順調で見事なまでの特訓の成果です。

ウィンタートレーニングウィンタートレーニング




Dr.原中さんの模範走行は常に一定の舵角で華麗なドリフトのまま、グングン カメラに迫って来ますから、思わず身を引きましたが、雪の壁の際でピタリと決めるのは、さすが文武両道のインストラクターです。

ウィンタートレーニング
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どの角度の写真を見ても一定の舵角での安定したドリフト走行は、小川を淀みなく流れる木の葉のようです。

ウィンタートレーニングウィンタートレーニング



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ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 860
2014.03.11

東日本大震災から今日で3年目です。
犠牲となられた多くの方々に謹んでお見舞いを申し上げます。
収束の目途さえつかない原発事故で故郷さえも放棄せざるを得なくなった多くの方々が、少しでも早く心安らぐ生活の場が確保できますことを願わずにはいられません。

さて、3月1日(土)18時から今期12回目のポルシェクラブ六本木理事会が開催されましたが、翌日郡山市に前福島県知事佐藤栄佐久先生をお訪ねしました。
今週末3月15日(土)にポルシェクラブ六本木の総会が開催されますが、昨年4月に講演をお願いしました。
因みに一昨年は上田惇生先生に「ドラッカーの経営戦略」について講演をして頂きました。

佐藤先生は1939年福島県郡山市生まれで東京大学法学部卒業後、日本青年会議所副会頭を務め83年に参議院選挙に初当選、87年大蔵政務次官に就任、88年に福島県知事選に立候補し当選、五期18年「闘う知事」として国の原発政策に真っ向から対峙しただけでなく、大店法による大型店舗規制解除にも反対、更に大都市への一極集中を招く道州制にも反対し、2006年7月に全国知事会で同案廃案、その2ヶ月後道州制と憲法改正を掲げた安倍さんが首相になった翌日、県発注のダム工事をめぐる汚職事件の追及を受け知事辞職に追い込まれました。
あの逮捕は道州制絡みだといわれています。
09年10月一審に続く二審も有罪判決となり、収賄は有罪、収賄額ゼロという前代未聞の事件で、現在執行猶予中です。

自宅をお訪ねし福島第一原発の爆発時の東電、資源エネルギー庁、原子力保安院の対応と放射能飛散情報の遅れ?について話を伺い無知の悲しさを改めて認識しました。

福島
福島




福島県は全国に先駆け地方分権を1994年に提唱し、政策理念を5つの共生として掲げています。
自然との共生、世代間の共生、人と人との共生、地域間の共生、価値観の共生です。
しかし、原発事故後、家族はばらばらで暮らすことを余儀なくされ、知事時代に掲げた「うつくしま ふくしま」は山も川も汚染され、掲げられた5つの共生はメチャクチャに破壊されました。
原発終息宣言が出されたにも関わらず故郷には帰れず、現在もまだ9万人が避難生活をしています。

庭の放射能汚染は2マイクロシーベルト、木下は2.5マイクロシーベルトで、国立福島大学が実験的に表土を5cm削り取ると1/10になったが、国から中止命令が来た。
その1ヶ月後に実験的に実施という理由を付けて許可になった。
放射能測定器で実際に計測し見せてくれました。
因みに中止命令の理由は予算の関係だそうですが、そうれを考えると命とはいったい何でしょう。

福島福島



福島県の原発は全国54基のうち最多の10基を持ち県議会は11年10月、県内の原発全廃要求を決議しましたが、国策を地方から問うのは非常に厳しいのが現実で、前政党も現政党も原発を推進して来て、一時的に脱原発を唱えても、その時期が過ぎると再び推進に変化する現状で、常に経済が優先する中、一旦このような事故が起きてしまうと住むことすら出になくなり、そこには「5つの共生」はおろか「うつくしま」など見当たりません。

以前東京湾につくったっていいくらい日本の原発は安全だと言った知事がいましたが、現状の福島原発をどう収束するかお聞きしてみたいです。

3時間に及ぶお話をお伺いしましたが、奥様とお二人で門の外まで出られ見送って頂き大変恐縮しました。
15日の講演会が楽しみです。

福島福島



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ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 859
2014.03.10

ポルシェウィンタートレーニング2日目の10時半頃から霧のような雪が降り始め、時には吹雪の様相となりましたが1時間後は再び青空となり、その後天候は最終日まで安定しました。
この雪はウィンタートレーニングを演出する意味で高地の雰囲気を知って頂くには打ってつけで1時間後には、ご覧のようにカラリと晴れ上がりました。
あの状態で降り続けたなら除雪が間に合わなくなりますから、全てにおいてベストコンディションです。 

ウィンタートレーニングウィンタートレーニング




ニュルブルクリンクマイスターのジグフリード・シャラーさんが八千穂レイクを舞台を一杯に使っての氷上舞踏会を高速直線から第一コーナーに入った腹這いの撮影ポイント付近から連続で掲載しました。

ウィンタートレーニングウィンタートレーニング




ひとこま、ひとこまの車の姿勢と連動したタイヤの向き、いわゆるハンドル操作をご覧頂くとドリフト状態が良くわかります。


ウィンタートレーニング
ウィンタートレーニング




カーブからの立ち上がりで左後輪が滑り出し、それに従って更にハンドルを左に切りスピンを回避しています。

ウィンタートレーニング
ウィンタートレーニング



この状態でアクセルを離すとドリフト状態から脱するのですが、微妙にアクセルを踏み続けて絶妙のコントロールをしています。
これぞニュルブルクリンクのマイスターたるゆえんです。

ウィンタートレーニングウィンタートレーニング



ティモ・クルックさんが初日のブリーフィングが始まる前にアクセルを踏んでスピンを回避するとき何と言ったら分かり易いかと質問され、ガス、ガスの語気の強弱で表現して下さいと伝えましたから、マンツーマンで指導を受けた人はそんは表現をされたのではないでしょうか。

ウィンタートレーニングウィンタートレーニング




最終コーナーでアウトを滑らせ流しながら立ち上がって行きますが、アクセル操作と舵角は常に連動しています。


ウィンタートレーニングウィンタートレーニング




その先の短い直線に向かって微妙なアクセルワークから加速していきます。
これら一連のアクセル操作はニュルブルクリンクノルドシュライフェで鍛え上げた経験からのテクニックでしょう。

ウィンタートレーニングウィンタートレーニング



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