ポルシェ・944

ポルシェ・944の説明

ポルシェ944(Porsche 944 、製造1983年 - 1992年)は、ポルシェ社が発売当初924と928の中間の隙間を埋めるモデルとして製造していたスポーツカーである。
元々911の後継車として、当時ポルシェ社に在籍していた高名な技術者にして最高責任者であったエルンスト・フールマンが928を開発したが、911の後継車となるには928は大きすぎ、924以上928未満の市場を狙って開発された。
製造初年は1981年。SOHC 水冷 直4 2,470ccのエンジンを搭載する2ドアクーペ。そのエンジンは924とは違い純粋なポルシェ製で、928のV8エンジンの片バンクをベースとした直4で、バランスシャフトという、クランクシャフトと逆回りにさせることによってエンジンの振動を少なくする装備を持つ。
スタイリングのモチーフとなったのは、前身モデルにあたる924のレーシングバージョン、924カレラGTで、フロントバンパー下のエアダム、前後のブリスターフェンダー、ハッチ後端のスポイラーなどがこのカレラGTから受け継がれた。
AT車も用意され、当時のポルシェ社最高責任者、ペーター・シュッツ(en:Wikipedia:Peter W. Schutz)の政策で911の後継車として当初位置づけされていた。自然吸気で155馬力(のちに2.7Lに拡大されて165馬力)、ターボモデルで前期型220馬力、後期型250馬力と必要かつ十分な動力性能と足回りを備えている。
特に1986年発売の944TurboはBest Handling Car In The Worldと呼ばれ、スポーツカーの世界標準として同業他社からはベンチマークとされ、その後に発表された世界各地のスポーツカーに少なからず影響を与えたと考えられる。
1987年に2.5LをDOHC 16バルブ化した944S、1989年には3.0Lに拡大したS2、S2カブリオレ等を追加。世界的には商業的に成功し、当時の販売台数は911を上回っていたが、日本では発売時期がバブル全盛であり、より趣味性が高く、ある種特殊な911という指向があり、当時のいびつな日本市場では正当な評価が得られなかった。実質的にこの時期のポルシェの経営を支えたモデル。1991年生産中止。1992年春販売中止。同年に後継モデル968が販売開始された。

スペック表

  ポルシェ・944
ベース車両 -
エンジン -
ニュルブルクリンクタイム -
ホッケンハイムタイム -
ノーマル車両参考 -
形式 -
排気量 -
レイアウト -
圧縮比 -
出力 -
トルク -
ボディ -
全長×全幅×全高 -
ホイルベース -
車両重量 -
ブレーキ -
フロントブレーキ -
リアブレーキ -
フロントホイール -
リヤホイール -
フロントタイア -
タイヤ -
パフォーマンス -
0 km/h -100 km/h -
0 km/h -200 km/h -
最高速度 -
標準価格 -
オプション -