新着情報

ポルシェ整備 996 カレラ・足回り 左リアタイヤの偏摩耗の原因     
2018.06.25

 

本日は、アライメントの狂いによるタイヤの偏摩耗をご紹介します。
お客様が持ち込まれたポルシェ 996 カレラについていた左リアタイヤを取り外して、写真を撮りました。

 
ポルシェ 整備

続いてフロントタイヤ(左側)と先程の左リアタイヤ(右側)を並べた写真です。
左リアタイヤの内側(左側)だけが特に減っていることが確認できました。
 
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これはアライメントがおかしくなっているために、走行中にタイヤが正常に路面に接さず、
タイヤの一部分だけが減ってしまう「内減り」という症状です。

足回りの組み付けが終わったあと、アライメントを正確に取ったうえで新品のタイヤに交換します。

ポルシェ整備 996 GT3・エンジン バリオカムソレノイド内部からのオイル漏れ     
2018.06.24

ポルシェ 996 GT3のバリオカムソレノイドからのオイル漏れを行います。バリオカムソレノイドはバルブタイミングの進角装置で、水冷エンジンのポルシェには写真のパーツが取り付けられています。

 
 
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エンジンオイル漏れは普通、パーツとパーツの間のシール部分に発生することが多いですが、このバリオカムソレノイドに関しましては、コネクタの中を伝わってオイル漏れが発生することがよくあります。
 
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ポルシェ整備 993カレラ・エンジン トラブル箇所の診断〜修理 その3     
2018.06.23

引き続き、ポルシェ 993に搭載された最後の空冷エンジンの診断・修理をご紹介いたします。


本日は、シリンダーにつながるインテークです。
ブーツから取り外したインテークをチェックすると上部が変形していることが確認できました。
 
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インテークにつきましては、以前にご紹介しましたがエアクリーナーから吸われた空気を密閉された状態でシリンダーヘッドに送り込むものであるため、このよ うに変形してしまうとブーツと変形したインテークの間にできた隙間から余分な空気が入ってしまう恐れがあり、トラブルのもととなります。

 
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考えられる要因としましては「熱による変形」または、「ブーツを締める際に必要以上の力が加わったこと」が考えられます。

ポルシェ整備 993カレラ・エンジン トラブル箇所の診断〜修理 その2     
2018.06.22

引き続き、ポルシェ 993に搭載された最後の空冷エンジンの診断・修理をご紹介いたします。


昨日交換を行ったプラグコードに繋がっているディストリビューターです。ディストリビューターはイグニッションコイルから送られる高ボルトの電流を、各シリンダーコンバータに分配するとても重要な役割を担うパーツです。
 
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ポルシェ 993のエンジンではインテーク側とエキゾースト側の2つのディストリビューターが付いたツインプラグになっています。これは燃焼効率を良くするためであるとともに、燃え残ったガスを燃やしマフラーから排出される排ガスをクリーンにする効果もあります。
 
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明日に続きます。

ポルシェ整備 993カレラ・エンジン トラブル箇所の診断〜修理 その1     
2018.06.21

本日より、ポルシェ 993に搭載された最後の空冷エンジンの診断・修理をご紹介いたします。


本日はまずは診断の際に見つかったプラグコードのひび割れの修理・交換を行います。プラグコードはゴム製のパーツのために、ほかのパーツに比べ劣化しやすく、ひび割れ等が起りやすいパーツのひとつです。

 
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ひび割れたプラグコードを交換せずにそのまま使用し続けていくと、水分などが付着した際にリークを起こしてしまう恐れがあります。劣化したプラグコードはディストリビューターのキャップを除き、すべて新品に交換します。

 
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明日に続きます。