ポルシェ整備 73S 特殊なアイドリングスイッチ
2014.02.17
ポルシェ 911 S 1973の特殊なアイドリングスイッチをご紹介いたします。
アイドリングスイッチはアクセルの開度に合わせ、アクセル全閉の際にスイッチが押される仕組みとなっており、写真のようにインテークに取り付けられています。
ポルシェ 911 S 1973のアイドリングスイッチは縦5cm×横2cm程の大きさですが、現在のポルシェ 911では同様の働きをするスイッチは「マイクロスイッチ」と呼ばれ、半分以下のサイズになり、非常に小さくコンパクトになっています。
ポルシェ整備 964カレラ2 ブローバイホースの経年劣化
2014.02.16
ポルシェ 964 カレラ 2 ブローバイホースの劣化の修理をご紹介いたします。
ブローバイホースとは以前にご紹介したブローバイガスの圧力を一定に保つための「ブローバイバルブ」 から右リアタイヤ前にあるオイルタンクまでを繋いでいるホースのことです。
ブローバイホースはゴム製のパーツのため、経年劣化によって亀裂が入り、オイル漏れ等が起こりやすい場所です。
劣化したブローバイホースは新品に交換いたします。
ポルシェ整備 ボクスター等 ミッドシップエンジンの衝突安全装置
2014.02.15
ポルシェの車体についている衝突安全装置をご紹介します。
本日ご紹介するのはポルシェの衝突安全装置のひとつで、
車体下部に取り付けられ、後部から衝突された際に衝突の衝撃でエンジンが
座席部分にまで押し出されるのを防止します。
乗員保護を目的としたパーツです。
ミッドシップエンジンのポルシェ ボクスターは
車体のクロスメンバー部分から出たワイヤーが衝突安全装置となります。
後部からの衝突時、このワイヤーがエンジンを引っ張ることで、
エンジンが座席部分にまで押し出されるのを防ぎます。
またリアエンジンのポルシェ 911はトランスミッションの上に
取り付けられたシルバーのパーツが衝突安全装置の役割を果たします。
後部からの衝突時に車体側に引っかかることで
エンジンが座席部分にまで押し出されるのを防ぎます。
ポルシェ整備 カイエンエンジン ミスファイアの原因
2014.02.14
本日は、ポルシェ カイエン イグニッションコイルのひび割れをご紹介いたします。
イグニッションコイルとは、エンジンへ火花を飛ばす点火プラグを放電させるための電圧を作り出す変圧器のことです。
お客様が持ち込まれたポルシェ カイエンはエンジンの調子が悪い兆候がみられました。
詳しく点検を行ったところ、イグニッションコイルにひび割れが確認できました。
イグニッションコイルの内側には電流が流れており、それがエンジンへ火花を飛ばしますが、
このひび割れが発生したことにより、ここから電気が逃げてしまって結果、スパークプラグへ電気が送られず、エンジンのミスファイアが発生していたことがエンジン不調の原因でした。
ポルシェ整備 993エンジン トラブル減らす日々の運転
2014.02.13
本日は、あまりポルシェに乗らなかったことによるエンジンの虫食いをご紹介いたします。
写真は、お客様が持ち込まれたポルシェ993のエンジンのロッカーシャフトとロッカーアームを見たところです。
取り外してカムシャフトを見ると表面に大きな傷があることが確認できました。
これは「虫食い」と呼ばれるトラブルで、エンジンを十分に動かしていなかったために、
カムシャフトの表面からオイルコーティングが取れ、表面が腐食してしまいます。
カムシャフトは磨くことができませんので、新品に交換しました。
このようにポルシェは適度にエンジンをかけ、走行してあげることも長くトラブルなく乗る秘訣の一つです。