ポルシェ整備 ボクスター ミッドシップの衝突安全装置 2015.12.21
ポルシェの車体についている衝突安全装置をご紹介します。
本日ご紹介するのはポルシェの衝突安全装置のひとつで、
車体下部に取り付けられ、後部から衝突された際に衝突の衝撃でエンジンが
座席部分にまで押し出されるのを防止します。
乗員保護を目的としたパーツです。
ミッドシップエンジンのポルシェ ボクスターは
車体のクロスメンバー部分から出たワイヤーが衝突安全装置となります。
後部からの衝突時、このワイヤーがエンジンを引っ張ることで、
エンジンが座席部分にまで押し出されるのを防ぎます。
またリアエンジンのポルシェ 911はトランスミッションの上に
取り付けられたシルバーのパーツが衝突安全装置の役割を果たします。
後部からの衝突時に車体側に引っかかることで
エンジンが座席部分にまで押し出されるのを防ぎます。
ポルシェ整備 964エンジン 空冷エンジンに見られる特徴 2015.12.20
本日は、ポルシェ 964の空冷式のエンジンの特徴についてご紹介致します。
空冷式のエンジンは、その名の通り、走行風をエンジンルーム内に取り入れ、直接エンジンを冷却する方式です。
したがってエンジンの表面が空気に触れる部分が多ければ多いほど、冷却効果が高まります。
少しでも空気に触れる面積・・・表面積を増やすため、シリンダーヘッドの外側には写真のようなフィンが付いています。
空冷エンジンの特徴のひとつです。
ポルシェ整備 964エンジン カムハウジングの表面に表れる砂の発生原因 2015.12.19
本日はエンジンのカムハウジングの表面に現れる砂や異物の除去をご紹介いたします。
写真はポルシェ964のエンジンのカムハウジングです。
表面を拡大した。写真をご覧ください。表面が粉をふいたように灰色に変色していることがわかります。
この灰色の粉上の物体の正体は砂などの異物です。
エンジン内のパーツになぜ砂?と思われるかもしれません。
エンジンのカムハウジングは鋳型といって型と型を合わせ、そこに金属を流し込んで製作する方法で作られます。
型は繰り返し使用されるため、回数を重ねる度に型の中にある砂が微量ながらエンジンのパーツの中に入ってしまうため、このように砂が発生するのです。
ポルシェ整備 カイエン エンジン不調〜イグニッションコイルのひび割れ 2015.12.18
本日はポルシェ カイエン イグニッションコイルのひび割れをご紹介致します。
お客様が持ち込まれたポルシェ カイエンはエンジンの調子が悪い兆候がみられました。
そこで詳しく点検を行ったところ、イグニッションコイルにひび割れが確認できました。
このひび割れから電気が逃げてしまいスパークプラグへ電気が送られず、
ミスファイアが発生していたことがエンジンの不調の原因でした。
ポルシェ整備 993ターボ 熱膨張による足回りの組み付け 2015.12.17
ポルシェ993ターボの足回りの修理をご紹介いたします。
ハブベアリングのアップライトへの組み付けを行います。
写真をご覧ください。これがハブベアリングです。
ハブベアリングは、ホイールを固定するセンターハブとアップライトの間に組み付けられており、
ホイールをスムーズに回転させながらも、しっかりと車体に固定することができる仕組みとなっています。
ハブベアリングのアップライトへの組み付けにはヒートガン等を使ってアップライトに十分な熱を加え、
組み付け部をハブベアリングの直径以上に熱膨張させます。
アップライトの温度が下がると金属が収縮し、自然にハブベアリングを締め付けるため、
強固に固定することができます。