新着情報

ポルシェ整備 964 クランクケース組付けのチェックと準備 その3
2013.08.05

本日もオーバーホール中のエンジンのクランクケース組付けまでの確認と準備作業をご紹介いたします。
下記の写真は、オイルラインの洗浄作業を行っているところです。


ポルシェ 整備


ポルシェのエンジンは、スルーボルトの穴がエンジンオイルの通り道となるオイルラインを兼ねているため、
中に溜まったカーボンを丁寧に落としていきます。

ポルシェ 整備


エンジンのオーバーホールは、多くの作業時間を個々のパーツの洗浄に割きます。
オーバーホールの作業を大きく区分けいたしますと

【車体からエンジンを取り外後】

分解→【洗浄】→測定

【クランクケース単品】

【洗浄】→点検→加工(接合面などの磨き)→仕上げ→【洗浄】


となり多くの作業時間を【洗浄】に割いていることがお分かりいただけます。

この洗浄こそが、オーバーホール後トラブルなく長くポルシェを乗っていただくための秘訣のひとつです。

ポルシェ整備 964 クランクケース組付けのチェックと準備 その2
2013.08.04

本日もオーバーホール中のエンジンのクランクケース組付けまでの確認と準備作業をご紹介いたします。

クランクケースの各合わせ面の砥石を使って丁寧に磨く前と後の比較写真をご覧ください。
それぞれ左が前、右が後の写真となります。

ポルシェ 整備 ポルシェ 整備


ポルシェ 整備 ポルシェ 整備


ポルシェ 整備 ポルシェ 整備

表面に付いたオイルの汚れはもちろんのこと、表面が平らに綺麗に磨かれているのがお分かり頂けます。
すべてのパーツに対して丁寧に、ポルシェのエンジンを知り尽くした匠の技です。

明日に続きます。

ポルシェ整備 964 クランクケース組付けのチェックと準備 その1
2013.08.03

本日より数回に渡ってオーバーホール中のエンジンのクランクケース組付けまでの確認と準備作業をご紹介いたします。本日はクランクケースの左右の接合面の確認作業をご紹介いたします。


ポルシェ 整備

クランクケースを左右の接合面は、両面とも凹凸なく平らな面になっていなければいけません。
ほんのわずかでも凹凸があると、左右のクランクケースがきちんと接合されず、後々その箇所からオイル漏れがする可能性が非常に高くなります。

ポルシェ 整備


そのためムラタチューンでは、凹凸(特に凸)部分がないか接合面の表面を表面を磨きながら丁寧に確認を行っております。
非常に細かく時間のかかる作業ですが、今後ポルシェに長く乗っていただいた際にオイル漏れトラブルの発生を少なくするために必須となる作業です。

ポルシェ 整備


明日に続きます。

ポルシェ整備 964 フロント クロスメンバーの交換
2013.08.02


テーマ:ブログ
 本日はポルシェ 964のフロントのクロスメンバーの交換をご紹介いたします。

クロスメンバーとは写真のシルバーのパーツのことで、
両サイドにあるサイドメンバーとともにステアリングラック、フロントのロアアームを支えているパーツです。

ちなみにポルシェ 964とポルシェ 993とでは、パーツに違いはなく同様のフロントクロスメンバー取り付けられています。


ポルシェ 整備



今回お客様のポルシェ964を点検してみると、サイドメンバーとブーツの隙間がほとんどないことがわかりました。
そこで、フロントクロスメンバーを取り外し、単体での点検を行いました。

下記が取り外したフロントクロスメンバーです。

ポルシェ 整備

水平な台の上に置き(赤線が水平のライン)写真を撮っておりますが、手前側だけ反り返っており、
全体が曲っていることがお分かりいただけます。

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ポルシェ整備 993 エンジン インテークの変形原因 その2
2013.08.01

本日は、ポルシェ 993のエンジンの診断・修理を行います。ブーツから取り外したインテークをチェックすると上部が変形していることが確認できました。
引き続き、ポルシェ 993のエンジンのインテークの診断・修理を行っていきます。

インテークは、シリンダーヘッドに取り付けられたままでは見えない下部の部分にヒビが入るトラブルが頻繁に発生します。

ポルシェ 整備


まずは点検鏡を使用して、取り付けた状態で上部からは見えないインテーク下部のチェックを行っていきます。何らかの異常が見受けられるとインテークをシリンダーヘッドから外して実際に確認を行います。

ポルシェ 整備


今回のポルシェ 993のエンジンにはヒビは発生しておりませんでしたが、ヒビが発生したインテークは写真のようになります。

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