新着情報

ポルシェ整備 996カレラ 定期的にエンジンを回すことで防ぐことができるオイル漏れ 
2015.08.31

ポルシェ 996 カレラのエンジンのブローバイバルブからのオイル漏れの修理をご紹介いたします。


ブローバイバルブは、クランクケース内等に溜まる「ブローバイガス」の圧力を一定に保つためのパーツで、
エンジンルーム右リア奥に取り付けられています。

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このブローバイガスの中には、エンジンオイルの他に微量のガソリンが混じっており、
このガソリンがオイル漏れの原因となります。

オイル漏れを防ぐためには、定期的にサーキットなどで高速走行を行う等、
エンジンを十分に温める(油温を上げる)必要があります。

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そうすることによって、ブローバイガスの中からガソリンが蒸発してなくなるため、
トラブルの発生を防ぐことができます。

定期的に高速走行を行ってあげることも、愛車のポルシェをトラブルなく長く乗っていただく秘訣です。

ポルシェ整備 993 カレラS ホーンプレート破損によるトラブル 
2015.08.30

ポルシェ 993 カレラSのホーンが鳴り続けるトラブルです。

今回お客様が持ち込まれたポルシェ 993 カレラSは一度ホーンを鳴らすと音が鳴りやまなかったり、
症状が酷い場合は、ホーンを押していないにも関わらず車の振動で音が鳴るような状態になっておりました。

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ハンドルを開けて原因を探ったところ、ハンドルの中にある「ホーンパッドプレート」が原因であることがわかりました。ホーンパッドプレートはエアバック付のポルシェにあり、写真のようにハンドルの中に取り付けられています。

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ホーンパッドプレートを裏返して写真を撮りました。
ハンドルに固定される部分がゴムブッシュになっており、ハンドルを押すとホーンパッドプレートが奥に向かって押し込まれ、裏側に付いた電極と車体側についた電極が触れ合って、ホーンが鳴る仕組みとなっております。

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今回のポルシェ 993 カレラSはゴムブッシュの部分が劣化しており、ちょっとした振動で電極同士が触れ合う状態になっておりました。
エアバック付の車で、同様の症状がみられる場合はホーンパッドプレートのトラブルの可能性が高いと思われます。一度点検に出されてみてはいかがでしょうか。

ポルシェ整備 964 カレラ2 マグネシウム独特の錆によるオイル漏れ その2 
2015.08.29

昨日に引き続き、ポルシェ 964 カレラ2のエンジンのチェーンカバーからのオイル漏れをご紹介します。

凹凸になった錆をすべて除去し、洗浄を行いました。
粉上になった錆や凹凸部分が無くなっていることがご確認いただけます。


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このまま液体のパッキン交換をおこなって、チェーンカバーを取り付けますが、
ムラタチューンでは、再び錆が発生するのを予防するため、サビ止め塗装を行ってから、取り付けております。

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ポルシェ整備 964 カレラ2 マグネシウム独特の錆によるオイル漏れ その1 
2015.08.28

ポルシェ 964 カレラ2のエンジンのチェーンカバーからのオイル漏れをご紹介します。


車体からエンジンを取り外しましたところの写真です。チェーンカバーは赤丸の部分となります。
チェーンカバーからオイル漏れしていることが確認できます。

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チェーンカバーを取り外しました溝のようになっている部分をご覧ください。
凹凸ができているのをご確認いただけます。この凹凸部分は錆です。


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チェーンカバーはマグネシウムで製作されているため、鉄などとは異なり、このような錆となります。
凹凸部分の表面を削り取ると粉上になった錆が出てきました。


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ポルシェ整備 993ターボ 熱膨張を利用した組み付け  
2015.08.27

ポルシェ 993 ターボの足回りの修理を行っていきます。ハブベアリングのアップライトへの組み付けを行います。



ハブベアリングは、ホイールを固定するセンターハブとアップライトの間に組み付けられており、ホイールをスムーズに回転させながらも、しっかりと車体に固定することができる仕組みとなっています。

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組み付けにはヒートガン等を使ってアップライトに十分な熱を加え、組み付け部をハブベアリングの直径以上に熱膨張させます。アップライトの温度が下がると金属が収縮し、自然にハブベアリングを締め付けるため、強固に固定することができます。