新着情報

ポルシェ整備 993 エンジンの修理箇所の診断〜修理 その3  
2015.08.21

引き続き、ポルシェ 993に搭載された最後の空冷エンジンの診断・修理をご紹介いたします。

本日は、シリンダーにつながるインテークです。
ブーツから取り外したインテークをチェックすると上部が変形していることが確認できました。

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インテークにつきましては、以前にご紹介しましたがエアクリーナーから吸われた空気を密閉された状態でシリンダーヘッドに送り込むものであるため、このように変形してしまうとブーツと変形したインテークの間にできた隙間から余分な空気が入ってしまう恐れがあり、トラブルのもととなります。


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考えられる要因としましては「熱による変形」または、「ブーツを締める際に必要以上の力が加わったこと」が考えられます。

ポルシェ整備 993 エンジンの修理箇所の診断〜修理 その2  
2015.08.20

引き続き、ポルシェ 993に搭載された最後の空冷エンジンの診断・修理をご紹介いたします。


昨日交換を行ったプラグコードに繋がっているディストリビューターです。ディストリビューターはイグニッションコイルから送られる高ボルトの電流を、各シリンダーコンバータに分配するとても重要な役割を担うパーツです。

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ポルシェ 993のエンジンではインテーク側とエキゾースト側の2つのディストリビューターが付いたツインプラグになっています。これは燃焼効率を良くするためであるとともに、燃え残ったガスを燃やしマフラーから排出される排ガスをクリーンにする効果もあります。

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明日に続きます。

ポルシェ整備 993 エンジンの修理箇所の診断〜修理 その1  
2015.08.19

本日より、ポルシェ 993に搭載された最後の空冷エンジンの診断・修理をご紹介いたします。


本日はまずは診断の際に見つかったプラグコードのひび割れの修理・交換を行います。プラグコードはゴム製のパーツのために、ほかのパーツに比べ劣化しやすく、ひび割れ等が起りやすいパーツのひとつです。


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ひび割れたプラグコードを交換せずにそのまま使用し続けていくと、水分などが付着した際にリークを起こしてしまう恐れがあります。劣化したプラグコードはディストリビューターのキャップを除き、すべて新品に交換します。


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明日に続きます。

ポルシェ整備 996GT3 ドライブシャフトジョイントのトラブル その2 
2015.08.18

ポルシェ 996 GT3のドライブシャフトジョイント部分です。昨日はドライブシャフトジョイントのハウジングの傷をご紹介しましたが、ハウジング側に傷があるということはボール側にも傷がある場合がほとんどです。今回点検を行ったポルシェ 996 GT3のドライブシャフトのボールを確認してみるとハウジング側と同じように傷が確認できました。

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新品の正常なボールと並べて写真を撮りました。傷があるボールは新品のボールに比べて黒ずんでおり、明らかに使い込まれたことがわかります。

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ドライブシャフトジョイント部分は、以前ご紹介したゴム製のブーツでカバーされています。

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ムラタチューンでは、経年劣化によるブーツ交換の際には必ずドライブシャフトジョイントのハウジングとボールの傷の確認も行っております。傷が確認できた場合には、お客様にお知らせと修理のご提案を行い、予防整備に努めています。

ポルシェ整備 996GT3 ドライブシャフトジョイントのトラブル その1 
2015.08.17


ポルシェ 996 GT3のドライブシャフトジョイント部分です。ドライブシャフトジョイントの中は上下左右に自由に動くことができるよう、写真のようにハウジングとボールが入った構造になっております。



ドライブシャフトジョイントのハウジング内側を見てみると写真のように傷があることが確認できました。この傷によって、走行中ドライブシャフトからガタガタと異音が発生したり、乗り心地に悪影響を与える場合があります。



明日に続きます。