新着情報

ポルシェ整備 993エンジン オイルから判断するカムシャフトの腐食原因 
2015.06.24

ポルシェ993エンジンに発生したカムシャフトの表面の腐食につきまして。腐食の発生原因といたしましてエンジンを十分に動かしていなかったことに加え、エンジンオイルに含まれる添加剤によって発生する場合があります。


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エンジンオイルの性能・性質はエンジンオイル内に混入されている添加剤の種類によって異なります。エンジンオイルの添加剤には大きく分けて三種類あります。

■モリブデン入り・・・エンジンオイル自体の性能を高めるもの。
■塩素入り・・・エンジン内部の金属部分の表面を溶かして滑らかにし、エンジンオイルの流れをよくするもの。
■防腐剤入り・・・エンジンオイルに水分や燃料などが混入した際エンジンを保護する力が高い。

今回のポルシェ993エンジンについては塩素系の添加剤入りエンジンオイルを使用していた可能性が高く、発生したカムシャフトの表面の腐食については塩素系添加剤入りエンジンオイルを使用していたことが原因である可能性が高いとのことでした。

ポルシェ整備 964エンジン トラブル箇所の診断の流れ 
2015.06.23

エンジンのオーバーホールにあたって、トラブル箇所の診断を行っていきます。写真はエンジンの下からの1枚。エキゾーストマニホールドとエンジンブロックの間から、シリンダーヘッドが3つ確認できます。左側のシリンダーヘッド(6番シリンダー)が右の2つのシリンダーヘッドと異なり、黒く変色していることが見えます。

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したがいましてこの6番シリンダーヘッド付近からエンジンオイルが漏れていると診断されます。しかし実際にどこから漏れているのかは、この状態ではわかりません。トラブルの箇所を正確に特定するためには実際にエンジンを分解し、シリンダーヘッド内部に圧力をかけるリークテストでトラブル箇所を正確に特定します。

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ポルシェ整備 964カレラ2の経年劣化 ショックアブソーバーのトラブル 
2015.06.22

ポルシェ 964 カレラ2に装着されているポルシェ純正のショックアブソーバーのトラブルをご紹介します。


ポルシェ 964 カレラ2はコイルスプリング、ショックアブソーバーを一体型に組み合わせた
コンパクトなストラッド式サスペンションが採用されています。写真は平常時の状態です。

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ショックアブソーバーの中にはピストンとオイル、ガスが入っており、路面から受ける振動を減衰する装置です。
ポルシェ 964 カレラ2が発売されたのは今から21年前の1990年。

発売から21年も経過しておりますので、中のオイルが無くなったり、ガスが抜けたりして
ショックアブソーバーが正常に機能しない場合が多く、ポルシェ964のトラブルが発生しやすい箇所のひとつです。


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写真のように減衰時ピストンを押しても上に戻る力が無くなっています。

ポルシェ整備 964カレラ2の経年劣化 ブローバイホースの劣化
2015.06.21

ポルシェ 964 カレラ 2 ブローバイホースの劣化の修理をご紹介します。

ブローバイホースは以前にご紹介したブローバイガスの圧力を一定に保つためのパーツ「ブローバイバルブ」 から右リアタイヤ前にあるオイルタンクまでを繋ぐホースです。

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ブローバイホースはゴム製のパーツのため、経年劣化によって亀裂が入り、オイル漏れ等が起こりやすい場所です。
劣化したブローバイホースは新品に交換いたします。

ポルシェ整備 964カレラ2の経年劣化 パワーステアリングのオイル漏れ 
2015.06.20

ポルシェ 964 カレラ2 パワーステアリングオイル漏れの修理をご紹介します。


写真をご覧くださいエンジンルーム内の黒いパーツが以前もご紹介したことのある
パワーステアリングオイルタンク、シルバーのパーツがパワーステアリングのオイルポンプです。

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オイルポンプから車体前部のステアリングラックにオイルを送るためのオイルラインからオイル漏れが
確認できました。写真を見ると一見オイル漏れが見られませんが、オイルラインを切ってみるとオイルが黒く
滲み出していることがお分かりいただけます。

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オイルラインのもう一方を見てみるとこちら側は表面にオイルがしみだしているのが確認できます。
詳細なオイル漏れ箇所を確認するため、車体からパーツを車体から取り外しと洗浄を行います。

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