新着情報

ポルシェ整備 964 カレラ2 クラッチの紹介〜ハイパワー車独特のクラッチのつなぎ方   
2016.08.26

本日は、ポルシェ964など軽量でハイパワー車独特のクラッチのつなぎ方をご紹介いたします。

写真は、ポルシェ 964 カレラ2のクラッチです。
 
ポルシェ 整備  ポルシェ 整備


ポルシェは車重が軽く、エンジンパワーがあるため、スタート時にアクセルを吹かしてクラッチをつなぐ必要がなく、アイドリング状態でクラッチをつなげます。

ポルシェで一般的なマニュアル車と同様にアクセルを吹かしてクラッチをつなげると余計な負荷がかかり、クラッチを痛めてしまいます。

一般的なマニュアル車では
「アイドリング⇒アクセルを吹かす⇒半クラッチ⇒車が動きだす⇒クラッチをつなげる」

というスタート手順となりますが、ポルシェは
「アイドリング⇒半クラッチ⇒車が動き出す⇒クラッチをつなげる⇒アクセルをふむ」

という発進手順となっています。
 

ポルシェ整備 993 エンジン カムシャフトの虫食いの主な原因      
2016.08.25

本日は、あまりポルシェに乗らなかったことによるエンジンの虫食いをご紹介いたします。


写真は、お客様が持ち込まれたポルシェ993のエンジンのロッカーシャフトとロッカーアームを見たところです。
取り外してカムシャフトを見ると表面に大きな傷があることが確認できました。
 
ポルシェ 整備


これは「虫食い」と呼ばれるトラブルで、エンジンを十分に動かしていなかったために、
カムシャフトの表面からオイルコーティングが取れ、表面が腐食してしまいます。


カムシャフトは磨くことができませんので、新品に交換しました。
このようにポルシェは適度にエンジンをかけ、走行してあげることも長くトラブルなく乗る秘訣の一つです。
 
 

ポルシェ整備 996カレラ アライメントの不良による偏摩耗したタイヤ    
2016.08.24

本日は、アライメントの狂いによるタイヤの偏摩耗をご紹介します。

お客様が持ち込まれたポルシェ 996 カレラについていた左リアタイヤを取り外して、写真を撮りました。

 
ポルシェ 整備

続いてフロントタイヤ(左側)と先程の左リアタイヤ(右側)を並べた写真です。
左リアタイヤの内側(左側)だけが特に減っていることが確認できました。
 
ポルシェ 整備


これはアライメントがおかしくなっているために、走行中にタイヤが正常に路面に接さず、
タイヤの一部分だけが減ってしまう「内減り」という症状です。

足回りの組み付けが終わったあと、アライメントを正確に取ったうえで新品のタイヤに交換します。

ポルシェ整備 968/928 FRポルシェのエンジン比較
2016.08.22

共にフロントエンジンにエンジンが搭載され、リアタイヤが駆動するFRポルシェ「ポルシェ 968」と「ポルシェ 928」のエンジン比較をご紹介いたします。


写真は、「ポルシェ 928」のエンジンフードを開けたところです。8つの気筒を持ったV8エンジンが搭載されています。
 
ポルシェ 整備

一方の「ポルシェ 968」には直列4気筒エンジンが搭載されています。
 
ポルシェ 整備


直列4気筒という名称のエンジンですが、写真からもお分かり頂けるように実際には垂直ではなく気筒が若干傾いて搭載されています。
 
ポルシェ 整備

このことから「ポルシェ 928」に搭載されているV8エンジンを半分に切って、「ポルシェ 968」に搭載しているんではないか?という話もよく聞かれますが、実際には、両車のエンジンはまったく別のものとなり構成するパーツもほとんど同じものはありません。

ポルシェ整備 964 カレラ2 オイルタンク周辺からのオイル漏れ修理 
2016.08.21

ポルシェ 964 カレラ2 オイル漏れの修理をご紹介します。

今回お客様が持ち込まれたポルシェ 964 カレラ2は右リアタイヤ前にあるエンジンオイルタンクの周辺からオイル漏れしておりました。

ポルシェ 整備

写真の金属製のパーツが黒くオイルで汚れていることから、この周辺からオイル漏れしていることが判断できます。

ポルシェ 整備

この金属製のパーツは、エンジンオイルタンクから右フロントタイヤ前に設置されたオイルクーラーにつながるオイルラインとの間にあるオイルサーモスタッドハウジングです。
パーツを車体から取り外して洗浄し、正確なエンジンオイル漏れ箇所を特定します。