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ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 415
2011.05.10

宮古市内から約20分程で旧田老町の中心部に到着しました。津波の後片付けも少しずつ進み国道45号線沿いは重機を投入しての作業が急ピッチで進んでいますが、山懐の窪地には津波で押し寄せられた膨大な量の家屋が行き場を失ったかのように、うずたかく積み上がっています。自衛隊の災害派遣隊員がスコップを手に佇んでいますが、圧倒される量の木質系残骸の排除は重機なしには手が付けられません。

津波津波





1階部分がほとんど押しつぶされたようになくなった店舗らしき建物です。右側の海に向かってそびえる水門は3階建ての高さを遙かに凌ぐ海側屋根の庇がめくれていますが、津波の影響はこの高さにまで及んでいるのでしょう。
想像を越す大きさと破壊力です。

津波津波





国道45号線は流失し、急こしらえの国道が救援物資搬入の大動脈として供用されています。新たに造られた国道先の山肌は、津波の破壊力をいやが上にも認識させる爪痕です。何もかも根こそぎ持ち去った痕跡が海側から国道沿い迄の山裾をえぐり取っています。
更に北上し九戸郡野田村に入ると海岸線の近くを国道45号線が北リアス線に絡みつくように交差しながら走っています。そんな国道沿いに巨大な瓦礫の山が出現しました。何台ものシャベルカーが轟音を上げ稼働していますが、この光景はやはり異常と表現するしかありません。その先に続く海岸線に沿って存在した防風林です。

津波津波




国道もろとも全て破壊されその中で奇跡的に残った松が生命の力強さと希望を与えてくれます。決壊した防潮堤と津波の塩にさらされ枯れた竹藪から目をそむけると遠方には平和で穏やかな海が広がっていますが、猛り狂った時の海からは想像できません。

津波津波




次回に続く

ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 414
2011.05.02

宮古市の中心に向け更に進むと鉄骨の躯体のみ残した木材会社の建物が数珠を掛けたような状態で津波に流されず踏み止まっていました。その先にある自動車デイラーもやはり社屋内の備品は全て流失し、屋根からは更に沢山の浮きが幾重にもなって垂れ下がっています。海岸まで約300m程の距離ですから津波の直撃にあったならひとたまりもなかったでしょう。

津波
津波




宮古市内まで約4km程の金浜地区から山あいを眺めたところです。ここにも沢山の浮きが散乱しています。三陸は海沿いに走る国道のリアス式の半島の付け根部分は標高が高いですが、半島を越すと今度は下り坂から海沿いを走り、湾の中央に存在する中心街に至る繰り返しです。2km程で宮古市の中心街に至る海岸の水門ですが太いコンクリートの電柱でしょうか、2本とも根元から折れ放り出されたように転がっています。

津波津波





宮古市の中心街から田老に入りました。遠くに見える山裾の松や杉の緑がなければ砂漠と見まごうような荒涼とした風景が続いています。
そんな景観の中で外壁の白さが目立つ3階の鉄筋の建物が見えます。
遠くから眺めると特に異常は見当たりませんが、機能的には手前に片付けられないままの置かれている白い車と同様なのでしょう。

津波津波




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ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 413
2011.05.01

山田町の中心から山田湾に沿って右に弧を描きながら約3kmほど東に向かうと旧市内とは商圏を異にする新たな商業施設が誕生しましたが、ここも海岸から至近距離ですから、これらの大型商業施設は建物の躯体を残すのみで流失しています。土手には津波は高さを示すようにくっきりと爪痕が残っています。天井から断熱材が垂れ下がっていますが、店内と駐車場は、ほとんど片付きその一角に仮設のトイレも設けられています。

津波津波




津波の引いた後の駐車場には漁船が一隻とり残されたままになっています。少し海から離れたこの大型店舗は重機を駆使し片付けに専念していますが、相当の日数を必要とするでしょう。施設に近づいて見ると漁船の周辺だけでも、まだ大変な量の木質系の瓦礫が散乱し、全く手が付けられていない状況です。
マイナスから正常時のスタート地点まで回復し、そこから復興への再スタートですから根気と時間と大変費用のかかる仕事になるでしょう。
励ましの言葉もありません。
がんばって下さいとしか。
すみません。

津波津波





宮古市津軽石は、北上する国道45号線が宮古湾を望む最初の集落です。右側の海から国道を越して左側の急斜面の山裾を直撃したと思われる痕跡が見られますが国道を走行していた車でしょうか、何台もが山裾に押しつけられた格好で、まだ置かれたままになっています。
津波が到達した高さまで山肌の笹が枯れています。正面の山肌は相当の高さまでえぐられていますが、海寄りにあったはずの山田線が山裾を取り巻く柵のような状態で線路が枕木毎めくれ上がっています。
辺りは一面海砂が覆い尽くしています。

津波津波





次回に続く