新着情報

ポルシェ整備 964エンジン ロッカーシャフトのWPC加工
2013.11.30


ポルシェ 964エンジンのロッカーアームとロッカーシャフトです。ロッカーシャフトの表面にはWPC加工を行っています。


ポルシェ 整備


WPC加工は強度と摺動性を向上させるために行う加工で、高圧力下で超微粒子を吹き付け、表面に非常に細かい凹凸を施します。この加工によってロッカーシャフト表面にエンジンオイルが長く保持され、潤滑効果を向上し、フリクションを低減させます。

またWPC加工は、金属疲労の減少にも効果があり、多くのレース用エンジン部品にも採用されている技術です。

ポルシェ整備 996GT3 ドライブシャフトジョイント その2
2013.11.29

ポルシェ 996 GT3のドライブシャフトジョイント部分です。昨日はドライブシャフトジョイントのハウジングの傷をご紹介しましたが、ハウジング側に傷があるということはボール側にも傷がある場合がほとんどです。今回点検を行ったポルシェ 996 GT3のドライブシャフトのボールを確認してみるとハウジング側と同じように傷が確認できました。


新品の正常なボールと並べて写真を撮りました。傷があるボールは新品のボールに比べて黒ずんでおり、明らかに使い込まれたことがわかります。

ポルシェ 整備


ドライブシャフトジョイント部分は、以前ご紹介したゴム製のブーツでカバーされています。

ポルシェ 整備


ムラタチューンでは、経年劣化によるブーツ交換の際には必ずドライブシャフトジョイントのハウジングとボールの傷の確認も行っております。傷が確認できた場合には、お客様にお知らせと修理のご提案を行い、予防整備に努めています。

ポルシェ整備 996GT3 ドライブシャフトジョイント その1
2013.11.28


ポルシェ 996 GT3のドライブシャフトジョイント部分です。ドライブシャフトジョイントの中は上下左右に自由に動くことができるよう、写真のようにハウジングとボールが入った構造になっております。



ドライブシャフトジョイントのハウジング内側を見てみると写真のように傷があることが確認できました。この傷によって、走行中ドライブシャフトからガタガタと異音が発生したり、乗り心地に悪影響を与える場合があります。



明日に続きます。

ポルシェ整備 964カレラRS オイルホースの交換・加工
2013.11.27


ポルシェ964 カレラRSのオイルクーラーの追加と同時にオイルタンクから右フロントのオイルクーラーまでを繋ぐオイルホース・オイルパイプの交換を行います。


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オイルホースはゴム製、オイルパイプは金属でできており、一体成型のパーツとなります。通常の交換ですとオイルホース・オイルパイプすべて(右リアタイヤ前のオイルタンクから右フロントタイヤ前のオイルクーラーまで)を交換しなければいけません。

オイルホース・オイルパイプが一体成型のためパーツ自体が高価なこと、またゴム製のオイルホースが劣化していてもオイルパイプはそのまま使用できる場合があるので、オイルホースのみを耐久性の高いステンメッシュホースに交換することをおすすめしています。

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ただ、オイルホース・オイルパイプは元々一体成型のパーツのため、オイルホースのみを交換・加工は非常に高い技術が必要となります。

ポルシェ整備 993 チェーンハウジング腐食の修理
2013.11.26


ポルシェ 993エンジンのチェーンハウジングの腐食箇所の修理を行います。チェーンハウジングは、マグネシウムでできているため、腐食箇所は他の場所とは異なり写真のように白く変色します。この部分からエンジンオイルの漏れ等が発生します。


ポルシェ 整備


修理はチェーンハウジングとチェーンカバーの間のパッキンカバーとシーリングを丁寧にはがした後、表面を磨いて錆止めを塗り、再びシーリング・パッキンカバーを取り付けます。その際、ゴム製のパッキンカバーは新品に交換します。

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明日に続きます。