スピードスターのタイヤ 2020.01.19
スピードスターは低扁平タイヤを履いています。
フロントは245/35 ZR20でリアは305/30 ZR20のMICHELIN CUP2で、驚くほど車高が低いです。
ご覧の通り、フロントフェンダーとタイヤの間隙は指2本がかろうじて入る程度で画像は車高調整でアップした状態ですが、後輪は同システムが装備されていないため指を入れることさえできませんが、しなやかな乗り味を持ち合わせていて、その性能はポルシェの足回りの上質さを実感させられます。
ピストンピンのラッピング 2020.01.17
ピストンピンのラッピングを行いました。
ラッピングとは、長年走り込んだことにより傷ついたラッピング面を鏡面研磨することで、摺動抵抗を抑制する処理のことです。
左が処理前で右が処理後のピンです。
ご覧の通り、処理後のピンはくすみの無い綺麗な鏡面です。
この処理を行うことでシルクのようなエンジンフィーリングを手にすることができます。
繊細な作業ですが、エンジンオーバーホールは細かいことの積み重ねが大切です。
クラッチレリーズフォークの摩耗 2020.01.14
クラッチフィーリングに違和感を覚えたことはありますか?
今回はクラッチフィーリングが悪化する原因の一つを紹介します。
写真はクラッチレリーズフォークですが、油圧シリンダーのストロークをクラッチに伝達する役割をします。
レリーズベアリングの摩耗やクラッチディスクのグリス切れよって、クラッチディスクの動きが悪化した場合は、赤丸の部分が摩耗していると考えられます。
それが原因でクラッチペダルが重くなります。
悪化するとレリーズフォークの許容荷重以上の力が加わるため、最悪の場合は折れて走行できなくなります。
クラッチフィーリングの異常は、そのほかにも様々な原因が考えられますが、クラッチはミッションベルハウジングの中にあるため、分解点検しないと断定することは難しいです。
クラッチフィーリングに違和感を覚えたら、是非一度ご相談ください。
964 オイルクーラー周辺のオイル漏れ 2020.01.13
964で頻繁にオイルが漏れる箇所の一例を紹介します。
オイルクーラーが右フロントのヘットライト下部に設置されています。
緑丸で囲った部品がオイルクーラーで、その上部にエンジンオイルを送るオイルラインが接続されています。
赤丸で囲ったオイルラインのつなぎ目からオイルが漏れることが多く見受けられます。
この部分は接続する金具がホースの中に挿入されており、経年劣化によりホース痩せることで、トラブルが生じます。
この部分はインナーフェンダーやバンパーにより隠れてしまうので、外見から異常を発見することは難しく、リフトに上げて車体下部から点検する必要があります。