ポルシェ整備 996カレラ 振動を緩和させるミッションマウントの交換 2015.05.10
ポルシェ 996 カレラのミッションマウントの交換を行います。ミッションマウントはトランスミッションを車体に固定するためのパーツで、振動を緩和させるためにゴムブッシュとなっております。
ポルシェ整備 993 性能別に色分けされた純正ショックアブソーバー 2015.05.09
ポルシェ 993の足回りのショックアブソーバーの交換をご紹介いたします。
お客様のご希望で、ポルシェ 993のショックアブソーバーをスポーツタイプのものに交換いたします。
このショックアブソーバーは「オプションコード M-030」と呼ばれるスペシャルシャーシに搭載されるショックアブソーバーで、ポルシェ純正スポーツショックアブソーバーです。
写真はノーマルと並べたところです。左側がノーマル、右側の赤いものがスポーツタイプのショックアブソーバーです。色で区別されていて一目で区別がつくようになっています。
続いての写真はショックアブソーバーに取り付けられるコイルスプリングです。
左側がノーマル、右側が今回のスポーツタイプに取り付けるコイルスプリングです。
スポーツタイプのコイルスプリングは車高落とすために上部が細く、下部が太くなっています。
これはコイルスプリングの遊びを減らすために長さを保ちつつも、車高を落とすためのポルシェ社の工夫のひとつです。
ポルシェ整備 964 純正のマフラー関連のトラブル対策部品 2015.05.08
ポルシェ社純正のトラブル対策部品「マフラーステーの取り付け箇所のボルトを覆うスリーブ」をご紹介いたします。
マフラーステーは2か所をボルトで固定します。1か所はボルトの穴に対して直接ボルトを取り付けますが、もう一方はスリーブを咬ませて、長いボルトで固定する必要があります。
このスリーブと固定される部分の接地面積が少ないため、ボルトが折れてしまう等のトラブルが発生しておりました。そこでポルシェ社では、接地面積を増したスリーブを対策部品として販売しています。
写真左側が通常のスリーブ、右側が対策部品のスリーブとなります。
下から見ると設置面積が増していることがお分かり頂けます。
1992年度以降に販売されたポルシェ 964からはこのパーツが付いており、
それ以前のポルシェ 964に関しては症状を発見次第、交換を行っております。
ポルシェ整備 993RS/993GT2 ピロアッパーマウントの破損 その2 2015.05.06
昨日に引き続き、ポルシェ 993 RSやポルシェ 993 GT2などに取り付けられているフロントショックアブソーバーのピロアッパーマウントをご紹介いたします。
写真は取り外して分解したクラックが入っていた部位です。
分解してみるとクラックが想像以上に深いことがわかりました。ここまで深いクラックは、通常走行中には発生しにくいため、サーキット走行中に何かがあったと考えられます。
お客様に再度お話を伺ったところ、サーキットのコーナーを曲がる際に、縁石(ゼブラ)に何度か乗ったとのことでした。横から見ると大きく曲がっていることがお分かりいただけます。これでは走行中に違和感が出てもおかしくはありません。
お客様に現状の状態をご説明し、新品へのパーツ交換後、ホイールアライメントを調整致しました。
ポルシェ整備 993RS/993GT2 ピロアッパーマウントの破損 その1 2015.05.05
ポルシェ 993 RSやポルシェ 993 GT2などに取り付けられているフロントショックアブソーバーのピロアッパーマウントをご紹介いたします。
ピロアッパーマウントのボディとの接続部分であるベースプレートの外周には、音消しの役割を担うラバーシートが張られています。その外周部分にアルミ製のハウジングと共にピロが接続されます。
アルミハウジングの位置を定位置にする事もできますし、写真のようにナットの掛っているところを可動できるようにすることにより、レーシングアライメントも可能になります。
今回はお客様よりサーキット走行後から車の挙動に違和感があるとの事で、再度調整の依頼を頂きました。
点検を行うとアルミハウジングにクラックが入っているのを発見しました。
ピロ部の付け根にクラックが入っているのが写真からお分かりいただけます。
明日に続きます。