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ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 949
2014.12.26

坂下ダム堰堤沿いの道路中央に陣取って、早速昼食の準備に取りかかりました。東京から段ボール箱に入れ持参した弁当をまず取り出し積み上げます。
ここに来る途中、都路の東外れにプレハブでコンビニエンスとスーパーを混ぜ合わせたような仮設店舗があり、そこで昼食時のお茶を調達しました。
人家はあっても人影を見かけないので、どんな店かと全員が店内に入り、あれこれ棚を見て回っているうちに酒好きがめざとく探し当てました。
瓶ビール24本入りケースに半額と表示されています。
早速2ケース仕入れ、何か凄く得をした感じになり全員がにこにこ顔で車に積み込みましたが、地域の皆さんの思いを考えると複雑な気持ちはいなせませんでした。

お茶と一緒に購入した瓶ビールが気がかりですが、いつの間にかチャッカリ弁当のそばのお茶の箱と並んで手際良く置かれています。
ダム本堤先の紅葉の木々を眺める紅葉見物の席に早変わりしました。
緋の毛氈は持参していませんから、ちょうど心地よく暖まったアスファルトに腰を下ろし、いつもの楽しい団らんが始まりました。

福島福島





紅葉見物が午後の主題でないことは皆知っていますが昼食をすませた頃、震災後この地を撮り続ける六本木からきたプロカメラマンと偶然居合わせ、遠藤富美おばさんをモデルに撮影したいと申し出があり、写したのがこんなイメージの写真のはずです。

その後、全員で福島第一原発が見えるダム本堤に移動しました。

福島福島




ダムの中間地点に止水扉を開閉する操作室があり見学できました。
3枚の止水扉が上下3段設けられていて、現在は上2段のみ稼働可能とのことで、開閉時の牽引ワイヤーは震災前に交換され飴色に光っています。
肝心な震災時のダムについては当然ひびひとつなく堰堤沿いの法面に亀裂が入り改修工事をした箇所のコンクリートが新しいことがひと目で分かります。
昼食をとった直ぐ近くです。

福島福島



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ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 948
2014.12.25

テレビカメラ回り始めると同時に棚田の稲刈りが始まりました。
ポルシェクラブ六本木の稲刈り実習はインストラクターを務めて頂いた渡辺金吾さんの指導の下、全員やる気、満々で棚田に挑戦し2時間少しで、まがりなりにもは無事終了しました。
いでたちは全員決まっていますが、“形より入りて心に到れ"と伝えたかどうか、事前に参加者全員につなぎ着用、長靴、軍手、当日好天の場合は帽子持参、時間厳守と通知しましたから素晴らしく統制が取れ、午前中の農作業実習は順調に進行しました。
いつも明るく元気一杯でイベントを楽しむのがポルシェクラブ六本木のポルシェ乗りです。

福島福島




花壇の先に棚田が山の中腹まで続いています。
道路に沿って梅林が帯状に伸び、つづら折りの坂道を上った中間に棚田が点在していますが、更にその上は一帯が杉林で苔むした杉の根本から、こんこんと清水が湧き、その水を利用し池の下に棚田が作られています。

993の脇に靴が揃えて置かれています。
土足禁止車両ではありません。持参したゴム長靴に履き替えた時、しまい忘れたのでしょう。

梅林の下に旧道が走り、右中央造成中の庭には巨岩が運び込まれ数年をかけ大庭園を再び造るそうです。
梅林に沿った旧道を左に行くとその先、大熊町は立ち入り禁止区域です。
ワンボックス2台に分乗し、午後からの農作業現場に移動です。

福島福島




今日の食事、朝食は都路に到着し後、駐車したポルシェを眺め東京から持参したむすび2個と遠藤富美おばさんの心づくし、茸入りむすびと漬け物を平らげました。
好天、ひんやりする晩秋の冷気、大自然の中で普段使わない筋肉を動かしたので、2時間ほどの農作業で空腹を覚えます。

途中、坂下ダムで昼食と取ってから、午後の農作業現場に向かうことになりました。

福島福島



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ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 947
2014.12.24

12月10日以降中断したポルシェクラブ六本木の農業実習ツーリングの稲刈りについてブログを再開いたします。
会場は福島県田村市都路ですが、当日は晩秋の好天に恵まれ山の中腹に広がる棚田は美しいこがね色に輝いています。インストラクターは現役、91才にして農業の第一戦で活躍する渡辺金吾さんで一株、一株左手に一杯になるまで刈り、乾いた所に置き、再び同じ動作で苅った稲をおく時は先においた切り口から15cm位のところで斜に交差し一束分にして、稲の苅り方と置き方の見本を示していただきました。 

福島福島





初めは教えられた通りやっていましたが、そのうち自己流の稲刈りをする実習生も出てきて、70年以上農業をしてきたインストラクターと都会で育ち始めて稲刈りに挑戦する生徒のギャップが生じました。
遠藤富美おばさんも「あやぁ、そんじゃぁだめだべ」と注意を受ける実習生も出る始末で、人の様を見る上で教えてもらうことが多かったです。

「みぃんなポルシェに乗った偉い人ばっかりだども、やらせて見りゃぁ、なんぼ、なんぼ・・・ 」
とお叱りを受け、素晴らしい農業体験と人生勉強をさせていただきました。

福島福島




営々と築いた地歩が一瞬で瓦解し、眠れぬ思いで苦悩しそれでも信念を貫く人の重い言葉でしたから、何と返事をするべきか戸惑いました。
遠藤さんは本音で語っていただける数少ない方ですが、何故かこういう忠告?苦言を言っていただける人に女性の方が多いです。

刈り取った稲は束ねる量と切り口がバラバラで不揃いのため、はぞ掛け棒を保管する屋根を利用し、束ねる前に揃え直す“ポルシェに乗って見せかけ立派な皆さん”です。

この写真に登場しているポルシェ乗りが、その対象ではありません。
念のため、いや名誉のためお断りします。

福島福島




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ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 946
2014.12.23

今回佐久穂町庁舎を訪ねたのは先月中旬に佐久穂町々営保養所で開催された第1回収穫祭の前夜、会場が設けられた“味の里臼石"に試泊したのが、ことの始まりです。
長野県東御市のワイナリー「ヴィラデスト ガーデンファームアンドワイナリー」の玉村豊男さんが命名した新種のひすい蕎麦の試食と、あんこ、きなこ、エゴマ餅や豚汁をご馳走になった時、小林町議会議長さんにお目に掛かり今回お伺いする機会を得ました。
お訪ねしたのが週初めの町議会前で佐々木町長さんともお会いでき、1ヶ月後に開催されるポルシェウィンタートレーニングと1月17日(土)18時「茂来館」で開演されるコンサートのポスターをお渡しし町内に貼って頂けることになりました。

今年1月に第1回のコンサートが佐久穂町観光課の共催で開催された会場、茂来館の玄関アプローチです。
小海線海瀬駅から国道299号線を山手の手、十国峠に向かって右、直ぐの小高い丘の上にあり、庁舎と対比する素晴らしい建物です。

八千穂八千穂



新春に開催されるイベントの打ち合わせで佐久穂町を訪ねるのは、今回で4回目となります。
イベント期間中、お世話になる佐久穂町々営の宿泊施設「味の里 臼石」も訪ねました。先週末降った雪が日陰に残り、北斜面の山々は既に根雪として積もっています。
佐久穂町庁舎と同様にポルシェウィンタートレーニングのポスターをお持ちしました。昼食には少し早めでしたが話題のひすい蕎麦を食べ、宮川支配人とイベント期間中の部屋割りや料理の打ち合わせをしました。
早速、持参したポスターを玄関ホールに張って頂き、農閑期農家の皆さんが朝から風呂を利用しに来るので、告知をするにはとても都合が良いです。

八千穂八千穂




今日は穏やかですが、南向きの日溜まりでも-5℃しかありません。
臼石の玄関前、南向き日だまりは午後になっても水車を回す水が凍結したまま鍾乳洞の石筍ように成長し溶けずに残っています。

今回開催されるポルシェウィンタートレーニングのポスターはインストラクターとして小宮山泰央さんに登場頂きましたが、プライベートで絵夢レーシングチームをもち、今年8月エビスサーキットで開催された国内唯一の12時間耐久レースに2台で参戦しましたが、ポルシェクラブ六本木から4名がドライバーとして名を連ねました。
旧八千穂村の旧道を通りがかりに、ふと見つけた看板ですが景観にとけ込んだ、いい雰囲気に思わずシャッターを切りました。

八千穂
八千穂




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ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 945
2014.12.22

傾き始めた弱々しい冬の日は山肌を鴇色に変え、八千穂レイク堰堤の雪原越しに眺める白樺林は半月後には訪れるはずの-10℃以下の寒さに備え冬支度を整えたようです。
体が寒さになれていないこの時期が感覚的に最も寒く感じられ、日向は良いのですが、今日のように穏やかで暖かい日でも一旦日陰に入ると海抜1,500mの高原は一気に体温を奪われ自然環境の厳しさを身をもって体験することができます。

ご覧頂いている写真を説明?すると変な人が“変人の小径"に向かって歩を進めています。となりますが、表示板のイメージだと遅い春、5月の新緑から1ヶ月ほど前の紅葉の10月まで肩を寄り添って歩く二人を想像して表示されているのでしょう。

八千穂八千穂




枯れ野の先に続く“恋人の小径"は冬景色の中にあっても、その名だけでほんのりと暖かさを感じます。八ヶ岳下ろしの寒風に吹き寄せられた粉雪が、日本一を誇るその先の白樺林へといざないます。

八千穂八千穂




どこまでも続く冬枯れの白樺林、そんな風景の中にある白樺の白い幹はまるで妖精が乱舞しているように見えます。
八千穂レイクを囲む南西の山並みや、スキー場周辺は唐松林ですが、湖の一帯は何十年もかけ育まれた白樺だけの見事な林が続いています。

佐久穂庁舎の玄関を入って直ぐのホールに間伐材の唐松を利用した薪ストーブが設置され、のぞき窓を覗くとゆらゆらと赤々炎が揺らぎ、心安らぐ思いでしばらく暖を取らせてもらいました。

八千穂八千穂
 

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