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ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 633
2012.11.02

“活かに”を入れた水槽が置かれたスペースの奥に閻魔大王?の部屋があります。
水槽の塩分濃度を測る計測計を見せ説明をしてくれました。その計測器はミニチュアの松飾りの竹の先端部が斜めに切ったようになった部分に濃いブルーのレンズが装着されていました。水槽の海水を竹べら状にした箸の先に付け、レンズに水滴を落とし伸ばします。
レンズの反対側が望遠鏡の覗き窓のようになっていてそこから覗くと寒暖計と同じ画像が見え塩分濃度が計測できるようになっていました。

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濃度を常に4.5~6度と一定に保つため岩塩が用意されていました。
紙袋からポリバケツに移された純白の塩でしたから、これが岩塩なのか聞き直しました、
蟹を茹で上げる五右衛門風呂のような大きい釜が二つ大きい口を開けた格好で待ち構えています。
今日はまだ時間が早いので、もう一つの大釜とその脇に中華料理店でも見かける程の大きさの釜が用意されていました。
蟹を茹でる臭いはしませんでしたが既に茹で上がって赤い殻をした蟹が流し台に積み上げてありました。

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茹で上がった蟹は太めの輪ゴムで足を縮めたまま縦横に甲羅に固定されていました。試食に供されるため私たちが買い求めたずわい蟹もこんな風にがんじがらめに固定され、ぐらつく鍋で茹でられるとなると美味しい蟹を食べるだけの方がよさそうです。
鍋の底をつたって上がる赤い炎は地獄絵の大釜を包む炎にさえ見えます。

茹で上がるまで約1時間他の店を散策するのがどうもこの場合良さそうです。
藤盛さんと店の皆さんがお母さんと呼んでいる和田アキ子さん似の威勢の良い女性に挨拶をしひとまず退散の運びとなりました。

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次回に続く

ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 632
2012.11.01

10月最終の日曜日、朝8時少し前の札幌中央卸売 場外市場です。
築地と大きな違いは休日も営業をしていることでしょうか。
規模と購買対象者、事業主体の違いもあります。
この時間になると観光客が増え始め、中国は勿論シンガポールからも観光客がバスで来ていました。

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メイン通りの裏手が駐車場となっていて表通りから裏通りに抜けている店が何店かあり店内を通れば寒さしのぎになります。
大鍋ほどもある大きなキャベツやカボチャ、北海道の特産品、夕張メロンを店頭に高々と積み上げている店が軒を並べています。
そんな店に挟まれるように鮨屋が点在し、朝食抜きでホテルを引き払って来ましたから一切れ100円のメロンや鮨屋を見ると、つい食い気が先行しボタン海老で熱燗の朝酒がちらつき仕始めました。
そんな気持ちをぐっと抑え忙しい合間をぬって裏手にある“活かに" の貯蔵庫を藤盛さんにお願いし見せて頂きました。

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裏通りに面し、その更に裏通りまで続く加工工場を兼ねた貯蔵庫は効率よく海水入りの水槽が並べられています。店頭に据えられたものより更に大きい薄暗い水槽を覗き込むと広い水槽には大きい“たらば蟹” がゆったりした動作で遊弋していました。
海水温度は3~5℃に保たれ塩分濃度は4.5~6度だそうです。
水槽の底に珊瑚を敷き詰め海水の浄化をしているそうですが、月に2回海水の入れ替えをしているそうです。
生きたままの蟹を販売するための知恵と労力、設備は大変なことを改めて知ることができました。
何の生業も一流になるには日頃のたゆまぬ努力を継続し続けることだと藤盛さんの説明から教えて頂きました。

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次回に続く