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ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 638
2012.11.07

9月27日(木)7時、朝食をすませた頃、泣き出しそうな空模様です。
ホテルから眺めると北の方角ニュルブルクリンク辺りは霧が重く垂れ込めていましたが、降ってはいませんでした。
8時にプロスポーツでタイヤを交換してからポルシェAG主催のドライビング スクールに参加の予定をたてました。
そしてタイヤの交換を待つうちにアイフェル高原特有の秋雨が降り始めました。
細かい霧のような雨が間断なく降り注ぎ先程までドライだった路面はたちまちウェットに変わり9時過ぎにはタイヤ交換が間違いでなかったことを証明するような本降りに変わりました。
昨日の天気予報で今日は雨が降ることは分かっていましたからタイヤの手当をしておきました。8時のプロスポーツ就業開始と同時に作業に取りかかってもらうためで少し早めに到着しました。

新品のタイヤを装着しニュルブルクリンクのグランプリコース内のピットに設けられた受付に着く頃には風も加わり気温は急激に下がりはじめました。
昨年までのスタッフは全て入れ替っていましたが、何の支障もなく受付は滞りなく行われスムーズな運営に驚きました。
ピットを3区画使用し受付とバックアップ体勢が整えられていました。

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ピット内にケータリングが設けられ、混雑を解消するため3箇所に分散しフリードリンクのコーナーが2箇所になっていました。最も広いスペースに軽食と果物が用意されバックアップはリンドナーホテルが担当し、昨年ポルシェ週間でいろいろ無理なお願いをお聞き頂きお世話になったクリスチャン・ションヘルドさんも見えていました。
昼頃のはミッシェル・ドゥーバムさんも顔を見せ皆さんに一辺に挨拶することができたのは大変幸運でした。

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午前10時のグランプリコース前の駐車場です。
西からの強風に煽られグループを表示する幟がしぶきを振り払いながら、ブルブルと音を立てはらめいています。
幟の後方に縦列にポルシェが並んでいるグループが現在休憩に入っています。
その他のグループはグランプリコースからノルドシュライフェに続く25.981kmのトレーニングに挑戦しています。
インストラクターを前後に約20台のポルシェが周回を重ねるいわゆるカル鴨方式でトップを走るインストラクターは直ぐ後ろを走る参加者のレベルに応じスピードを調整し走りながらトランシーバーで後方のドライバーにアドバイスをします。
グループはレベルが同一の参加者で構成されていますから、極端な遅れや追走はありません。
但し先を走るグループが遅い場合、追いついてしまうこともあります。

西の空からアイフェル高原に次々とせり上がってくる雨雲は途切れることはありません。

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次回に続く

ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 637
2012.11.06

ワイナリーは堅固な木造建築で土間に付属した左手の店内は清潔且つシンプルなしつらえでワインや今この時期だけのフェーダーヴァイサーを楽しめるようにテーブルも備えています。
店内に差し込む秋の陽射しがあまりにも美しくシャッターを切りました。
暑くもなく寒くもないこの時期、こんな店で美味しいワインの飲みながらゆっくり午後のひとときを楽しめたなら、最高の贅沢なのでしょうが今日の夜までにニュルブルクリンクに着かなくてはなりません。
同行者はペーパードライバーですから、甘口のアイスワインをグラスに一杯頂き、暫し楽しい時間を過ごしました。
カウンターには女将さんによく似た女性がいるので娘さんですかと聞いたところやはりそうでした。

女性に歳を聞くのは失礼と思いながらも、女将さんに大変お若く、お元気ですが何年のお生まれですかと聞いたところ同じ年生まれで意気投合し話は限りなく発展するきっかけになりました。
ご主人も健在で3才上の現役でブドウの栽培に、いそしんでいるそうです。女将さんは7月ご主人は5月生まれの同月と聞き益々話に花が咲くこととなりました。

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話が弾む内に近隣のおじさんが3升入りの瓶ならぬ5L入れられるボトルを持参し車でワインを買いに訪れました。
女将さんとは古くからの顔なじみなのでしょう。赤ら顔のおじさんは親しく会話を交わしながらボトルにワインを注いでいました。このワインを何日で飲むのか聞いたところ2日だそうです。
この地であればワインは日常の必需品なのでしょう。そして訪れたおじさんは単にワイン好きなだけなのでしょう。
赤ら顔をニコニコさせながらボトルにワインを注いでいます。


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そして満たしたボトルを左手に下げおじさんは女将さんに10ユーロの支払をするでもなく女将さんは催促もしません。
どのような取り決めになっているのか興味が沸きましたが、これは聞かずしまいで終わりました。
因みにここに日本人は来ますかと質問したところ良く訪れるそうで驚きました。“へー " ここは観光ルートになっているのだと知り更に驚きました。
ワイン好きな人ならたまらないスポットなのかも知れませんし店の雰囲気は味わい深く農家が経営している副業のワインショップとして直接生産、直接消費は理想的な形態です。

少し長居をし過ぎました。
日本から持参したナビゲーションシステム ガーミンを頼りに再びアウトバーンに乗り入れました。

グリーンのトレーラー後部車輌に白地に赤抜きの字でFahrchulerのシールが貼られています。
警察の運転練習用の車輌なのでしょうか。
定速で走行車線を走っていますが、この種の表示をした車輌を日本では見かけたことがありません。
以前は自衛隊の車輌が表示をしていましたが、最近はどうでしょう。


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ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 636
2012.11.05

61号線からの渋滞逃避行を敢行したことでドイツの田園風景を充分味わうことはできましたが昼食抜きでシュッツトガルト中央駅を出発したので、水分くらいは補給したくなりました。
あたりは一面ブドウ畑で美味しそうな房をたわわに付けています。

私が見張っているからあなたの分と二房採って来てと言ったのですが、言われた方は私が見張っていると言い張ります。あなたはペーパードライバーで運転ができないからあなたが採って来るべきだとやり取りに始終していると運良く写真の看板が目に飛び込んで来ましたから 危うく○○事件を起こすことなく早速訪ねることにしました。

農家の納屋の板戸は陽差しで暖まり、ほのかに板の臭いを放つ秋の午後です。

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少し傾きかけた午後の陽差しが陰を落とす納屋の先に小さなワイナリーの入口が見えました。周辺はこの農家が一軒あるだけで一面ブドウ畑です。
清潔な雰囲気を漂わせる玄関先はブドウ棚がアーチのようにしつらえてあり玄関を入った先の土間で声を掛けても誰もいません。
100L程入ったワインとまだワインになっていないフェーダーヴァイサーと呼ばれる未成熟のワインの容器が土間の中央に6個でんと据えられていました。
白い羽と訳されるフェーダーヴァイサーは未熟成のワインでブドウジュースとの中間のフルーティーな飲み物です。ブドウの収穫期のこの時期のみ味わうことができると聞いていましたが、事故渋滞に遭遇したのが幸いし思いがけず話に聞いたフェーダーヴァイサーを初めて味わうことができたのは何とも幸福な午後のひとときです。

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白く濁ったブドウ液の発泡ジュースはワインになる手前のものでアルコール含有量は4%以下のようです。
フェーダーヴァイスは発酵途中で完全に熟成するまで発酵ガスを発生し続けるので瓶に詰めても栓で密封することはできません。密閉すると瓶が爆発する恐れがあり収穫期のこの期間だけ味わうことができ、当然瓶詰めでの輸送は困難ですから、その場で味わうのが一般的なようです。

玄関を入った土間のテーブルにはサンプルのフェーダーヴァイサーやブドウから醸造した酢、そしてワインが並んでいます。
板壁にはそれらの価格を表示した価格表がありましたが、だいたい1Lで200円と日本では想像し難い驚くべき安さです。

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ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 635
2012.11.04

話は巡り巡って札幌からシュツットガルトのホテルの話を経由し、再びドイツはシュツットガルト郊外の宿泊先の話に戻ります。
9月24日(月)週末、ニュルブルクリンク週間に参加のため訪独する皆さんより5日早くフランクフルト空港に到着しました。
16時過ぎに着陸し荷物を受け取る迄2時間近く費しました。
いつもは空港でレンタカーを借り移動するのですが今回は一人で先行して訪独したためシュッツトガルトまでICEで移動することにしました。
時差ボケによる眠気の心配をしながらのアウトバーンを一人で移動するのを避けるためです
20時10分頃ほぼ時間通りシュッツトガルト中央駅に到着し車で東京ダイニングに向かいました。

讃岐うどんで夕食を済ませ、いつもの安ホテルを22時頃訪ねたところ予約してあったにも関わらず既に満室です。さてどうしたものか思いあぐねてました。
この時期オクトーバーフェスタの前は5ッ星のホテル以外どこも満室です。
讃岐うどんを食べた東京ダイニングのアルガイアさんはシュツットガルト領事館々長時代からの知人でしたから、そのよしみで急遽泊めて頂くことができました。

翌朝10時半過ぎ、少し回り道でドライブしてからウルム手前エヴァースバッハ駅に向かいました。
7年前にアルガイアさんにスクーデリアハンセアートの通訳をして頂いたことがありノルドシュライフェの6kmポストフォックスローヤのようだねの云いながら直線の走行ラインをとり駆け下ってくれました。
ああ何と勇ましいことでしょう。

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シュッツトガルト中央駅まで約40分 駅は無人でホーム中央に自動券売機が設置されていて、ここで乗車券を7ユーロで購入します。
しかし切符が券売機から出るまでドイツ語で表示されたパネルを7回も押さなければ切符は出てきません。
そんな理由があってわざわざホームまで同行し幼い頃の思い出の分かれのようにホームで見送ってくれました。

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12時30分過ぎシュッツトガルト中央駅16番ホームに到着しました。
駅のレンタカー事務所に行ったところ予約したはずの車は既に貸し出されてしまいなという回答です。
昨夜に続き再び予約無効で路頭?に迷う事態に陥りました。
朝から使うと思っていたが来ないので貸し出したと云うのが、その理由です。
待つこと1時間ようやく用意されたフォードSUVでニュルブルクリンクを目指し出発しました。途中ホッケンハイムを通過しマインツ付近で事故渋滞にはまってしまいました。のろのろ運転の一寸刻みで移動はするものの遅々として解消されません。仕方なく手短なインターチェンジで一般道に下りて650号線をバート デュルクハイム方面への渋滞逃避の旅となりました。
丁度3週間前渋滞で大いに肝を冷やしたばかりでした。
今回は20時までにニュルブルクリンクに入れば良いので敢えてこの季節のドイツの田園風景を肌で感じるため一般道を選びました。

さて、どんな旅となるのでしょう。

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ポルシェ専門店,これが分かればポルシェパラノイア 634
2012.11.03

蟹は今この時期が価格が一番安定しているそうで、年末から新年1月一杯は需要が増えるため値上がりするそうです。
今がチャンスと秋の札幌中央市場 場外市場まで蟹を食べに足を伸ばしました。水槽から鉤で引き上げ、こんなところで2.5kgと云われ1匹買い求めました。
これを今朝の朝食代わりにしようとの目論見です。これから自分が食べる活きた蟹が輪ゴムでがんじ搦めにされ釜ゆでを見るのはかないませんから早々に退散し場内の散策と決め込みました。

札幌の場外市場は築地の場外市場に軒を並べる鮨屋街とは大きく異なり海産物や観光客相手の土産物売り場の奥に広々とした店舗を構えています。
大きい看板に美味しそうな鮨の写真が並び二卷で380円などと書かれています。ここは札幌だから旨くて安くて当然と考えると期待はずれだったらと思う思考は完全に停止しています。
ここでどん欲な食欲に負け鮨を食べたなら茹でられたタラバ蟹が浮かばれなと我慢し、後ろ髪を引かれる思いで次の店に移動ました。

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40分程場内を散策したところで蟹が茹で上がったとの電話が入りました。
あれれ、1時間と云われなかった?と嬉しい誤算に満面の笑みで店に飛び戻りました。店内に二つしかない小さい方のカウンターの上に茹で上がったばかりの美味しそうな蟹がグリーンの包み紙で覆われ、さあどうぞと言って頂きました。お客様が次々店内を回遊する最も通路の狭い所で食べていられる度胸はありません。邪魔にならない店の奥で人目を避けるように舌鼓です。
箸などありませんから蟹の爪を楊枝代わりに早い者勝ちの喰い比べです。
2.5kgのたらば蟹はたちまちにして殻だけとなりました。
平らげたこの蟹はお幾らと想像します。

新春15日(木)から4日間氷上トレーニングが信州佐久の八千穂レイクで開催されます。
蟹の好きな横走りのポルシェ乗りの皆さん日帰りの飛行機で食べに行っても東京で食べるより安すかったです。一度行かれたら如何ですか。

今回は一泊しましたが下記が宿泊したホテルです。

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札幌のこのホテルは昨年7月頃に営業を開始をしたようです。
場所は中島公園脇で最近まで格安で宿泊できたようです。
一人で泊まるには勿体ない広さと設備で1万1千円でした。
偶然同じホテルをシュツットガルトでも利用しました。中央駅まで徒歩15分の繁華街の真ん中で古式ゆかしいこのホテルは10月2周目までオクトーバーフェスタでようやく探して貰ったホテルです。4階の屋根裏部屋で各部屋が一斉にシャワーを使う朝6時頃はヒマワリの様に大きい蛇口から水とお湯が分離し出て来るだけなら我慢もできますが他の部屋が蛇口をひねると水だけが出る状態に悩まされ外出間際に使うことを覚えました。

ドイツは空気が乾燥しているので風呂に入る習慣がないそうで?新しいホテルでもバスタブのないシャワーだけの部屋が多いようです。
時差ボケ解消と本来風呂好きなのでバス付きの部屋を何時も予約しています。
西洋ではバスタブ付きより部屋の広いことが優先される様で5部屋予約し2部屋がバスタブなし。その一部屋を割り当てられ3連泊我慢し、ようやく4泊目にバスタブ付きの部屋に代わりましたが宿泊費は2倍という皮肉が付録で付きました。

北海道北海道




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