新着情報

ポルシェ整備 996GT3 ドライブシャフトジョイント その2
2013.11.29

ポルシェ 996 GT3のドライブシャフトジョイント部分です。昨日はドライブシャフトジョイントのハウジングの傷をご紹介しましたが、ハウジング側に傷があるということはボール側にも傷がある場合がほとんどです。今回点検を行ったポルシェ 996 GT3のドライブシャフトのボールを確認してみるとハウジング側と同じように傷が確認できました。


新品の正常なボールと並べて写真を撮りました。傷があるボールは新品のボールに比べて黒ずんでおり、明らかに使い込まれたことがわかります。

ポルシェ 整備


ドライブシャフトジョイント部分は、以前ご紹介したゴム製のブーツでカバーされています。

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ムラタチューンでは、経年劣化によるブーツ交換の際には必ずドライブシャフトジョイントのハウジングとボールの傷の確認も行っております。傷が確認できた場合には、お客様にお知らせと修理のご提案を行い、予防整備に努めています。

ポルシェ整備 996GT3 ドライブシャフトジョイント その1
2013.11.28


ポルシェ 996 GT3のドライブシャフトジョイント部分です。ドライブシャフトジョイントの中は上下左右に自由に動くことができるよう、写真のようにハウジングとボールが入った構造になっております。



ドライブシャフトジョイントのハウジング内側を見てみると写真のように傷があることが確認できました。この傷によって、走行中ドライブシャフトからガタガタと異音が発生したり、乗り心地に悪影響を与える場合があります。



明日に続きます。

ポルシェ整備 964カレラRS オイルホースの交換・加工
2013.11.27


ポルシェ964 カレラRSのオイルクーラーの追加と同時にオイルタンクから右フロントのオイルクーラーまでを繋ぐオイルホース・オイルパイプの交換を行います。


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オイルホースはゴム製、オイルパイプは金属でできており、一体成型のパーツとなります。通常の交換ですとオイルホース・オイルパイプすべて(右リアタイヤ前のオイルタンクから右フロントタイヤ前のオイルクーラーまで)を交換しなければいけません。

オイルホース・オイルパイプが一体成型のためパーツ自体が高価なこと、またゴム製のオイルホースが劣化していてもオイルパイプはそのまま使用できる場合があるので、オイルホースのみを耐久性の高いステンメッシュホースに交換することをおすすめしています。

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ただ、オイルホース・オイルパイプは元々一体成型のパーツのため、オイルホースのみを交換・加工は非常に高い技術が必要となります。

ポルシェ整備 993 チェーンハウジング腐食の修理
2013.11.26


ポルシェ 993エンジンのチェーンハウジングの腐食箇所の修理を行います。チェーンハウジングは、マグネシウムでできているため、腐食箇所は他の場所とは異なり写真のように白く変色します。この部分からエンジンオイルの漏れ等が発生します。


ポルシェ 整備


修理はチェーンハウジングとチェーンカバーの間のパッキンカバーとシーリングを丁寧にはがした後、表面を磨いて錆止めを塗り、再びシーリング・パッキンカバーを取り付けます。その際、ゴム製のパッキンカバーは新品に交換します。

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明日に続きます。

ポルシェ整備 964 精度の高さの重要性
2013.11.25


ポルシェ 964 カレラ2のエンジンのクランクシャフトとコンロッドです。コンロッドの大端径(大きい円の部分)が、クランクシャフトのクランクピンに組み込まれ、ピストンから受けた力を回転力に変えます。


ポルシェ 整備-ポルシェ 極限までの精度の高さ ポルシェ 整備-ポルシェ 極限までの精度の高さ


コンロッドの大端径とクランクシャフトのクランクピンと間には適切なクリアランスがなければいけませんので、正確に計測する必要があります。

ポルシェ 整備-ポルシェ 極限までの精度の高さ


「プラスチゲージ(写真手前)」と呼ばれるゴムのようなのをそれぞれの間に挟んで、クリアランスの値を計測するのが、一般的な方法ですがこれでは正確な値が図れるとは限りません。

より精密な数値を測定するため「ダイヤルゲージ(写真中央)」を用い、より精度の高いクリアランス値を計測しています。

大きな力が長期にわたってかかる部分だけにこのような細かなクリアランス値を計測することが大切となってきます。

ポルシェ 整備-ポルシェ 極限までの精度の高さ