新着情報

ポルシェ整備 964 異常を知らせるノッキングセンサー
2013.10.13


本日は、エンジンの異常を知らせるノッキングセンサーをご紹介いたします。


エンジンのシリンダー内部で何らかのトラブルが起こり、異常燃焼が発生すると
「カリッカリッ」というような金属がこすれるような音がしたり、エンジンから振動が発生します。

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それを感知するのが、ノッキングセンサーです。
ノッキングセンサーは、それぞれのシリンダーヘッドに取り付けられており、
珍しい緑色のコネクタが使われているのでわかりやすいパーツです。

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ノッキングセンサーは、発生した音や振動を電圧に変え、コンピュータに伝えます。

コンピュータはその情報を元に空気と燃料の調整や点火タイミングの変更などを行って、
異常燃焼を抑制し、正しく燃焼するように補正します。

ポルシェ整備 996 車種問わず発生するホーンのトラブル
2013.10.12


本日は、ポルシェ 996 GT3のホーンの修理をご紹介いたします。


以前から何度かご紹介しておりますが、ホーンのトラブルは比較的発生しやすいトラブルです。
鳴りが悪い、また鳴らないといった症状が発生している場合は、点検をオススメいたします。

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ポルシェ 996 GT3のホーンには高音と低音の2種類のホーンが取り付けられています。
今回は高音側のホーンの修理・交換を行います。

ポルシェ 996 GT3のホーンはフロントの車体下、右側の穴の中に装着されています。
この穴から水などがホーン内部に侵入し、音が小さくなったり、鳴らないなどのトラブルが発生いたします。

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ポルシェ整備 73S〜964 チェーンスプロケット固定方法の違い
2013.10.11

本日は、ポルシェ 911 73S〜964のエンジンのカムシャフトの

チェーンスプロケットの固定方法の違いをご紹介します。

ポルシェ 911 73Sのチェーンスプロケットの写真です。

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大きなナットで固定されているのがお分かりいただけます。


一方ポルシェ 964のチェーンスプロケットは以下のようになっています。

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ナットよりも効率的でより強固に固定されるボルトで固定されています。

ポルシェ整備 964 ウォッシャー液の噴出不具合
2013.10.10


ポルシェ 964 カレラ2 ウインドウウォッシャーのチェックバルブのトラブルをご紹介します。


ウインドウウォッシャーのチェックバルブとは、フロントウインドウやリアウインドウへウォッシャー液を
供給・噴出するバルブのことです。写真はフロントフード側から見たチェックバルブの取り付け箇所です。


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お客様が持ち込まれたポルシェ 964 カレラ2はウインドウウォッシャー液が一部噴出されていないバルブがありました。ウインドウウォッシャーのチェックバルブは、複数の形状がございます。

写真のチェックバルブは、ウインドウォッシャータンクに近い側にあるチェックバルブのためT字型の形状をしており、ここでウインドウに噴出されるウォッシャー液と残りのバルブへ流れるウォッシャー液に分岐されます。


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ウインドウに噴出される側には逆流を防止する装置が付いており、流れが逆流することを防止しています。
この装置になんらかの不具合が発生し、流れをせき止めてしまったため、ウインドウウォッシャー液が噴出されないトラブルが発生しておりました。

ポルシェ整備 964 ロッカーシャフトのWPC加工
2013.11.30


ポルシェ 964エンジンのロッカーアームとロッカーシャフトです。ロッカーシャフトの表面にはWPC加工を行っています。


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WPC加工は強度と摺動性を向上させるために行う加工で、高圧力下で超微粒子を吹き付け、表面に非常に細かい凹凸を施します。この加工によってロッカーシャフト表面にエンジンオイルが長く保持され、潤滑効果を向上し、フリクションを低減させます。

またWPC加工は、金属疲労の減少にも効果があり、多くのレース用エンジン部品にも採用されている技術です。