新着情報

ポルシェ整備 964 純正ショックアブソーバーの経年劣化
2013.10.08


ポルシェ 964 カレラ2に装着されているポルシェ純正のショックアブソーバーの経年劣化をご紹介します。

ポルシェ 964 カレラ2はコイルスプリング、ショックアブソーバーを一体型に組み合わせた
コンパクトなストラッド式サスペンションが採用されています。写真は平常時の状態です。

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ショックアブソーバーの中にはピストンとオイル、ガスが入っており、路面から受ける振動を減衰する装置です。
ポルシェ 964 カレラ2が発売されたのは今から21年前の1990年。

発売から21年も経過しておりますので、中のオイルが無くなったり、ガスが抜けたりして
ショックアブソーバーが正常に機能しない場合が多く、ポルシェ964のトラブルが発生しやすい箇所のひとつです。
写真のように減衰時ピストンを押しても上に戻る力が無くなっています。

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ポルシェ整備 964 車検時、要点検!ブレーキフルード エア抜きバルブ
2013.10.07


ポルシェ 964 カレラ2 ブレーキフルードのエア抜きバルブをご紹介します。

ブレーキフルードのエア抜きバルブは、ブレーキフルードの中に入った空気を抜くためのバルブです。
写真のようにブレーキキャリパーに取り付けられています。

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お客様のポルシェ 964 カレラ2から、ブレーキフルードのエア抜きバルブを取り外しました。
写真を見て頂くとバルブの中央部分がサビていることがお分かり頂けるかと思います。

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この状態のまま放置しておくとサビが進行していきくと、エア抜きバルブが折れてしまう可能性があり、
ブレーキキャリパーから取り外すことができなくなります。

ブレーキフルードのエア抜きバルブは、ブレーキフルードを交換するときに外す必要がありますので、
折れてしまうとブレーキフルードの交換そのものができなくなってしまいます。

ブレーキフルードは2年に1度の車検の際には、必ず交換しなければいけませんので、
その際にブレーキフルードのエア抜きバルブにサビがあれば早めに新品に交換して頂くことをオススメします。

ポルシェ整備 〜964 変わらない油圧センサー
2013.10.06


ポルシェのエンジンオイルの油圧計測する油圧センサーをご紹介します。


この油圧センサーは、ポルシェ964以前から現在のポルシェ997に至るまで、ほぼすべてのポルシェ911に同様の油圧センサーが取り付けられています。

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ポルシェ 964のエンジンの油圧センサーは写真のように、クランクケースに取り付けられています。

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写真の細い穴からセンサー内にエンジンオイルが入ることによって、油圧を計測しています。

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ポルシェ整備 964/993 外からではわかりにくいパーキングブレーキの減り
2013.10.05


本日はパーキングブレーキ(サイドブレーキ)の減りについてご紹介いたします。

特にポルシェ 964やポルシェ 993近頃、件数が多くなってきたトラブルのひとつです。

パーキングブレーキを引いた際に

■異音がする
■効きが悪い
■引き白が多い

といったような症状が出ている場合は、パーキングブレーキがすり減っていると考えられます。

パーキングブレーキの減りは外からはチェックすることができないため、どの程度減っているのかすぐに確認することができません。
上記の症状が出ているお客様は、一度点検に出されてはいかがでしょうか。


ムラタチューンでパーキングブレーキを交換されたお客様の写真をご紹介いたします。

パーキングブレーキのブレーキシューです。
このブレーキシューがブレーキローターの内側に接触することで、ブレーキがかかります。

写真をご覧いただくと表面が劣化し、ヒビ割れているのがお分かりいただけます。

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次に左右のブレーキシューを並べた写真です。
先程のブレーキシューは劣化しているものの、まだシューが残っておりましたが、もう片方はシューが完全になくなってしまっております。

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またブレーキシューが無くなっていた方のブレーキローターの写真です。
接触面が削れて傷があることがお分かりいただけます。

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ポルシェ整備 964 ポルシェ社純正のトラブル対策部品
2013.10.04


ポルシェ社純正のトラブル対策部品「マフラーステーの取り付け箇所のボルトを覆うスリーブ」をご紹介いたします。

マフラーステーは2か所をボルトで固定します。1か所はボルトの穴に対して直接ボルトを取り付けますが、もう一方はスリーブを咬ませて、長いボルトで固定する必要があります。

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このスリーブと固定される部分の接地面積が少ないため、ボルトが折れてしまう等のトラブルが発生しておりました。そこでポルシェ社では、接地面積を増したスリーブを対策部品として販売しています。

写真左側が通常のスリーブ、右側が対策部品のスリーブとなります。
下から見ると設置面積が増していることがお分かり頂けます。

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1992年度以降に販売されたポルシェ 964からはこのパーツが付いており、
それ以前のポルシェ 964に関しては症状を発見次第、交換を行っております。