新着情報

ポルシェ整備 993・ターボ マニュアルトランスミッションの修理 その1   
2017.05.19

本日より「ポルシェ 993ターボ ミッションの修理」を数回に分けてご紹介していきます。

お客様が持ち込まれたポルシェ 993ターボのマニュアルトランスミッションを車体から取り外したところです。
 
ポルシェ 整備

トランスミッション先端のフロントケース側から写真を撮りました。
フロントケース下側が黒く汚れているのがご確認いただけます。典型的なオイル漏れの症状です。
 
ポルシェ 整備  ポルシェ 整備

フロントケースを取り外しました。するとフロントケースのメインケースとの接合面が変色し、オイルが滴っているのがご確認いただけます。この部分からオイル漏れを起こしていたことが確認できました。
 
ポルシェ 整備  ポルシェ 整備

ポルシェ 整備


明日に続きます。
 

ポルシェ整備 ポルシェ車全般 ドアミラーの振動原因    
2017.05.18

ドアミラーの固定ボルトをご紹介いたします。

ドアミラーはこの固定ボルト1本で固定されているため、ゆるみが発生しますと走行中ミラーが振動を起こし、
後方確認に支障をきたす場合がございます。
 
ポルシェ 整備

ムラタチューンへ入庫されたポルシェは必ずドアミラーがガタガタしないか必ず確認を行っております。
 
ポルシェ 整備


また、固定ボルトのサビを防止するために本来は黒い樹脂のキャップがついているのですが、キャップが無くなっているポルシェを非常に多く見かけます。
 
ポルシェ 整備


お乗りのポルシェをチェックして頂いて、キャップが付いているか確認されてみてはいかがでしょうか。

ポルシェ整備 964 エンジンのクーリングファンカバーの破損修理    
2017.05.17

ポルシェ964 カレラ2 エンジンのクーリングファンのカバーの破損の修理をご紹介します。

クーリングファンカバーはクーリングファンで集めた空気を滞りなくエンジン表面に供給するために取り付けられています。
 
ポルシェ 整備


クーリングファンカバーはゴムと樹脂でできており、エンジンに近く熱の影響を受けやすいため、特にゴム部分が経年劣化により破損し、穴が開いてしまうことがあります。
 
ポルシェ 整備

空冷エンジンの肝であるクーリングファンのカバーが破損してしまうとエンジンの冷却性能が落ちてしまい、エンジン本体のトラブルを引き起こしてしまう可能性が高くなります。空冷エンジンにとってとても重要なパーツです。

ポルシェ整備 964 エンジンフューエルプレッシャーレギュレーターの不具合    
2017.05.16

ポルシェ 964のフューエルプレッシャーレギュレーターのトラブルをご紹介します。


フューエルレギュレーターは、燃圧を一定に保つためのパーツで中にゴムの膜があり、そのゴムの下側に燃料、上側がインテーク側に繋がっており、互いの圧力で燃圧を制御しています。
 
ポルシェ 整備


お客様の持ち込まれたポルシェ 964は、温感始動時にエンジンがかかりにくい症状が発生しておりました。

フューエルレギュレーターを調べてみるとフューエルレギュレーターの中のゴムが破れていてることがわかりました。燃料側とインテーク側とを隔てるゴムが破れていたため、インテークマニホールド側に燃料に燃料が送られ、インテークを通じて余分な燃料がエンジンに送られていました。

それにより想定された量に比べて燃料が濃くなり、特に高温下でのエンジンがかかりにくい症状につながっておりました。
 
ポルシェ 整備

ポルシェ整備 964と993の違いに見る空冷エンジンの進化 その3     
2017.05.15

引き続き、ポルシェ964とポルシェ993のエンジンの違いからエンジンの進化をご紹介します。ポルシェ964とポルシェ993のエンジンでは、ロッカーシャフトのカムハウジングへの固定方法も異なります。

ポルシェ964はシャフトの両端をボルトで締めることで、シャフト両端の太さが増してカムハウジングとの隙間を埋め、固定されます。
 

ポルシェ 整備



一方のポルシェ993はボルト2本でカムシャフトに直接固定されます。
 

ポルシェ 整備



このようにカムハウジングからロッカーシャフト、ロッカーアームの小さな部分を比較しても964から993へより効率的になるようエンジンが進化しているのがお分かり頂けたかと思います。