新着情報

ポルシェ整備 964 純正対策部品 スタッドボルト
2013.09.03



ポルシェ社純正の対策部品スタッドボルトをご紹介いたします。
スタッドボルトはエンジンのクランクケースにシリンダーを取り付ける長いボルトのことです。

今回お客様が持ち込まれたポルシェ 964 カレラ4のエンジンを見てみるとスタッドボルトのうちの1本が折れておりました。
他のボルトも同様の症状が発生する可能性があるため、折れたボルトだけでなく、すべてのスタッドボルトを新品に交換いたします。

ポルシェ 整備


新品の新しいスタッドボルトを組み付けました。


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交換前(左)と交換後(右)の写真をご覧ください。

ポルシェ 整備 ポルシェ 整備



交換前と交換後でスタッドボルトの形状が異なることがお分かり頂けます。
交換後のスタッドボルトは、交換前に比べてボルト全体に刻みがあり、太くなっています。

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これはポルシェの対策部品のひとつで、ポルシェ993のエンジンからこの対策済みのスタッドボルトが使用されております。

ポルシェ整備 964 ゴム製パーツの経年劣化
2013.09.02

ポルシェ 996 カレラの足回り・パンプラバーの交換をご紹介いたします。


バンプラバーは、路面の凹凸によってショックアブソーバーが跳ね上げられたとき、
車体に底付するのを防止するパーツで、ショックアブソーバーと車体の間に取りつけられています。

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パンプラバーはゴムでできているため、経年劣化によって硬化・劣化し衝撃を吸収する機能がなくなってきます。
写真の左が交換前、右が新品です。交換前のバンプラバーは黒く変色し、ゴムが劣化しているのがお分かりいただけます。

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劣化したパンプラバーは新品に交換します。

ポルシェ整備 987 ステアリングラックからのオイル漏れ
2013.09.01


ポルシェ 987 ボクスターのステアリングラックからのオイル漏れをご紹介します。

お客様が持ち込まれたポルシェ 987 ボクスターの点検を行うとステアリングラックのゴムブーツからオイルが滴っていることが確認できました。

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ステアリングラックの中はオイルで満たされており、そこからなんらかの原因で外にオイルが漏れだしたものと考えられます。走行中は常に左右に動く部分となりますので、このままオイル漏れを放置しておくとハンドルを切る毎にオイルが外に押し出され、オイル漏れが進行していきます。

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ステアリングラックは、個々のパーツ交換が行うことができないため、ステアリングラックごとの
アッセンブリー交換となるため、非常に高価なパーツです。

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しかしながら、重大なトラブルにつながる可能性があるため、お客様に症状を丁寧に説明し新品への交換を行いました。

ポルシェ整備 964 トラブルを防ぐ予防整備 RPMセンサー
2013.08.31


本日は、ポルシェ 964 カレラ2のRPMセンサーを通してトラブルの予防整備をご紹介致します。

RPMセンサーはエンジンの回転数を計測するセンサーです。
RPMは「Revolution Per Minute」の略で「1分間の回転数」を意味しています。
RPMセンサーは、フライホイールの回転を元にエンジンの回転数を計測 しています。

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今回お客様が持ち込まれたポルシェ 964 カレラ2のRPMセンサーは、
コードの付け根部分を覆う樹脂でできたカプラーの一部が割れていました。

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現時点ではコードに損傷は見られず、トラブルは出ておりません。
ですが、今後この部分からコードが損傷し、RPMセンサーからコンピュータに
正しい信号が送られなくなるトラブルが発生することが予見できます。

コンピュータは、RPMセンサーで得られた回転数を元に
エンジンの燃料噴射量を導き出しています。

そのため、正常な信号が送られませんとエンジン不調、
または最悪の場合エンジンが始動しなくなる恐れがございます。


このようにムラタチューンでは、現時点でトラブルは出ていなくても、
今後トラブルにつながる要因を洗い出す予防整備を徹底しております。

ポルシェ整備 964 ハイパワー車独特のクラッチのつなぎ方
2013.08.30

本日は、ポルシェ964など軽量でハイパワー車独特のクラッチのつなぎ方をご紹介いたします。

写真は、ポルシェ 964 カレラ2のクラッチです。

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ポルシェは車重が軽く、エンジンパワーがあるため、スタート時にアクセルを吹かしてクラッチをつなぐ必要がなく、アイドリング状態でクラッチをつなげます。

ポルシェで一般的なマニュアル車と同様にアクセルを吹かしてクラッチをつなげると余計な負荷がかかり、クラッチを痛めてしまいます。

一般的なマニュアル車では
「アイドリング⇒アクセルを吹かす⇒半クラッチ⇒車が動きだす⇒クラッチをつなげる」

というスタート手順となりますが、ポルシェは
「アイドリング⇒半クラッチ⇒車が動き出す⇒クラッチをつなげる⇒アクセルをふむ」

という発進手順となっています。