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ポルシェ専門店.これが分ればポルシェパラノイア  1075
2017.07.12

オリジナルカラーのメルセデスAMG-GTRでグランプリコースの体験試乗は満足頂けたでしょうか。
自分がドライバーズシートでハンドルを握っての走行なら更にテンションは上がったでしょうが、今回はメルセデスAMG-E63Sのハンドルを握って20周以上したから、それで充分と自分に言い聞かせカメラに収まりました。
4リッターV8直噴ツインターボエンジンで出力は585馬力、縦にデザインされた15本のラジエターグリルのルーバーは必要に応じ開閉するそうで、閉まるとどうなるのか試しに見せてもらうのを忘れました。
サーキットでの高速走行の安全性は充分配慮され、後輪操舵システムを装備し100km以上で走行時のカーブはフロントの操舵角に合わせ、後輪も0.5°同一方向に向くリアアクスルステアリングが装備されているそうで、ぜひノルドシュライフェを走って見たい衝動に駆られました。
いや、駄目ならコドライバーでも・・・

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そんな思いを秘めて2ヶ月後の9月24日(日)から27日(木)に再びスクーデリアハンセアートと共催を計画し“にんまり”しています。

初日のカリキュラムは17時無事に終了しましたが、あなたが希望するならニュルブルクリンクのグランプリコースとノルドシュライフェつまり全コースをあと2時間半19時30分迄占有していますから走ることができます。
終了時間に合わせサーキットから西に7kmほどの所に料理の美味しいホテルアグネッセンがあります。
初めこのホテルを知ったのはマンタイレーシングのオラフ・マンタイさんに紹介頂き、大鹿さんと出会ったのも日本ではなくこのホテルです。
そして丁度今日から2ヶ月後の9月11日にご家族で来日される元WIGE MEDIA AGの社長フォルム・バームさんと8年前にお会いしたのも、このホテルです。

アグネッセンはいろいろの意味で思い出深いホテルです。
ポルシェクラブ六本木が初めてニュブルクリンクノルドシュライフェを貸し切ってのイベント時も、このホテルを利用させて頂きましたから、参加された多くの方が知っていることでしょう。

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Dr.クラウス・ワイグナーさんは9グループのメインインストラクターですが、後身を育てるため教えてもらう側の参加者として加わっていますが、懇親会では9グループのメインインストラクターとして、そして泌尿器科のドクターとして、放尿と挨拶は短いのが良いと皆を笑わせ直ぐ食事が始まりました。
チューズ! 乾杯!!

日本ではポルシェクラブ六本木が富士スピードウェイで主催するスポルトファーシューレで、そしてドイツではここニュルブルクリンクで良く顔を合わせるロマン・クレイガーさんが我々のテーブルに同席し、美味しい料理とワイン、ビールで楽しい食事を共に摂りました。日常会話は日本語も話せるので我々としては気楽で頼りがいのあるお仲間です。

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ポルシェ専門店.これが分ればポルシェパラノイア  1074
2017.07.11

スクーデリアハンセアート初日午後のカリキュラムは17.5kmポストからガルゲンコップを経てノルドシュライフェ20.82の最終部分、直線入口の少し先、20kmポスト手前までのカリキュラムが終わりました。

グランプリコースに戻り、ピットに車を並べる頃からニュルブルクリンク特有の不安定な天候となり、急に雨が降り始めました。
日本なら、さながら菜種梅雨を思わせる降り方で
ニュルブルクリンク特有の霧も出てきて気温は急に低下し東京なら3月の気温です

午後の第2セクションは9グループ全員がコース出口に最も近いピット集合し、AMGが提供するイコールコンディションのEクラス63Sに乗り換えてのカリキュラムです。
走行開始前に20分程のブリーフィングがピット内に設けられた特設ガレージで行われましたが、ドイツ語だけの説明で通訳をする間もなく終わりました。ピットロードで参加者一人に1台あてがわれ、車の仕様説明は車を前に我々だけ集合して行われ質問にも応じてくれました。

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21台のEクラスのAMGが先導車の後に連なり降りしきる雨のグランプリコースを周回するカリキュラムです。
ミシュランカ-ブを過ぎる辺りまでは先導車に追従していたのですが、ビットカーブを通過し下りに入ると先導車のメルセデスAMGGTSは後続車の技量を試すかのようにスーと距離を開きました。
グランプリコースを一周しストレートに入ると先導車の後方車両がウィンカーを右に出し最後尾に付くツルベ走行が繰り返されました。21人参加者がいますから21周したことになります。

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無事周回を終了し全車ピットに戻りました。
先導役のメルセデスAMGGTは2台用意されていてカリキュラム参加者の先導車はレットのGTSでラジアルタイヤを装着したていましたが、もう1台グリーンのGTRはミシュランのパイロットスポーツ2を装着していて、空き時間を利用し希望者の同乗走行してくれました。
ウェットの路面で、このタイヤでの走行は、なるべくしたくないと言うようなコメントを残して、猛ダッシュでピットロードを出て行きましたから、少し首を傾げたくなります。

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ポルシェ専門店.これが分ればポルシェパラノイア  1073
2017.06.25

スクーデリアハンセアートはニュルブルクリンクで年2回、春と秋に開催されますが、2009年までの参加費は2,000ユーロ以下で、正確には1,990ユーロでした。
2010年になって大規模な付帯施設に加え遊園地まで建設した負債が表沙汰になり、それに連動したように参加費が上がり2,130ユーロとなりました。
その後、年を追う毎に少しずつ上がり8年間経った2017年の参加費は3,150ユーロと60%以上上がりました。

ポルシェクラブ六本木が占有走行を申請していた2011年当初、地元でニュルブルクリンクに関連した仕事に関わっている人やレース関係者は当時、推測額で400億円も投資し、こんな施設を造っても12月から3月まで冬の間は観光客すら来ないのに、どうするつもりだと批判的でした。
その1年半後2012年7月に破産しました。
遊園地のジェットコースターは2回の試走で負傷者がでる大きな問題が発生し、造られたのみで今も使用されることなくニュルブルクリンクの負のモニュメントとして、のたうち回っているようにさえ見えます。


ノルドシュライフェ9セクションの内の最終カリキュラムは17.5kmからガルゲンコップを経て直線の最初の20kmまでです。
スタート地点に戻る時、セクションインストラクターからアドバイスを受けるため順番を待つ9グループ21台の参加車両です。

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ポルシェクラブ六本木から参加した加藤さんと550ユーロの参加費でコドライバーとして参加した山田真一さんです。

そして年間半分ずつをドイツと日本で過ごす、ロマン・クレーガーさんです。
ドイツではポルシェ997GT3を日本ではGTRでモータースポーツを楽しんでいますが、現在991GT3が納車されるのを楽しみに待っています。因みに日本にいるときはポルシェクラブ六本木が富士で開催するスポルトファーシューレに必ず参加してくれます。

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今回スクーデリアハンセアートに初めて参加した柴田さんのレンタカーはシロッコでしたが1989年に生産されたエレガントなシロッコで参加しているゼッケン914は9グループのメインリーダーDr.クラウス・ワイグナーさんです。
孫のように若いセクションインストラクターの
ルカ・シュトルズさんからアドバイスを受けていますが、このアンバランスを認容するワイグナーさんの姿勢は大いに見習うべきことと痛感しました。

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ポルシェ専門店.これが分ればポルシェパラノイア  1072
2017.06.21

インストラクターは皆さん赤いダウンのベストを着用していますが、第9グループのメインインストラクターは小柄で白髪の泌尿器医Dr.クラウス・ワイグナーさんでもう一人がオリーバー・ボイケさんです。

朝方は霧雨が降っていて最初のセクションに向うスタート時点の8時には雨に加え濃い霧も出てきていましたが、10時過ぎから天候は急速に回復に向い、午後のセクションがスタートする14時頃にはすっかり晴れ上がり、5月の日射しがニュルブルクリンク全体に降り注ぎ最良のコンディションとなりました。

真っ先にスタートするのはポルシェクラブ六本木が所属する9グループ、俗に第9軍団です。
参加台数は午後のセクションからポルシェクラブ六本木のメンバー2台が加わり21台となり一列に隊列を組みメルセデスアリーナを通過して行きます。
グランプリコースの直線から短い下りを鋭角に右に折れた所で、初めての参加者はその先どのラインを走ればと戸惑うカーブです。
直線で左ゼブラに寄せ充分減速し、「えぇこんな奥まで」と思うほど奥まで詰めてから右鋭角のインに付けないと、その先のカーブはオーバースピードで入ると滑りやすく何処を走るのか戸惑うこととなります。

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グランプリコースからノルドシュライフェに向う分岐点にニュルブルクリンクの担当者が立ち、通過する車両1台ずつに手を振って、これから始るノルドシュライフェのトレーニングの無事を祈ってくれます。

17kmポストフランツガルテンのジャンピングスポットです。
4速以上の全開で通過すると素人でも前輪は路面を離れます。ここで一番の課題はアクセル全開で突っ込んでいく度胸がまず必要です。
次はその先の右カーブに向って左ゼブラ一杯に寄せ、そのほぼ先端まで詰めてから右ゼブラに走行ラインを移すためブレーキとハンドル操作は緻密さを要求され100mほどの距離で確実に手際よく行う必要があるからです。
ポルシェクラブ六本木の特任講師を務めるウォルフガング・カウフマンさんのブログが更新される度に宙を舞うこのポイントの写真が掲載されています。

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フランツガルテンのジャンピングスポットの直後、350mほど先の急な下り坂に再びバンプがあり、ハンドルをしっかり握った状態で左のゼブラに沿って加速し続けると急に体が宙に残ったようなままの感覚でガクンと沈下し、左写真でお解りのようにその先は蛇道の様なコースが続きます。感覚的にハンドル操作は、ほぼ直線ですが少し右に切って大きな弧を描くようなラインで走行を続け通過する地点ドッティンゲンです。

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ニュルブルクリンクノルドシュライフェ20.82kmで最も長いほぼ平らな直線コースの入口付近までがスクーデリアハンセアート初日午後最初のセクションです。
直線が続く先にアウディクワトロの赤いアーチが見えますが、その左の土手の下にニュルブルクリンクで最も近いガソリンスタンド通称ニュル屋があります。

写真右がスクーデリアハンセアート最後の10セクション目のスタート地点ドッティンゲンです。
コース上の赤いパイロンの先が8グループです。
ポルシェで最も新しい人気車種991GT3RSが互いに反対方向に旋回中ですがシルバーグレーが8グループで白は9グループに所属しトレーニングを受けています。

因みに9グループの991GT3RSは3台で997GT3RS2台、997GT3は3台、964RSRと993RSRが各1台加わる精鋭グループです。
一方8グループの991GT3RSは7台にもなります。
垂涎の的とも言うべく車種が良く集まったものと感心します。

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ポルシェ専門店.これが分ればポルシェパラノイア  1071
2017.06.20

スクーデリアハンセアート初日、午後のカリキュラムから参加グループは英語の6グループよりドイツ語のインストラクターの9グループに移りました。
2年前までニュルブルクリンクグランプリコースのミューレンバッハでスラロームをお父さんと担当したハンズ・データーさんが一緒にカメラにおさまろう、「さあ、さあもっと近くに寄って」とでも言うように寄り添っての一枚です。
昼食時間を利用した2時間半の全コースのフリー走行は終了し、グランプリコースの直線両側を5グループずつ進行方向に向けゼッケン順に“ハ”の字に並び換えをする参加車両を背景にシャッターを切りました。

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日本からの参加申込書の送付が名簿作成間際でしたから、仕方ありませんがこれで6グループから本来の第9軍団に戻れました。
10グループ中、最強にして最も団結力あるこのグループは2009年にドイツ連邦軍出身のロータ・メインナース・ハーゲンさんと事務機器の営業をされていたエーリッヒ・グローテさんの時に最強グループに成るべくスローガンを掲げました。
ですからどちらかと言うと体育会系でその名残で第9軍団の若い人達が、と言っても40代は過ぎている皆さんが体力を持て余してか、腕立て伏せ50回、一気こなしをはじめました。

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「おぅ、やるねぇ!」とでも言う様にこれから挑戦するドライバーと既にやり遂げたドライバーが腕組みをして眺めています。

我々のグループはニュルブルクリンクノルドシュライフェ9セクションの内の最終セクションで17kmポストのフラッガルテンと18kmポストの中間地点をスタートしてからドティンガー ホーヘの20kmポストまでがトレーニングセクションのためグランプリコースの待機地点からスタートし、ほぼ全周して午後のカリキュラムのスタート地点に向うことになります。
そのため真っ先のスタートで14時15分となります。

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